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esoteric d-07 airbow 音質 評価 評判 usb dac d/aコンバータ

 

Esoteric D-07 / AIRBOW D-O7/Ultimate

Antelope Audio OCX / Brainstorm DCD-8 音質 評価 テスト

  

Esoteric D-07とAIRBOWカスタマイズモデルのD-07/Ultimateに
クロックジェネレーター Antelope Audio OCX
リクロック回路搭載 クロックジェネレーター Brainstorm DCD-8を組み合わせて音質テストを行いました。

Esoteric D-07

AIRBOW D-07/Ultimate 

 

メーカー標準価格 ¥300,000(税別) 販売価格 ¥380,000(税込)

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主な特徴

USB端子を含む豊富なデジタル入力を備え、エソテリック・スーパーオーディオCDトランスポートとの組み合わせによるスーパーオーディオCDの再生に加え、PCとのUSB接続により、最大96kHz/24bitまでの高解像度音楽ファイルの再生にも対応。

D/A変換前段のデジタル処理は、エソテリックのデジタルプロセッシング技術の集大成とも言える豊富なD/Dコンバート機能を用意。PCMフォーマットのデジタル信号をDSDにコンバートするフォーマット変換機能やPCMアップコンバート機能(2倍/4倍)、2種類のデジタルフィルターなど、先端技術をフルに投入した高品位な機能をお好みに合わせて選択可能。

さらに組み合わせるデジタル機器との同期再生を可能にするワードシンク機能やワードシンク機能を持たないデジタル機器からの入力に対して効果的にジッターを低減する2nd PLL機能など、ハイエンド機器ならではの高品位な機能を搭載。

また、アナログ出力レベルを調整するアッテネーターを搭載し、豊富なデジタル入力のセレクター機能と合わせてデジタルプリアンプとしてもご使用いただけます。

エソテリックのハイエンドテクノロジーをフルに投入して完成した『D-07』は、オーディオビジュアル機器との接続のみならず、PCとの接続による高解像度音楽ファイル再生にも徹底したクオリティを求めるお客様にお勧めしたいハイエンドD/Aコンバーターです。 

D-07が搭載する優れた「リクロック回路(ジッターキャンセラー機能)」と高精度32bitDACの能力を生かし、オリジナルのD-07を超えるきめ細いパワフルなサウンドを実現したAIRBOWのオリジナルDAC。機能や仕様はEsoteric D-07と同等です。

D-07に搭載されるD/Dコンバート機能を積極的に使うことで様々な楽曲に対応するのが特徴で、PCMアップコンバート機能(2倍/4倍)を使えば、音質がハッキリとし、POPSやROCKなどの電子楽器系の音楽ソフトに最適なメリハリの利いたサウンドが、PCMフォーマットのデジタル信号をDSDにコンバートするDSDフォーマット変換機能を使えば、滑らかで響きの良いクラシックやアコースティック系の音楽に最適なアナログ的サウンドが実現します。

オリジナルのD-07に搭載される入力デジタル信号のジッターを強力に取り除く2nd PLL機能を生かすチューニングで、信号の送り出し機のジッターの影響を受けずに安定した高音質が実現します。さらにWord-Clock端子に外部クロックジェネレーターを接続すれば、さらなる高音質が実現します。

AIRBOW D-07/Ultimateは、CDトランスポーターだけでなく一般的なDVD
/BDやHDDレコーダー、ゲーム機など接続する機器を選ばず、ハイエンド製品ならではの高品位な音質で音楽を再現します。

PCとUSBで接続した場合には、従来のUSB/DACを大きく凌駕する透明感の高いオーディオグレードの高音質が実現します。

仕様 (共通)

出力端子

XLR端子(2ch)×1系統
RCA端子(2ch)×1系統

周波数特性

5Hz〜40kHz

バランスデジタル入力

XLR端子×1

同軸デジタル

RCA端子×2

光デジタル入力

光デジタル端子×1

USB入力

USB Type B端子×1 (対応OSと周波数はこちら

ワードシンク入力可能周波数

44.1、88.2、176.4、48、96、192、100kHz (矩形波)

