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お手頃価格おすすめスピーカー KLH Model FiveをAIRBOW HD-AMP1 Special / Model 40n Replayで聞いて見た

  KLH Model Five (Model 5)

  

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 AIRBOW”  HD-AMP1 Special ,  Model 40n Replay

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超高音質クロックジェネレーター「Abendrot STUTE(アベンドート・ステューテ)」でおなじみのアベンドート・ジャパンから、KLHスピーカー「Model Five」が発売されました。

・KLH Model Fiveの概要(アベンドート・ジャパンのホームページを編集して転載)

1968年に発売され、1960年代後半から1970年代にかけてKLHの成功の中心的存在となった、「KLH Model Five」は、KLHオリジナル・テクノロジーである「アコースティック・サスペンション設計」が採用されていました。この技術は、今で言うところの「密閉型」に該当し、スピーカーのキャビネットに空気抜きの穴がなく、バスレフよりも優れた低域のコントロールを実現していました。

1977年当時の価格「260,000円(ペア・スタンド別)」

2021年、KLHはそのオリジナルのアコースティック・サスペンション設計と現代の最新ラウドスピーカー技術を融合させた新しいModel Fiveを再導入しました。日本では、超高音質クロックジェネレーターでおなじみの「アベンドート・ジャパン」が輸入代理業務を行います。

・主な特徴

希望小売価格 OPEN 、 2022年8月での実勢売価 480,000円(ペア・スタンド付き・税別)

 ミッド・センチュリー・モダンの象徴的なスタイリング

 最も正確でリニアなエンクロージャー・デザイン、アコースティック・サスペンション設計の採用

 音響環境に合わせて調整可能な3ポジションのアコースティック・バランス・コントロール

 アルミダイキャスト製ツィーター・フェイス・プレート
 重要な中周波数帯域を再生する専用のミッド・レンジ・ドライバー

 非共振型アルミダイキャスト製ミッド・レンジおよびウーファー・フレーム

構造的に強化された3/4MDFエンクロージャーを採用したKLHキャビネット
※動画では「合板」と説明していますが、HPにはMDFと記載されていました。

 高品質な鉄芯インダクターとミューラー・コンデンサーを使用した13個のコンポーネント・ネットワーク

 パウダー・コーティングされた14ゲージ・スチール製5°スラント・ライザー・ベース(スピーカーに同梱)
 

 薄型のマグネット付きグリル

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聞き比べの概要

今回はデジタルデーターの送り出しに廉価な小形PC「CHUWI i5-8259U(Amazonで約45,000円)にAIRBOWミュージックPC用電源「IDC-RMP18(45,000円税別)」を組み合わせ(そのまま使えます)、プリメインアンプ「HD-AMP1 Special(18万円/税別)とはUSB接続で、「Model 40n Replay(38万円/税別)」とはLAN接続で「KLH Model Five」を鳴らしてみました。

USB接続 →

LAN接続 →

AIRBOW IDC-RMP18V2 販売価格 45,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入

AIRBOW HD-AMP1 Special 販売価格 180,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入

AIRBOW Model 40n Replay 販売価格 380,000円(税別) (現金で購入)・ (カードで購入

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試聴後感想

オーディオの全盛期、CDが発売される少し前1970年〜1980年頃は、レコードを聞くことが家庭での「贅沢」とされ、一家に一台「卓上ステレオ」があり、各部屋には「ミニコンポ」がありました。私も中学生の頃は、井上陽水やかぐや姫などの「フォークソング」をFMラジオからカセットテープにエアチェックして聞いていましたし、大学生の頃は、自分の部屋にあるプレーヤーでマイケルジャクソンなどの「ディスクミュージック」のレコードを聞いていました。

そんな時代に私があこがれたスピーカーは「DIATONE」や「白いコーンのヤマハ NS-10」などの日本製品がほとんどでしたが、逸品館を始めることにはそれが「JBL」や「Rogers」、「HARBETH」などの海外製品に変わっていました。

なぜでしょうか?

スピーカーは、海外製品の方が「味わい」が明らかに深かったからです。

ところで「ヨーロピアン・サウンド」という言葉を聞いた事がありますか?

それは1970年〜1980年代にオーディオ業界を席巻した「イギリス製品」を中心とする、ヨーロッパで作られたスピーカーのサウンド・テイストを示しますが、最近「その時代のスピーカー」が盛んに再生産されるようになりました。

なぜでしょうか?

