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ADL X1 furutech 音質 価格 販売 比較 

 

ADL X1 USB D/Aコンバーター 内蔵 ポータブルヘッドホンアンプ 音質 試聴 テスト

各種オーディオアクセサリーでおなじみのFurutechのオーディオ機器ブランド「ADL」から、リチウム電池内蔵の小型USB/DAC内蔵ヘッドホンアンプ「X1」が発売されました。

「X1:は、iPodなどの携帯プレーヤーと接続して使えるほか、USB接続で192Khz/24bitまでの音源ファイルの再生に対応しています。また、本体にリチウム電子を内蔵し、最長7〜7.5時間のポータブル運用が可能です。

iPodとの接続には特別な操作は必要ありません。iPod(iPhone)のUSBケーブルをX1本体に差し込めば、外部オーディオ機器として認識されます。

Windows PCとの接続には、予め専用ドライバーのダウンロードが必要です。しかし、X1にはCD-ROMが付属せず、インストールにはインターネット接続が必要です。インターネットに接続し、ADLのWEBページから専用ドライバーをダウンロードしますが、「圧縮された形式でダウンロードされるファイルの解凍には、Windowsが標準搭載しないソフトウェアの追加ダウンロードか必要」、「インストールの説明が英語のみで日本語に対応しない」、「ダウンロードしたドライバーがPCが認識しないことがある」など様々な問題がありました。MAC-OS搭載のPCはドライバーのインストールなしで使えますが、Windowsでこの製品を使うのは「かなり不便」を感じました。

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ADL X1 メーカー希望小売価格 ¥39,800(税別) (この製品のご購入はこちら

デジタル入力 USB(Mini-B/PC)×1

USB(TYPE-A/iPod)×1

デジタル出力 光ミニプラグ×1
アナログ出力 φ3.5mm(ステレオミニジャック)
対応周波数 S/PDIF:192kHz/24bit

USB:192kHz/24bit

電池持続時間 7〜7.5時間(連続出力)
サイズWxDxH/重量 68×118×16.5(mm)/142g
付属品 専用充電アダプター
 

音質テスト

今回のImpulsoの音質では普段使う「Win AMP」が「DSD」に対応しないため、FooverをダウンロードしてDSDアドインを組み込んで使いました。CDリップでFooverとWin AMPを比べるとFooverよりもWin Ampの方が音が柔らかく雰囲気がよい傾向がありますから、他のDACの音質評価と比べる場合にはソフトによる音質差を考慮して下さい。

テストに使ったPCのOSは「Windows7Starter」。接続には、市販PC用USBケーブルを使いました。

ヘッドホンはSennheiser HD-650を使いました。

Come Away With Me (Hybr) Come Away With Me (Hybr) ・  Norah Jones

PCヘッドホン端子
PCから出力されているとは思えないほど良い音でHD-650が鳴ります。

高音はきちんと芯があってスッキリと伸びています。高域がちゃんと再生されるので、ドラムのブラシの質感もキチンと出ます。

ウッドベースは分離と質感が高く、ボーカルは子音までハッキリと聞き取れます。
欲を言えばもう少し艶の欲しいドライな感じもありますが、十分に満足して音楽を楽しめるHiFiな良い音です。

ADL X1
PCと比べさらに音が細かくなり、音色感も向上します。

楽器の音の出始めボーカルの声の出始めがより明瞭になりますが艶はさらに減って、ちょっとドライすぎる感じです。

音の上下が伸びてワイドレンジになりましたが、相対的に中域が薄くなるためちょっと「うるさい(高音が耳障り)」にも感じます。

音質は明らかに向上しますが、モニター的でシビアな音になりました。

アンコール! ヴァイオリン愛奏曲集 アンコール! ヴァイオリン愛奏曲集 五嶋みどり 「愛の挨拶」

PCヘッドホン端子
バイオリンの音は、濁りなくスッキリと高音まで伸びてゆきます。

PCのヘッドホン出力から出てくるとは思えないほどの高音質に驚かされます。ピアノとバイオリンの分離も素晴らしくそれぞれの音色の変化もキチンと出ますが、り中域の粘りや艶はやや不足気味で乾いた音です。

