HARMONIX製品を初めて知ったのは、15年ほど前に発売された「チューニング・ベース」、「チューニング・ベルト」でした。この小さな「切片」をスピーカーキャビネットやプレーヤーキャビネット、アームなどに張り付けるだけで、濁りが取れて透明度が増し「信じられないほど音楽が心地よく生き生き」とした驚きは、いつでも鮮やかに蘇ります。
今でこそ「AIRBOW」と言う名で広く知られるようになった「逸品館のオリジナルチューニング製品」ですが、それらをAIRBOWとN名付けるずっと前、一番最初の逸品館のチューニング製品「HARBETH HL5のチューニングモデル」に「当時のチューニング・ベース」を採用するほど、「HARMONIX製品」は、私が高く評価しているオーディオアクセサリーの一つです。
現行モデルの「RF−57MK2」をはじめとする「RFシリーズ」にその思想が受け継がれている「チューニング・ベース」は、私に「オーディオ機器のチューニングとは一体どういうことであるか」を明確に教えてくれました。
また、現在はCOMBACKの扱いになっている「ENACOM」の「店頭販売」を日本で一番始めにスタートしたのも「逸品館」で、当時まだ小さな販売店だった逸品館が老舗の専門店から少しでもアドバンテージを奪うため、「どこよりも早く、どこよりも良い製品を見つけお客様の役に立てることを証明しよう」という販売戦略に基づいて、オーディオ・アクセサリー誌に掲載されていた「ENACOM」を購入テストしたのがきっかけです。
テスト結果が優秀だった「ENACOM」を取り扱うため、発売元の「榎戸商店」に取り扱いを打診した所、快諾を得ました。発売を開始した「ENACOM」は、最近でこそやや下火にはなったものの合計で1000ペア以上売れる大ヒットアクセサリーとなりました。
このように「HARMONIX製品」とは縁の深い逸品館ですが、ここ最近は積極的に取り扱いを行ってはいませんでした。その最も大きな理由は「価格の高さ」です。一番最初の「チューニング・ベース」は、¥4,800/8個でしたが、ヒットするとすぐに倍の¥10,000/8個に値上げされ、その後に発売される製品も全て「販売価格が高額に設定」されるのが、貧乏性な私には、腑に落ちなかったのです。
しかし、その後吹き荒れた「オーディオアクセサリーのインフレ」の中にあって、それ以上の値上げをしなかった「HARMONIX製品」は、すでに「高すぎる」とは言えなくなってきました。
決して「安い」とは言えませんが、性能は「一級品」です。また、製品の作りも良く経年変化にも強いので「良いものを長く使いたい」とお考えでいらっしゃるなら「HARMONIX製品」は良い選択だと思います。
音質は、AIRBOW製品と同様の方向で「自然なバランス」に優れ、「電気的な増幅を意識することなく音楽を楽しめる」品に良さを持っています。下にメーカーのHPからの抜粋を掲載しますので参考になさってください。