CEC HP-53 PH53 ヘッドホン SENNHEISER HD25-1 2 音質 評価 比較 テスト

CECより業務用のダイナミック型ヘッドホン HP−53が発売されました。早速、その音質を高く評価し、

AIRBOWの開発にも使っている SENNHEISER HD25−1 U と音質や掛け心地などを比較しました。

CEC
HP−53
メーカー標準価格 ¥14,000(税別)
生産完了しました

SENNHEISER
HD 25−1 U
実売価格 2万円前後
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形式

ダイナミック型

タイプ

密閉型

インピーダンス

40Ω

感度

103dB/mW

再生周波数帯域

20〜20,000Hz

ケーブル長

約1.6m

プラグ形状

ステレオ ミニ3.5mm

重量

実測 374g (ケーブル含む)

形式

ダイナミック型

タイプ

密閉型

インピーダンス

70Ω

感度

120dB (SPL)

再生周波数帯域

16〜22,000Hz

ケーブル長

約1.5m

プラグ形状

ステレオ ミニ3.5mm/標準6.3mm

重量

実測 160g (ケーブル含む)

外観と掛け心地

ヘッドホン部の“Made in Japan”の文字を裏切らない丁寧な仕上がり。掛け心地も良い。

重量が重いのは、ケーブルが重いためでヘッドユニット部は、比較的軽い部類に入る。

カールコードは長く、完全に縮めた状態で1.6m軽く伸ばしただけでも全長は3.0mになるのでTVを観るなど機器から離れて使えるのは便利だが、ケーブルのバネ性も強いので、その場合頭が引っ張られる感じがする。

外観と掛け心地

ヘッドホン部の仕上がりはSENNHEISERの名にふさわしい精度を感じる。ケーブルやパッドは簡単に交換できるので長期使用に耐える。

重量は非常に軽いのだが、左右からの締め付けが強く、耳当て部分も小さいので耳たぶが潰され長時間かけると痛みを感じることがある。

ケーブルは、1.5mと比較的短いので機器から離れて使うことはできず、デスクトップ的な使い方になる。

音質テスト

AIRBOW開発に使っている“マスターテープ(生録カセットテープ)”と

AIRBOW CDプレーヤ−による音質比較を行いました。

◆カセットテープ(ピアノソロ・ライブ演奏)

HD25-1/2と比べて明らかに音が細かく透明度も高い。一つ一つの音も再現性も高いのだが、逆にそれがやや不自然に感じられる事がある。

HD25-1/2が会場全体の雰囲気をまとまりよく再現するのに比較して、HP-53は一つ一つの音にフォーカスを定めそれを克明に再現する。油絵と精密写真の違いが感じ取れるが、多くの国産製品のように「モノクローム」ではなく、それぞれの持つ音色の違いや質感が再現される。

◆CD(クラシック)

交響曲をかけた。音は良いのだが、広がりがやや不足するので頭の中で音楽が鳴っているように聞こえる。しかし、解像度感やS/N感は抜群でとてもこの価格帯のヘッドホンを聞いているとは信じられない。楽器個々の音も正確で一聴に値するクォリティーだ。

◆CD(JAZZ)

JAZZの定番ソフト「WALTZ FOR DEBBY/BILL EVANS」を聞いてみた。このソフト自体、録音が芳しくない(レコ−ディングエンジニアが弄り倒して音楽を破壊してしまっている)から、あまりヘッドホンでの視聴に適しているとは言い難いのだが、悪い見本としてあえてそれを使ってみる。やはり頭の中で音が鳴る感じが強い。演奏ではなく、それぞれの音が綺麗になっている感じ。レコーディングされたマスターテープを聴いている、そのままのイメージだ。音が良いので不愉快ではないが、長時間聞くのはどうかと思った。

◆CD(POPS)

最後の締めくくりに「高音質ソフト」を聞く。選んだのは、TITANICのSACD、選曲は「MY HEART WILL GO ON」だ。音が出た瞬間に感じるのは「美しさ」。純度が高く濁りのない澄み切った音。それでいて冷たくはない。セリーヌディオンのボーカルも艶やかで甘く美しい。素晴らしい音だ。

HP-53の美点はこのソフトですべて生きてくる。低域方向への伸びやかな特性と再現性が生きて低音は量感、厚みがありパンチ力もある。ベースの力を感じさせる音だ。

高域方向へ伸びやかで澄み切った音は、優秀録音盤の良さをしっかりと引き出してくれる。

◆総合結果

HP-53は、この価格としては考えられないほど高性能で音が良い。これほどコストパフォーマンスに優れる高音質ヘッドホンは他にはないだろう。しかし、その反面ソフトの状況をストレートに出し過ぎる嫌いがある。

古い録音のソフトを聞くには向かない。録音の良い現代的な音楽とのマッチングに優れ、電子楽器の音は特に素晴らしい。

◆カセットテープ(ピアノソロ・ライブ演奏)

解像度は充分に高いけれど、音が特別細かく聞こえる訳ではない。ピアニストの体の動きに合わせて聞こえる床のきしむ音が「木質」的に綺麗に響く。

SENNHEISERの普及品は、全般的に音が硬く音色も単調なものが多いが、HD25-1/2はそれらとは全く違う。ヘッドホンで聴いていることを思わず忘れてしまうほど、滑らかで暖かく、音色が豊かな音。楽器も環境のノイズも非常に自然で方向感覚や広がり感もきちんと再現される。

◆CD(クラシック)

HP-53と比べ、明らかに空間が広く立体的。音のエッジの鋭さやピント感ではHP-53に劣るが、会場全体の雰囲気や音楽としての組み立ての精密さ美しさでは、HP-53を大きく上回る。クラシックでは、音作りに対する国産品と海外品の差が如実に感じられた。

◆CD(JAZZ)

交響曲でも感じたがHD25-1/2で聞くと「場の雰囲気」が出てくる。エバンスが触れるピアノのタッチ、観衆の声、テーブルの上を転がるビールの王冠(コインではなく王冠だと思う)、そういう個別の音が見事に調和して一つの演奏に昇華する。もちろん、録音のせいで音が大きく広がらず耳の側で鳴っている感じは強いのだが、それでも音楽として楽しめるバランスで鳴る。雰囲気が濃密で音楽性が非常に高い。演奏者の力量や演奏の善し悪しがきちんと聞き分けられるサウンドに仕上がっている。流石にスタジオに通用する本格的な音だ。

◆CD(POPS)

HP-53と比較すると音に僅かな濁りを感じるが、それが良い意味での「空気感」となって雰囲気を盛り上げる。ユニットの音そのものを聞かせるのがHP-53ならHD25-1/2はヘッドホン全体の「響き」も上手く聞かせるタイプの製品だ。その性格には、響きを生かして音作りがされているTANNOYなどのヨーロッパ製のスピーカーのテイストが感じられる。

低音はHP-53に比べハッキリと甘いが、心地よい甘さだ。ヘッドホンから低音がしっかり出てくるHP-53と違ってHD25-1/2の低音はもっと遠くから響いてくるように聞こえる。ボーカルの湿っぽさ、艶やかさも一枚上手だ。

◆総合結果

HD25-1/2は、その掛け心地の悪さと低音の緩さを除けば、音楽を聞くためにはパーフェクトな製品だと思う。

楽器の種類やタッチの微妙な変化を瞬時に聞き分けられる。演奏者の心理も手に取るように感じ取れる。

音楽を楽しみ、かつ分析することもできる。不自然さは全く感じられない。そこにはただ「素の音楽」がある。音でなく、それによって何が表現されるのか?聞き取れる。

2008年8月 清原 裕介

 

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