間接音(ホールトーン)が少なく、楽器のすぐ側で演奏を聴いている雰囲気です。

ADL X1
バイオリンの音はさらに細かくなり、このソフトでは中域の厚みが増し「弦をこする弓の圧力変化」が聞き取れるようになります。

ピアノも「タッチの違い」がより明確になり、演奏全体の精度や「プロっぽさ」が一段と向上します。また、間接音も再現されるようになりS/N感も向上しています。4万円程度のヘッドホンアップとしてこの性能なら、十分だと思います。この曲では「音は良くなった」と感じました。

しかし、X1による音の出始めの「ミュート」が長すぎて曲の頭が切れるのは気になります。

B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) 「zero」

PCヘッドホン端子
高音に髭のようなささくれが感じられ、ちょっと音がちゃらちゃらします。しかし、高音の抜け感は抜群です。

高音の切れ味に優れるので、低音の輪郭がキリッとして音がぐんぐん前に出てきます。

ボーカルは伴奏と混じらずに分離して、メッセージがきちんと伝わります。ドラムはほんの少し遅れていますが、全然気にはならないレベルです。

Rockを十分に楽しめるエネルギー感でB'zが鳴りました。

ADL X1

「愛の挨拶」でも感じましたが音質が一段とアップし、気になっていた低音の遅れも解消します。

リズムがピタリと合って曲全体の流れにゆとりが生まれてくるので、リズムの流れをより「ゆっくりと」感じられます。

高音が繊細になりますが少し細くなって「ボーカルがやや上品すぎる」感じがします。

PCヘッドホン直接出力の「粗い鳴り方」がこの曲にはよりマッチするようです。

ここでSennheiser HD-650のケーブルをADL(furutech)のIPS-35Sに変えてみました。

B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) 「zero」

ADL X1 + IPS-35S

ケーブルの交換で低音がしっかり出るようになりました。また、楽器やボーカルの質感と表情変化の細やかさも改善しました。

ベースのリズムが明確になり、曲のパワー感と躍動感が向上します。音のエネルギーと共に温度感が向上し、RockがよりRockらしく弾むようになります。

ケーブルの価格を考えると、順当な改善効果があると言えそうです。

PCヘッドホン端子 + IPS-35S

音の鮮やかさとパワー感が一層向上します。低音は少し膨らみますが、その僅かな遅れが音楽に「立体感」を与え躍動感と楽しさをブーストしています。

ボーカルの稲葉さんの声が、よりそれらしくシャウトします。

X-1の追加で音質は確実に向上しました。

しかし、音質感とエネルギー感、音色感と躍動感のバランスはPCダイレクト+スペシャルケーブルがもっとも優れているように思いました。

iPod TouchとADL X1を組み合わせてみました。

ヘッドホンには、audio-technica ATH-CK90PRO MK2を使いました。

B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) B'z The Best “Ultra Pleasure”(2CD+DVD) 「zero」 (CDをWAVEで取り込んだ音源ファイルを再生)

iPod Touch ヘッドホン出力
PCヘッドホン出力と比べると一つ一つの音が緩くなり解像度や透明感は落ちますが、バランスが絶妙で「いろんな音」がよりしっかりと聞こえて音楽が楽しく弾みます。

それぞれの音のパワー感、伴奏とボーカルの分離、ボーカルとコーラスの分離など「音楽性」は一段とアップし、PCヘッドホン出力でやや分析的になりかけていた「クールな気分」がしっかりと「音楽」にホットに向くことを感じます。

スピーカーと違って振動板が鼓膜に著しく近く「空気のバネ性による高音のロスがないヘッドホン」には、ヘッドホンを鳴らすための音があります。無闇に輪郭を強調すれば高域が強くなりすぎますし、かといって低音を無理に持ち上げると膨らんでぼこぼこします。

私が愛用しているaudio-technica ATH-CK90PRO MK2は高価な製品ですが、その塩梅が絶妙です。また、ヘッドホンを聞くことを前提に音作りがされているiPod(iPhone)の音は、それはそれでとてもよく練られたとても良い音だ思います。

iPod Touch + ADL X1

音が出た瞬間、あああ〜。となってしまいました。高音と低音がクッキリして一つ一つの音はシッカリするのですが、まとまりがなくなって音がバラバラになってしまったから。素材それぞれの音はハッキリするのですが、これでは調理する前の生材料をそのまま口に突っ込まれている感じです。

せっかくの「iPod Touchのウェルバランス」が完全に分解されてしまいました。すぐに聞くのを止めました。

試聴後感想

X1の購入を考えるお客様は、「高級オーディオの音」をまだ知らない方がほとんどだと思います。だから、「iPod Touch=安い」=「さらに高い機器を繋いだら=音が良くなる」と考えられると思います。私も過去そうでしたし、それは当然だと思います。