最新のHiFiスピーカーで聞くよりも、当時のスピーカーで聞く方が、今も音楽の「味わい」が深いからです。

復刻されるモデルの多くは、「LS-3/5A」を代表とする「BBCモニター」と呼ばれたメジャーなスピーカー群ですが、最近はその時流に乗ってすこし「マイナーなモデル」も再生産されるようになってきました。今回ご紹介する「KLH Model Five」はそういう製品です。

また、これらの「再生産」されるスピーカーのほとんどは、当時のままの音ではなく、今回ご紹介するKLH Model Fiveと同じように「最新の技術で欠点が取り除かれ」、当時は避けられなかった音を濁らせる原因になっている「余計な歪み成分=響き」が減少しています。その「改良」に伴い、当時の「濃さ」はすこし薄らいでいますが、ヨーロピアン・サウンドらしい響きの良さは健在で、乾いたデジタルサウンドに「潤いを与えて」音楽を心地よく聞かせてくれます。当時のままの「オリジナル」にこだわるマニアも少なくない(投機的な意味合いも強い)ですが、私はそういう復刻されたスピーカーは「オリジナル」よりも良いものが多いと感じています。特にレコードを聞いた時は、余計な響きの少なくなっている復刻モデルの方が、良い音を聞かせてくれると思います。

話を戻しましょう。

今回は、新しく作り直された「KLH Model Five」を聞きましたが、この製品は「ユニットの構成」なども当時とは変わっていますから、厳密には「復刻モデル」とは呼べないと思います。また、残念ながら私はKLHの名前は知っていますが、オリジナル(当時)のKLH Model Fiveを聞いたことはありませんから、あくまでも今回は「新しいスピーカー」として新型KLH Model Fiveを評価することにしました。

初見で驚いたのは「スタンド付きペアで48万円・税別」という価格設定です。それは、LS-3/5Aの復刻モデルとほとんど同じで、HARBETH HL5の最新型XDの「半額程度」でしかありません。それで「3Way」なのですから、これは「安い!」と思いました。

しかし、美しいグリルを外すと見えたのは「何の変哲もないパルプ紙」を振動板に使うユニットでした。最近の複合樹脂やケブラー繊維などで作られる豪華なユニットを見慣れたせいなのか、パルプコーン紙はかなり「安っぽい」イメージです。

やはり「安いのには理由がある」とちょっとがっかりしながら、音が出た瞬間驚きました。

HARBETH HL5 XDのように!とは言いませんが、音はかなり細かく、自然で豊かな厚みがあります。

このModel Fiveが感じさせる、現代的HiFiスピーカーの「アンチテーゼ」のようなサウンドは、クロスオーバーが「380Hz〜2850Hz」に設定された10cm口径のパルプ振動板を使うスコーカー(中域ユニット)が決め手なのでしょう。一世を風靡した「BOSE 101」のような中域の濃さやボーカルの表情が豊かなところに強い共通点を持ちます。

同じように紙コーンを使いデザインも当時のまま作られている「JBL 4312」にも共通するサウンド・テイストを持ちますが、4312が「ほとんど当時と変わらない歪みっぽい音」のままなのに対して、Model Fiveは、きっちりと現代的にリファインされています。

B&Wに代表されるような現代的なスピーカーのようにワイドレンジで、音が重なったときの濁りもとても小さく仕上げられています。技術資料にレーザー変位計など最新の分析装置を使って、ユニットを再設計したと書かれていますが、その効果は音から聞き取れ、すくなくともJBL 4312とはまったく違う高音質スピーカーに仕上がっています(進歩しています)。すこし残念なのは、音の細やかさや品位の高さでは、HARBETHやLS-5/9などには適わないことです。発売当時の価格も、HARBETHの半額近かったようですから、このあたりがModel Fiveの限界かも知れません。

そのレトロな外観に似合わないスッキリとしたサウンドは、現代的なデジタルソースにも適合します。それでいて現代的なスピーカーと一線を画す、中域の分厚さは魅力的です。3Wayですがユニット間の音の繋がりも良く、まるで高性能なフルレンジスピーカーを聞いているような雰囲気で音楽を心地よく聞かせてくれます。Jazz Vocalなどは、JBL LE8Tを彷彿とさせるほどの「濃さ」さえ醸し出してくれました。

「オーディオの存在を主張しない」その外観と「高性能を主張しないサウンド」は、自室やご家庭で音楽を聞くためのベストパートナーになれる素質を十分に持っています。好きな音のスピーカーです。

2022年7月 逸品館代表 清原 裕介

 

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