電源

AC 100V 50/60Hz

消費電力

7W

外形寸法(W×H×D)

442mm×103.5mm×346mm(突起部含む)

質量

9.5kg

Antelope Audio OCX

Brainstorm DCD-8 

 

販売価格 ¥158,000(税別) 販売価格 ¥215,000(税込)

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主な特徴

2系統の「発信回路」を搭載する高性能クロックジェネレーター。発振子をオーブンで加熱し、安定したクロックを作り出すなど、クロックジェネレーターとしての機能に特化した製品。

操作は非常に簡単で、説明書を読まなくても使えるレベル。

音質は透明感が高く、中域が厚く、アナログ的。少し派手な感じもするがドラマティックに音楽を聞かせてくれる。

10MHz(アトミッククロック)に対応した外部クロック入力端子を備えており、ルビジウムを使った別売りのアトミッククロックジェネレーターを使えば、さらなる音質アップが実現する。

2系統の「発信回路」と「リクロック回路」を搭載する、高機能クロックジェネレーター。クロック発信器として使った場合の音質は、OCXに肉薄するが、こちらはストレートで癖のないいわゆるモニター的な音質。

操作は非常に複雑で、説明書を読んでもなかなか分かりにくい。

S/PDIF(RCA.TOS.AES-EBU)に対応したデジタル入力/出力と2系統のIE1394を備え、入力されたデジタル信号のリクロックとフォーマット/周波数変換が可能。

特にPCからIE1394で信号を入力しリクロックしてS/PDIFで出力する音質は驚くほどクリアでDCD-8なしにはPCオーディオは成立しないほど。

仕様

Antelope Audio ISOCHRONE OCX 主な仕様

発信周波数

32kHz〜192kHz

クロック出力 BNC:8系統 、 S/PDIF:2系統 、 AES/EBU:2系統

クロック入力

別売りアトミッククロック入力(スルー端子付き):1系統
※入力許容範囲:1v p-p(-20%〜+50%)75Ω

外形寸法

485 mm(W)×45 mm(H)×185 mm(D) ※突起部含む

重量

2.5 kg

販売価格

¥158,000(税込)

Brainstorm DCD-8 主な仕様

発信周波数

32kHz〜192kHz

クロック出力 BNC:8系統

クロック入力

BNC:2系統(GPS:10MHz対応)

デジタル出力 S/PDIF:RCA/TOS/AES.EBU各1系統

デジタル入力

S/PDIF:RCA/OPTICAL(TOS), ADAT, AES/EBU(2系統), AES3 / PC(IEEE1394経由)

外形寸法

485 mm(W)×45 mm(H)×230 mm(D) ※突起部含む

重量

1.5 kg (ACアダプター含まず)

販売価格

¥215,000(税込)

テストの目的

ここ一年、PCプレーヤーが注目を集めています。CDをトレイに入れてボタンを押すだけで音楽が再生される従来型のプレーヤーに比べPCは操作が難しいと敬遠されたり、あるいはその佇まいが音楽にふさわしくないという考え方に異論は唱えませんが、何千枚ものCDを小さなHDDに収録しファイリングできるのは、スペースや楽曲の取り出しやすさを考えれば画期的なことです。

問題なのは音質です。現在、様々なメーカーからPC(USB入力)に対応した低価格の外付けDACやDDコンバーターが発売されていますが、それらの音質はオーディオに遠く及びません。もちろんそれなりのグレードのDACを使い、「業務機の操作やフリーソフトのインストール」をクリアすればオーディオ機器並みの音は出せます。しかし、そんな複雑な使いこなし抜きでは良い音が聞けないのもおかしな話です。

