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audio-technica ATH-ESW9LTD ATH-ckr9LTD ATH-ckr7LTD ATH-MSR7 westone W40 W50 W60 ヘッドホン イヤホン 音質 比較 レビュー 価格 試聴 販売

 W1000Z ESW9LTD MSR7 、 CKR9LTD CKR7LTD

  Westone W40 W50 W60  音質テスト

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2014年に発売されたヘッドホン、イヤホンから、audio-technica ATH-W1000Z、ATH-ESW9LTD、ATH-MSR7、ATH-CKR9LTD、ATH-CKR7LTD、Westoneから、W40、W50、W60を選んで比較試聴を行いました。ヘッドホンアンプは「HEGEL-Super」をWindows PCと組み合わせて使用しました。

今回のヘッドホンの比較試聴では、愛用している密閉型のaudio-technica ATH-W10LTD、カナル型のATH-CK90PRO2を基準機として使い、エネルギーバランスを指標とする「高音、中音、低音、躍動感、バランス」の5項目に、味わいを指標とする「音色感、広がり感、透明度感、明瞭度感、艶やかさ」の5項目を加えた合計10項目で比較しました。

採点方法は、基準機をそれぞれの項目で10点とし、それよりも良い場合は10点以上、悪い場合は10点以下としています。ただし、人間による音の聞き分けは、心理状態(先入観)や好み、カナル型では耳殻とのフィッティングで音質がかなり左右されるため、一応の「目安」として捉えていただければ幸いです。
HEGEL-Super

HEGEL-Superは、高級オーディオと高音質USB関連DACの発売で逸品館が高く評価する北欧ノルウェー のHEGEL社が発売した小型USB DAC搭載ヘッドフォンアンプです。MicroUSBの入力端子をPCとUSBケーブルで接続して使用します。USBバスパワーで動作し、面倒な専用ドライバーのインストールなしに最大24bit/96kHzの音楽ファイルをアナログ信号に変換します。

この小型DACは彼らが標榜する、Natural Sound Defined(自然な形でレコーディングされた音楽を再現する)思想に基づいて音作りがなされ、ダイナミックなレコーディングの全パートをオリジナル同様にする生のスタジオセッションに非常に近いものとされています。最小1Ω以下の出力インピーダンスを持つHEGEL-Superはあらゆるヘッドホンを余裕を持ってドライブします。

外形寸法は、高さ16x幅41x奥行き82(mm)

メーカー希望小売価格は50,000 円税別)です。

生産完了

  • USBデジタルヘッドフォンアンプ

  • 24bit/96kHz 対応

  • プラグ&プレイ ドライバー不要(Mac. & Windows)

  • PCからのノイズをシャットアウト

  • あらゆるヘッドフォンとのインピーダンスマッチング

  • 切削アルミニウムシャーシ(ブラッシュ仕上げ)

  • 入力:microUSB

  • 出力:3.5mm  ミニジャック
    mini-jack (analog) or optical mini-jack (digital)

  • USBデジタル入力:24bit/96kHz

  • ノイズフロア:-140dB

  • 出力インピーダンス:1Ω以下

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試聴したヘッドホン

WESTONE W40
市場価格 \45,000(税込)程度
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WESTONE W50
市場価格 \80,000(税込)程度
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WESTONE W60
市場価格 \106,000(税込)程度
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audio-technica ATH-CK90PRO MK2
発売時価格 \25,000(税別)生産完了
audio-techinica 最新モデルはこちら
audio-technica ATH-CKR9LTD
希望小売価格 \43,200(税別)生産完了
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audio-technica ATH-CKR7LTD
希望小売価格 \16,200(税別)生産完了
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audio-technica ATH-W10LTD
発売時価格 \50,000(税別)生産完了
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audio-technica ATH-W1000Z
市場価格 \65,000(税別)程度
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audio-technica ATH-ESW9LTD
発売時市場価格 \40,000(税別)生産完了
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audio-technica ATH-MSR7
市場価格 \27,000(税別)程度
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audio-technica ATH-W10LTD
発売時価格 \50,000(税別)
生産完了品


Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

HEGEL-Superの素晴らしいのは、こんなに小さく簡単に見えるのに、音楽再現に重要な「楽器の色彩」と「空間(立体感)」がきちんと再現されることです。ATH-W10LTDで新世界を聞くと、スピーカーでは感じられない「人の気配(人間の立てる音)」がハッキリと聞こえますが、そのノイズは楽音と空間で完全に分離し、邪魔になりません。

弦楽器の独特の艶やかな音、金管楽器の煌びやかな音、背後にずっと流れているコントラバスの持続音、それぞれの音が自然に分離して聞き取れます。生演奏をリアルタイムでヘッドホンでモニターしているような自然で深みのある音が出ます。

高域に少しざらざらしたノイズ感を感じ、フォルテで若干音が濁るのはWindows PCが原因かも知れません。音源は、USB2.0接続の外付けHDDに記録したものを再生していたので、それが原因かと疑い、念のためPC内蔵SSDにデーターをコピーして聞き比べると響きが少なくなって立体感や雰囲気が少し失われたので、今後は外付けHDDのデーターで聞き比べることにしました。

イントロのウッドベースの音が太く、ドライブ感があります。シンバルは鋭く、シンバルらしい金属的な輝きが再現されます。トランペットの音もとてもリアルで、唇の動きまで見えるようです。

ボーカルはまだ歌い出し直後なので、少し探りながら力を控え目にして歌っているように聞こえます。

ピアノはアタックが少し丸いですが、タッチは良く出ます。

それぞれの楽器の音が綺麗に分離するのですが、スピーカーに比べて空間が狭いので全部の音が頭の中で鳴っている感じです。

良い音ですが、もうちょっと音と音の間に「隙間」が欲しくなりました。

イントロのキーボードの高音、ドラムの低音、レンジが非常に広く、バランスも良好です。

ATH-W10LTDを聞いていると「イヤーパッド」の柔らかい材質と、アサダ桜を使ったハウジングの高密度な艶のある響きが上手くバランスしているように感じます。

録音された音をより「暖かく艶やかに」再現し、ギターの音を耳で追うことも、ボーカルだけを抽出して聞くことも容易です。

少し前に聞いたDENON DA-10との比較では、HEGEL-Superは音がまろやかで、真空管アンプで聞いているような厚みと響きがあります。

この曲では切れ味の鋭さがあった、DENON DA-10の方がより良くマッチしていたと思います。

audio-technica ATH-W10LTD 総評
ATH-W10LTDの特長は、ハウジングのアサダ桜の高密度で艶やかな響きを生かした音作りです。電子楽器よりもアコースティック楽器の再生が得意で、デジタルよりもアナログ音源のソースによりマッチします。オーディオ的に表現するなら、響きが豊かで中音が分厚い真空管アンプやレコードのような音です。


audio-technica ATH-W1000Z

市場価格 \65,000(税別)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ATH-W10LTDと比べるとATH-W1000Zの音は高音が強く、弦楽器の音が硬く聞こえます。ノイズも強調されて目立ちます。

金管楽器はエネルギーバランスが少し高音に偏っています。中低域は出ているのですが、それよりも先に高音が目立って耳に入るのでATH-W10 LTDに比べて音が少し神経質で細い印象があります。

音の細やかさや色彩感はそれなりに出ています。

ウッドベースは唸り、シンバルは宙を舞います。楽器の音の分離感と空間の広がりは、ATH-W10LTDを上回ります。

拍手は少し高音よりで、パチパチが強く聞こえます。

ギターは少し奥まっています。トランペットの音は鮮烈ですが、唇のコントロール感がやや薄くなります。

演奏の一体感よりも、個々の楽器の音の主張が強いようです。

イントロの低音の爆発感は凄まじいものがあります。

けれど、これは明らかに「やり過ぎ」で、ATH-W10 LTDに比べると「ドン、シャリ」のバランスになっています。

それぞれの音を「ハッキリ」と聞き分けたい人には向きますが、「音楽の全体像」を見極めたい人には、ESW9LTDが適していると思います。

audio-technica ATH-W1000Z 総評

ATH-W1000Zの音は「若者向き」です。低音は炸裂し、高音は耳を劈くほど明快です。それに比べると中音はやや薄く、エネルギーバランスは高音と低音の両端に偏っているように感じます。解像度/明瞭度はATH-W1000ZがATH-W10LTDを凌ぎますが、中音の芳醇さではATH-W10LTDがATH-W1000Zを上回ります。