しかし、「本当に良い音」をまだ知らない人が「こういう音と良い音だと思い込む」のは危険です。音の評価は料理と同じで、あらゆる価格の料理を食べ尽くし食べ比べ、さらにその深みを探るため自分で料理を作ってみれば「料理にはバランスが一番大切」だと分かってきます。どんな良い素材を組み合わせても「バランス」が崩れていると、美味しく感じません。そして、やがて「おいしさと価格」が常にイコールではないことに気づきます。

安くても美味しい物があれば(特に大阪はそういう食べ物が多くて嬉しいです)、見かけ倒しで美味しくない物もあります。外観や価格にごまかされているとそれに気付けません。オーディオもよく似ています。最高価格の製品を多数聞いて、できれば簡単な自作(ケーブルなどはお薦め)をしてみれば、価格と音質が常に比例関係にあるのではないことに気づきます。

音楽を絵画に例えましょう。あなたは「絵心を持たない画家が最高の画材で描いた絵」と「最高の画家がチャコールで描いた絵」のどちらを高く評価するでしょう?オーディオはそれと同じです。絵画がよりよい絵の具を使うことで「芸術性」が高まるのではなく、何を表現するか?何を描くのか?が大切なように、オーディオ機器も音質を高めることが、すなわち「音楽性を高める」のではありません。重要なのは「それぞれの音のバランス」です。

また、絵画を鑑賞するときに「ある程度の距離」が必要なように、音楽を聞くときにも「音源からある程度の距離」を置くことが大切です。しかし、闇雲に高音質を追求すると、音源との距離が詰まりすぎて「楽器のすぐ側で、音楽になる前の音を聞いている」ような状態になってしまいます。オーディオに興味を持ち高音質を追求し始めた頃、そういう「クッキリした音」が最も良い音だと思い込みがちです。私もそうでした。

その私の目を開いてくれたのが「HARBETH HL-5」というスピーカーと「MICRO」のCDプレーヤーでした。

HL-5は当時国産で最高と呼ばれていた「DIATONE スピーカ−」に比べると明瞭度感は低下しましたが、何と言っても音楽を聞いたときの楽しさ!が全く違っていました。ボーカルの声の抑揚。ピアノのタッチの鮮やかさ。一日中音楽を聞き続けていると、その違いがじわじわと身体にしみこみました。MICROのCDプレーヤーは、やはり国産で最高とされていた「SONY」よりも音が柔らかく明瞭度感は控え目でしたが、HARBETHと同じようにボーカルのニュアンスの多様さ、ピアノのタッチのニュアンスの深さがSONYとは全然違っていました。この2機種のオーディオ機器に触れたことで、音楽を聞くための「耳」に気付けたのです。

そういう意味で、iPod Touchは非常に良くできていると思います。iPod Touchは、そのままお使いください。そのままで素晴らしいサウンドです。ただし、iPhoneをお使いの場合、音楽再生時は「機内モード」をONにするなど「すべての通信機能」を切って下さい。それで音質は随分改善します。

今回テストしたX1は、iPod Touchの音質改善には寄与しましたが、音楽はばらばらになりました。しかし、PCとのUSB接続では価格を十分超える高音質を実現しています。しかし、少しモニター的でシビアなこういう音は、ヘッドホンではなくスピーカーで聴けば(X1をアンプと繋げば)より良さそうです。そういう本格的なHiFiサウンドに仕上がっていました。

ADL X1は高音質の追求と、初心者向きの音質改善機器としての価値は十分あると思います。実際、携帯用音楽プレーヤーとしてiPod Touchよりも国内では売れている「SONY Walkman Z」もADL X1と同じ「明瞭度優先の音作り」がされていますから。iPod TouchをSONY流の高音質に変えたいとお考えなら、X1は良い機器だと評価されると思います。

しかし、高音質が必ずしも音楽を楽しくするのではないと気付き始めたなら、あるいは無駄な回り道をせずに「音楽をより深く楽しみたい」とお考えなら、X1を購入する予算をヘッドホンケーブルの変更やヘッドホンそのものの買い換えにお使いになることをお薦めします。

音は「耳」で聞きますが、音楽は「心」が感じます。

2013年7月8日 逸品館代表 清原 裕介

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