PCは「高度なデジタル処理機能」と「低価格」でオーディオを大きく凌駕しています。デジタル領域での能力は充分に高く音は悪くないはずです。つまりPCをデジタルデーターのサーバー(デジタルトランスポーター)として使い、外部にDAコンバーターを使えばその能力を最大に発揮できるのです。この時、問題となるのが「PCとDACの接続」です。今までの経験からLANやIE1394での接続に比べUSBは音質が劣りますが、特殊なドライバーのインストールや複雑な通信設定を必要としないUSBが最も使いやすいのです。

USB接続の音質がなぜ優れないのか?原因はいくつか考えられますが、最も大きな問題は「クロックの揺らぎ(ジッター)」です。PCからのデジタル出力信号は、オーディオ機器と比べて比較にならない程ジッターが多く、このジッターの影響をまともに受けてしまうUSB接続では、オーディオグレードの良好な音質が得られません。そこで考えられるのが「ジッターを取り除く機能をDACに搭載する」ことです。DAC側に高機能の「ジッター除去機能」が搭載されていれば、PCをトランスポーターとして使ってもオーディオグレードの澄みきった音質が得られるはずです。そう考えたAIRBOWはUSB入力を備え、強力なジッターキャンセル機能を搭載しているEsoteric D-07をベースとしたカスタマイズモデルD-07 Ultimateを開発を計画しました。また、Esotericのデジタル機器に搭載されている「外部クロック入力端子(Word-Clock)」を利用して、高精度のクロックジェネレータを使えばジッターをさらに減らすことが可能です。

そこで今回は、ノーマルのD-07とAIRBOWのD-07 Ultimateの比較に加えて、今年取り扱いを開始した低価格高音質のクロックジェネレーター“Antelope Audio OCX”をそれぞれに使った場合の音質改善効果と、「専用の入力端子」が備わっていなくても「外付け」でジッターを強力に除去できる”Brainstorm DCD-8”を含めたスクランブルテストを行いました。

スピーカー

 VIENNA ACOUSTICS T3G(Beethove Concert Grand)

アンプ

 AIRBOW PM15S2/Master

DVDプレーヤー

  AIRBOW UD8004/Special

PC

 GATEWAY 7430JP

OS Windows(R) XP Home Edition Service Pack 3
CPU モバイル AMD AthlonTM64 プロセッサ 3700+ (動作周波数 2.4GHz)
メインメモリ PC2700 DDR-SDRAM 512MB (最大 1.5GB)メモリスロット×1(空き×1)
サウンドシステム AC'97 Audio
ハードディスクドライブ 80GB (IDE / ATA-5)

使用機器

スピーカー

 VIENNA ACOUSTICS T3G(Beethove Concert Grand)

アンプ

 AIRBOW PM15S2/Master

DVDプレーヤー

  AIRBOW UD8004/Special

PC

 GATEWAY 7430JP

OS Windows(R) XP Home Edition Service Pack 3
CPU モバイル AMD AthlonTM64 プロセッサ 3700+ (動作周波数 2.4GHz)
メインメモリ PC2700 DDR-SDRAM 512MB (最大 1.5GB)メモリスロット×1(空き×1)
サウンドシステム AC'97 Audio
ハードディスクドライブ 80GB (IDE / ATA-5)

DVDでの試聴リポート

今回のテストは複数の機器を相互接続して行いました。始めに接続の概要を説明します。

プレーヤーをAIRBOW UD8004/Specialに固定。出力は同軸デジタル(RCA:S/PDIF)。

UD8004/Specialをプレーヤーとした場合、次のような接続が考えられます。また、AIRBOW D-07/Ultimateを使った場合も同様に5通りの接続が考えられ、合計で10通りの組合せとなります。