気になったのは、ATH-W10LTDのハウジングが密度の高い木の響きを持つのに対し、ATH-W1000Zのハウジングがプラスティックのような響きを持つことです。ATH-W1000Zはケーブルなどの素材が高純度化され解像度や明瞭度など「直接音」に対する音質が強化されたのに対し、ハウジングの響きが「硬質」になったため、ATH-W10LTDのような中域の分厚さが薄れたのだと思います。ATH-W1000Zは、メタルロックなどが似合いそうな音作りです。


audio-technica ATH-ESW9LTD

市場価格 \40,000(税別)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ATH-ESW9LTDの音質バランスは、W10LTDに近く感じられます。中域の密度感や色彩の濃さでは、W10LTDに譲るものの高域の細やかさ、楽器の各々の音の特長は良く出ています。

スピーカーでこの曲を聴くと「客席」で聞いている感じでリラックスできるのですが、ヘッドホンで聴くと「ステージ上」で聞いているような感じになり、スピーカーほどはリラックスできません。

けれど、聞こえてくる音は明るく自然で、ヘッドホンの介在を感じさせず、またヘッドホン自体も軽く小さいので装着感も上々です。

ATH-W1000Zに比べるとハウジングの強度が低いためか、低音が膨らんで遅れます。けれどそれが逆に「空間」を演出し、ATH-W10LTDやATH-W1000Zのように頭の中で音が鳴っている感じが緩和されます。

Jazzはクラシックのようにホールの反射音が音楽表現に重要ではなく、楽器の直接音だけでも音楽が成り立ちます。そういう意味ではクラシックよりもヘッドホンでの音楽鑑賞に向いているのかもしれません。

さすがにスピーカーのように身体ごと持って行かれるほどの躍動感はありませんが、JAZZが楽しく躍動しました。

この曲もジムで運動しながら聞く時に使っている、「ATH-CK90PRO2」のバランスに近く、安心できます。何よりも音と音の間に「間」が出たのが素晴らしいと思います。

ATH-W1000Zは高性能すぎて、あらゆる音が一度に頭の中に流れ込みます。よく言えばHiFiですが、悪く言えば「うるさく」聞こえてしまいます。

このあたりは好みの差もあるのでしょうが、ATH-ESW9LTDの適度な「もたつき感」が、実に具合良く音と音の間に「間」を生み、音楽が立体的に聞こえます。生演奏を聴いている雰囲気に近いのは、圧倒的にATH-ESW9LTDです。

audio-technica ATH-ESW9LTD 総評

ヘッドホンは耳のすぐ近くにユニットがあり、またスピーカーのようにセッティングやルームアコースティックに左右されないので、ヘッドホン自体の「音質バランス」が非常に重要になります。

ATH-ESW9LTDは、音と音の「間」の取り方が絶妙です。低音の立ち上がりが僅かに遅れ、収束も僅かに遅くなります。高音が早く、低音が少し遅いこのバランスは、私達が実際にコンサートで音楽を聞いているバランスにとても近く、音楽が自然に聞こえます。

ヘッドホンの存在感が薄く、ヘッドホンを通して生演奏を聴いている感覚で音楽を聴けました。個人的には、好きな音です。


audio-technica ATH-MSR7

市場価格 \27,000(税別)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ATH-MSR7もバランスのよいヘッドホンです。

ATH-ESW9LTDに比べると音の細やかさが劣りますが、色彩感やエネルギーバランスは良好です。

それぞれの楽器の特長も良く出ますが、解像度感や明瞭度感は明らかに落ちるので、直前に良い音を聞いてしまった「耳」では、ちょっと物足りなく感じます。

けれど不自然さを感じさせない良い音です。

前後左右方向への音の広がりが大きく、立体感に優音のバランスやタイミングはATH-ESW9LTDに近いまとまりですが、それぞれの音の質感が少しがさつです。拍手の数も減りました。

また、楽器の入るタイミングに乱れがあり、演奏が少し雑に聞こえます。

価格は後でチェックしますが、ATH-ESW9LTDの半分よりも下回る価格ならば、良いと思います。

切れ味はよいのですが高音の先端が伸びきらず、音の頭(最先端)が少し丸く感じます。

パワー感は十分でぐいぐいと押してきます。音質のバランス、楽器が入るタイミングも適切です。

ルート66ではリズムが若干乱れ演奏が雑に感じる部分がありましたが、ゼロではそれはまったく感じられません。もうすこし繊細感があれば完璧です。

audio-technica ATH-MSR7 総評

ATH-MSR7の外観は、スタジオで使われているSONY  MDR-CD900STによく似ています。ここまで似せるのであれば?CD900STのような「折りたたみ機構」を付ければコンパクトに収納できて便利だったと思います。

ATH-MSR7はATH-ESW9LTDの半額くらいの音に感じたのですが、それぞれの価格を比べるとATH-MSR7ESW9LTDの半分を大きく超えていました。この価格差ならば、今回テストしたダイナミック型ヘッドホンの一押しはATH-ESW9LTDで決まりです。


audio-technica ATH-CK90PRO MK2
発売時価格 \25,000(税別)
生産完了品


Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

感度の高いカナル型だとHEGEL-Superの「残留ノイズ(サー音)」が目立ちます。そこでPCの音量を50%に設定して、Winampの音量を上げるとノイズを消すことができました。

ATH-W10LTDと比べると「ハウジング」が小さいカナル型の音は「より素直」です。

私がATH-CK90PRO2を愛用するのは、中低音が分厚く音が太いからです。ATH-W10LTDに比べて解像度は若干劣りますが、中低音の力感や量感は劣りません。

クラリネットとファゴット、チェロとコントラバスの分離はさすがに若干苦しいですが、普段はこれほど本格的に音数が多いソースはきかないので問題を感じることはありません。

暖かく、分厚い音で新世界が鳴りました。十分に交響曲を楽しめる音です。

低音が少し持ち上げられているATH-CK90PRO2は、音量が過大だとウッドベースとドラムの音量が過大に聞こえます。けれど音量を絞ると、その低音の過大さがちょうど良くなって音が痩せません。

普段から「耳の保護」のため、あまり大きな音でヘッドホンを聴かない(大きな音を聞き続けていると、小さい音に対する耳の感度は落ちます。そして、それは決して元に戻らないのです)私には、ATH-CK90PRO2の少し持ち上がった低音は魅力です。

拍手の音はとても素直です。ピアノはアタックが少し丸いですが、タッチの変化と音色の変化は良く出ます。シンバルは少し薄っぺらですが、嫌な音ではありません。ボーカルももうすこし解像度が欲しいですが、自然で表情が豊かです。

最初聞いた時の印象よりも、ちょっと音が悪く感じられるのは、このATH-CK90PRO2をかなり使い込んでいるからかも知れません。

カナル型は使い続けると、汗などの水分で振動板が劣化するのか徐々に音が悪くなって行くように思うことがあります。

やはり新品時に比べて高音が落ちるように聞こえるのはヘッドホンの劣化でしょうか?それとも少し疲れているのでしょうか?高音の先端が少し丸く感じますが、もしかするとイヤープラグが少し劣化しているのかも知れません。

低音はパワフルで良く弾けます。ボーカルと楽器の分離も良く、それぞれの音の表情やニュアンスがしっかりと伝わります。躍動的で楽しい音です。

密閉型ヘッドホンに比べて、頭の中で音楽が鳴っている感じがあまりしないのも不思議です。自然で楽しい音でZEROが聞けました。

audio-technica ATH-CK90PRO MK2 総評

ATH-CK90PRO2は、カナル型ヘッドホンの中でも音が細かく、バランスに優れています。このヘッドホンとiPod Touchは常に持ち歩いているので、仕事柄様々な人に「良い音のヘッドホンはどれですか?」と聞かれたときには、必ずATH-CK90PRO2を聞いて貰うことにしています。