OCXとDCD-8のクロックは共に44.1KHzを使って音質比較を行いました。


AIRBOW UD8004/Special
1

 →
     Esoteric D-07

UD8004/Specialを直接D-07に接続する

2

 →  ← 
      Esoteric D-07     +   Antelope Audio OCX

D-07にOCXを接続しクロックを入力する

3

 →  → 
     Brainstorm DCD-8   +    Esoteric D-07 

UD8004/Specialからの信号をDCD-8でリクロックしてD-07に入力する

4  →  → 
     Brainstorm DCD-8   +    Esoteric D-07 
          ↑
   
    Antelope Audio OCX

上記のセットでDCD-8にOCXを接続しクロックを入力する

5  →  → 
     Brainstorm DCD-8   +    Esoteric D-07 
             ↑        ↑
            
            Antelope Audio OCX

OCXのクロック出力をDCD-8とD-07に入力しクロックを同期させる

Esoteric D-07では、(1)、(2)、(3)、(4)、AIRBOW D-07/Ultimateでは、(1)、(2)、(3)、(5)の組合せでテストを行いました。採点表は、D-07・(1)の音を10点としてそれぞれの音質を点数で比較評価しました。だたし、この点数は多分に感覚的でかなり曖昧です。あくまでも“参考”程度に考えて頂ければ幸いです。

 

D−07(1)

UD8004/Special → D−07

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
10 10 10 10 10 10 10

癖の少ない音で低音にパンチ力がある。音の広がりは前後方向にやや浅いが音色は暖かく心地よい音。

D−07(2)
UD8004/Special → D−07(←OCX)

音場の見通しが良くなって音がクリアにストレスなく広がるようになる。音のエッジがスッキリと鋭くなる。高音が滑らかになり、低音のパンチ力が増す。ボーカルの表情が細かくなり、ニュアンスが色濃く伝わってくる。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
15 15 12 14 15 15 15

D−07(3)
UD8004/Special → DCD−8 → D−07

OCXよりも高域のメリハリが少なく、地味目なサウンド。音場の見通し、高域のクリアさもOCXの組合せにやや劣る。低音の力感やエネルギー感もOCXに分がある。しかし、中音の厚みは勝る。高域の派手さが少ないが、ほとんど癖がない。ニュアンスの変化は量的には大きくないのだが、繊細に変化するのでじっくり聞いているとそれぞれの音に細やかな表情が感じ取れる。良い意味でモニター的な説得力のある音。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
13.5 13 15 13 13 15 13

D−07(4)
UD8004/Special → DCD−8(←OCX) → D−07

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
15 15 12 14 15 15 15

DCD-8に外部クロックジェネレーターとしてOCXを繋ぐ。音質はD-07に直接OCXを繋いだときとほとんど同じで、聞き分けが付かない。この結果から、Esoteric以外のWord Clock入力を持たない機器の場合でも、トランスポーターとDACが分離していれば間にDCD-8を使うことで、ジッターから解放された滑らかで透明な音質が得られることが分かる。

D−07UL(1)
UD8004/Special → D−07UL

すべての項目で5割くらい音が良くなった感じ。D-07にOCXを繋いだ音にとても似ている。高音の透明感、音場の広がり感も同様に良くなっている。しかし、内部のパーツなどが綿密なヒヤリングでチューニングされた結果が全体的なバランスの良さに表れている感じ。ストレスなく音が体に入り、リラックスして音楽を聴ける。心地よい音だ。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
15 15 15 15 15 15 15

D−07UL(2)
UD8004/Special → D−07UL(←OCX)

D-07 UltimateもOCXを繋ぐと全体的に少しずつ音質が嵩上げされる。しかし、その向上幅はノーマルのD-07よりも差が小さく感じられる。それはソフトにJ-POPを使ったことが原因かも知れない。もっと録音の良いソフトで比較すれば、OCXあるなしの差がさらに大きくなった可能性が高い。それでもボーカルは有機的に暖かくなり滑らかで情感が出る。低音は量感とパンチ力が増し、ベースラインのテンポとの音階がハッキリ聴き取れるようになる。ベースラインが弾み、、自然と体が動くようなノリの良い音だ。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
17 17 17 20 16 16 16