そうするとプロフェッショナルからは「バランスが良い素直な音」と評され、素人からは「こんな良い音のヘッドホンは聞いたことがない」と評されます。

価格を告げると(最終販売価格は約1万数千円。残念ながら生産完了品)、その価格なら是非欲しいと言われます。


audio-technica ATH-CKR9LTD
メーカー希望小売価格 \43,200(税別)

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ATH-CKR9LTDは、ATH-CK90PRO2に比べ、音の広がりに優れています。高音の解像度、低音の量感、帯域バランスも良好で、ATH-CK90PRO2に比べてそれぞれの楽器の音がよりハッキリと聞き取れます。

音のバランスが適切なのでその「解像度の高さ」が嫌みではなく、ヘッドホンの性能が上がったと実感できます。

少し大きく、重く、ケーブルのタッチノイズが過大なのは問題ですが、良い音のヘッドホンだと思います。

低音は少し出すぎます。ウッドベースがすこしビリ付いて感じるほどです。

ボーカルの明瞭度はATH-CK90PRO2よりも高いですが、少し高音よりのエネルギーバランスでサシスセソが荒れます。シンバルも高音が強く、耳障りです。

トランペットは明らかに高音過多で、うるさく感じました。

交響曲では目立ちませんでしたが、この曲では少しドンシャリに感じられました。

ATH-CKR9LTDの高音の切れ味と、低音の量感が、ROCKでは生きてきます。

ギターとドラムはぐんぐん前に出ますが、ボーカルが少し奥まってしまいました。

器楽曲のRockなら良いと思いますが、ボーカル曲ではもうすこし中域が充実している方が、美味しい音になると思います。

audio-technica ATH-CKR9LTD 総評
ATH-CKR9LTDの音質はATH-CK90PRO2に似ていますが、ATH-CK90PRO2に比べると中域が少し薄く、ボーカルがやや痩せます。これは、ユニットが異なるためではなく、ハウジングがATH-CK90PRO2のプラスティックからアルミに変えられている影響のように思います。

ATH-CKR9LTDの音は引き締まっていますが、中域の響きがやや不足しているため、中音が痩せて奥まって聞こえます。ATH-CK90PRO2の中域が分厚いのは、ハウジングの共振を利用して中低域の響きを増幅しているためではないだろうかと思います。

ただ、ヘッドホンは続けて聞いているとそのバランスに耳が慣れるので、ATH-CKR9LTDだけを聞き続けると、整ったバランスに聞こえるようになるかもしれません。


audio-technica ATH-CKR7LTD
メーカー希望小売価格 \16,200(税別)

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ATH-CKR7LTDはATH-CKR9LTDに比べて高音の伸びやかさと解像度が劣ります。けれど、それが奏功して上下が強く真ん中が薄かったATH-CKR9LTDよりもバランスが適切になりました。

ATH-CK90PRO2と比べると、ほんの僅かに音の細かさが劣るような気もしますが、それほど大きな差はないと思います。

解像度、明瞭度が少し低くATH-W10LTDと比べると音に薄いベールがかかっているようです。また、高音の質感が少し低いのが気になりました。

やはり、これまでに聞いた製品と比べて解像度と明瞭度が明らかに低くなっています。それが原因で楽器の音が痩せて聞こえます。

バランス的には悪くないので、この価格では仕方ないと思うのですが直前によい音を聞いているので・・・。ちょっと苦しいです。

この曲でも感想は同じです。ギターの高音が丸く、ドラムがドタバタします。明らかに質感で劣ります。

バランスは悪くありませんが、音質はもうちょっと欲しいと思います。

audio-technica ATH-CKR7LTD 総評
ATH-CKR9LTDもATH-CKR7LTDもなぜ「金属(アルミ)」のハウジングを使うのか理解に苦しみます。なぜなら、重くなるし、大きくなるし、ハウジングの響きが生きてこないからです。耳の穴に直接装着するカナル型は、ハウジングが適度に響くことが大切なように思います。なぜなら、聞いている音楽はすべて「イヤホンよりも響きの多いスピーカーで聴く事を前提」にマスタリング(音作り)されているからです。それを響かないハウジングのイヤホンで聞けば、あたかも「無響室でスピーカーを聞いている」のに近い状態になるからです。

ATH-W10LTDは響きの良い木を削り出し加工してハウジングが作られていました。けれどカナル型イヤホンのハウジングは非常に小さく、木を削りだしてハウジングを作るのが難しくなります。それならば加工が簡単でコストも安い樹脂(プラスティック)を上手く利用するのが合理的です。樹脂を選べば響きも天然木に劣る事はないはずです。ATH-CKR9LTDではプラグにアルミが使われているのも、「プラグが傷を付ける原因」にならないかと気になりました。

外観はともかく実用性としては、柔らかく攻撃性が弱く、コストも安い樹脂が最適だろうと思います。付属のケーブルはタッチノイズが過大で、ケーブルの擦れる音がイヤホンに伝わりやすいのは問題だと思います。


WESTONE W40
市場価格 \45,000(税込)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

W40は高音の抜けが良く、音の広がりも自然です。中音もスッキリと見通しがよいのですが、パワー感はそれに負けていません。

会場のノイズは楽器の音から綺麗に分離し、ノイズが驚くほど自然です。クラリネットはリードの震える感じまで伝わるほどリアルに聞こえ、弦楽器の質感も生々しい。

今回テストしたaudio-technicaのイヤホンに比べ、W40は明らかに視界がクリアです。少し前にテストしたNOBLEと比べると、繊細感や透明感はほぼ同等かNOBLEがWestoneを上回るかも知れませんが、自然な生々しさではWestoneがNOBLEを上回るように思います。生演奏を聴いている雰囲気がカナル型で味わえます。ATH-CK90PRO2を上回るカナル型ヘッドホンにやっと出会えました!

ATH-CK90PRO2が大学生なら、Westone W40は社会人。あらゆる音が上質で大人です。

特に高音の抜けが良く、シンバルが鋭くなるのに耳障りではありません。ドラマーが打つスティックがシンバルの「どこ」を「どのように打っているか」が聞き取れます。

トランペットは「楽器の質」が違って聞こえます。良いトランペットを吹いているのがわかりますし、唇の動きに加え身体を揺らしている音の変化まで聞き取れます。

ドラムは少し湿っていますが、音の変化は良く出ます。ベースは少し膨らみますが、問題ない範囲です。

プロっぽい雰囲気でルート66が鳴りました。

イントロのキーボードの音色が鮮やかです。

ギターも伸びやかですが、芯が少し弱くドライブ感が不足気味、少し音が広がりすぎる感じです。

ボーカルも少し奥まって聞こえました。繊細ですが、パワー感はほどほどのようです。

この曲に関しては、レンジ感では劣っても密度感で上回るATH-CK90PRO2がより良くマッチしています。

WESTONE W40 総評

WestoneのWシリーズは、簡単にケーブルが交換できます。W40(W50/W60)には、±の2本の線が1つにまとめられたものと、2本の線がより合わせられた2種類のケーブルが付属します。上の試聴テストは、まとめられた線で行いました。念のため撚り線ケーブルに交換して、音が変わるのかをチェックしました。

撚り線ケーブルの方が若干音がハッキリ聞こえるような気がします。プレーンなケーブルはパワー感がほんの少し弱いかわりに、広がり感で勝る気がします。けれどその差はごく僅かで、音はほとんど変わらないように思いました。

ATH-CK90PRO2の音を気に入りながら、今回密閉型のATH-W10LTDやATH-ESW9LTDを聞いてしまった結果、少しその音質が物足りなく感じるようになってきました。もちろん、絶対的にはなんの問題もない良い音なのですが、より良い音を聞くと・・・。これだから音は始末が悪い。

Westone W40はATH-CK90PRO2を一皮むいたような鮮やかさと細かさを持っています。私の耳がATH-CK90PRO2に「慣れて」いるからかもしれませんが、パワフルな音楽を聞くと少し「芯が弱い(押し出しが弱い)」ようにも思いました。Westone W40がNOBLE 4より、少し安いのも魅力です。


WESTONE W50
市場価格 \80,000(税込)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

W40と音質のバランスや傾向はほとんど同じですが、音が少し細かく鮮度が高まっています。ただその差は価格ほどは大きく感じられないかも知れません。

W40の試聴機にはプレーンなケーブル、W50とW60には撚り線ケーブルが標準で取り付けられていました。ケーブルのタッチノイズは撚り線の方が小さく、また柔らかく取り回しにも優れているのでケーブル同士が絡みやすいのが気にならないのなら、撚り線ケーブルを使うのが良いと思います。

しばらく聞いていましたが、W40との音質差はこれと言って感じられませんでした。

W50はW40よりも低音が良く出るようですが、中音が少し曇って感じられます。もしかすると付属するイヤーパッドの種類が違うのかも知れません。

W40で感じた新鮮な驚きは、W50にはありません。やはり、それほど音は違わないのか、むしろW40の方が好みだったのかも知れません。

この曲では低音が増強されているのがよくわかります。けれどそれは明らかに無理矢理持ち上げた感覚で、バランス的にはW40が優れていましたし、高音の切れ味もW40が良かったと思います。

WESTONE W50 総評

W40の上級モデルと言うことで期待したW50でしたが、低音が持ち上げられた結果W40の特長であった中高音の見通しの良さが薄れ、バランスも崩れてしまっているように感じました。価格もW40よりも随分高いので、このモデルはパスしたい感じです。


WESTONE W60
市場価格 \106,000(税込)程度

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Neumann チェコフィル
“新世界 第2楽章” 


Grace Mahya Last Live at DUG
 “Root 66” 


B'z Pleasure
 “ZERO”

ホールを満たす音のきめ細かさ、エコーの長さ、楽器の数が違います。これだけ音が違えば、その差はハッキリとわかります。

演奏者?観客?が立てるノイズ、咳払いが驚くほど明確に聞き取れます。もちろん、それらは無理矢理持ち上げた音ではなく、あくまでも自然体。生演奏を聴いているようにきめ細かく自然な音です。

クラリネットやファゴットのリードの震える感じ、フルート奏者のタギングの入れ方、弦楽器奏者の弓使い、そういう細かい部分まで見えそうなほどの音の細かさです。

W50の音はすこし?でしたが、W60の音はW40の延長線上で、その質がさらに高められています。ただこれほどまでヘッドホンが高性能になると、組み合わせるアンプの質も問題になりそうに思います。

新世界を聞いても思いましたが、W60の音はW40をそのまま高性能化したように感じられます。

W40で少し膨らんで聞こえたウッドベースは引き締まり、遅れもなくなりました。トランペットは綺麗に音が抜けてきます。ボーカルはもうすこしボリューム感が欲しいとも思いますが、表情やニュアンスは驚くほどきめ細かく再現されます。

すべての音が細やかで情報量が増えた結果、音楽のテンポが少し遅く感じられるようになりました。

W40ではスイングしていた音が、W60では丁寧に置かれているように感じます。ドラムは、一音一音の変化がより明確になりました。

音調はW40の方が明るく、W60はしっとりと穏やかな感じです。

イントロのキーボードは、輝きを取り戻しました。ギターはぐいぐいと押してきます。ボーカルは弾けすぎず、稲葉さんらしい「知的な感じ」が伝わり、大人のRockとしてB'zが聞けます。

違和感もなく、不満も無く、あらゆる音が本当に細やかです。

これは、良いヘッドホンです。

WESTONE W60 総評
10万円を超える価格は値が張りますが、それを裏切らない高性能と自然なバランスが実現している良品だと思いました。


2014年11月 逸品館代表 清原裕介


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