D−07UL(3)
UD8004/Special → DCD−8 → D−07UL

D-07ULにOCXを繋いだときと比べ重心が下がるが、高音が少しくすむ。ノーマルのD-07にDCD-8を使ったときとほとんど同じ印象だ。ただし、低音の増強感はより強い。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
16 16 17 18 15 16 15

D−07UL(5)
UD8004/Special → DCD−8(←OCX) → D−07UL(←OCX)

一台のOCXからDCD-8とD-07ULに同じクロック(44.1KHz)を送り、両機(DCD-8とD-07UL)のクロックを同期(シンクロ)させる。この時、注意しなければならないのは「OCXのクロック出力の“1〜6”と“7〜8”のいずれかに一本のクロックケーブル」を繋ぐことだ。なぜならば、OCXのクロック発信回路は2系統しかなく、それぞれが“1〜6”と“7〜8”に振り分けられているからだ。つまり、“1〜6”もしくは“7〜8”の各グループに2本以上のクロックケーブルを使うと、反射波による相互干渉が起きてクロックに乱れが生じる可能性がある。試しに“1と3”の端子からケーブルを出して、D-07ULとDCD-8を繋いで音質を聞いたら、2台が同期しているにもかかわらず1台だけを繋いだときよりも音が悪くなった。その経験を踏まえ今回のテストでは、出力“1”をD-07ULに出力“8”をOCXに繋いで音質テストを行った。

D-07ULもしくはDCD-8のいずれか1台にクロックを入力した場合に比べ、音質は明らかに向上した。全帯域での明瞭度と透明感が向上し、一切の澱みが感じられない驚くほどクリアな音が出た。今回のテストで最も音が良かったのがこの組合せだ。

トータル 高音 中音 低音 色彩感 パワー感 広がり感
19 19 19 19 15 17 17

PCでの試聴リポート

PC

 GATEWAY 7430JP

OS Windows(R) XP Home Edition Service Pack 3
CPU モバイル AMD AthlonTM64 プロセッサ 3700+ (動作周波数 2.4GHz)
メインメモリ PC2700 DDR-SDRAM 512MB (最大 1.5GB)メモリスロット×1(空き×1)
サウンドシステム AC'97 Audio
ハードディスクドライブ 80GB (IDE / ATA-5)

次にPCをデジタル信号の送り機として使い、音質比較を行いました。

出力はUSBとIE1394を使って比較。

PCをデジタルトランスポーターとして使った場合、D-07への出力はUSBに固定されますが、DCD-8への出力はUSBに加えてIE1394が使えるようになります。そこでいくつかの組合せで音質を比較しました。このテストもクロックは44.1KHzを使っています。

GATEWAY 7430JP

USB

 →
     AIRBOW D-07UL

PCをUSBでD-07ULに接続する

IE1394

 →  → 
     Brainstorm DCD-8   +    AIRBOW D-07 

PCからIE1394でDCD-8に入力、RCA(S/PDIF)変換しD-07ULに入力する

PCをトランスポーターとして使った場合、D-07ULを使えばいったいどれくらいの音質が得られるのかを調べるため、USB経由でPCをD-07ULに直接入力した場合と、IE1394でDCD-8に信号を入力しPCのDCD-8でリクロックしてからS/PDIFにフォーマット変換を行い、D-07ULの同軸RCAデジタル入力に入力した場合の音質を比較しました。

PC(USB) → D−07UL

まずこのテストに先駆けてPCをトランスポーターとして使った場合に、「音が悪くなる原因」とされているPC側の問題を検証しました。PCをトランスポーターとして音声をデジタル出力した場合、Windowsに搭載される「カーネルミキサー」をバイパスしなければ音が悪いと言われています。また、再生ソフトでも音が違うといわれています。そこで再生ソフトにWindows Media Playerを使った場合とWin Ampを使った場合の音質を比較しました。さらにフーバー2000にASIOドライバーをインストールし「カーネルミキサーをバイパスしたサウンド」も比較しました。

Windows Media Player

高域の解像度はもう少し欲しいと思うが、中低域には厚みがある。ボーカルの表情も素直で余計な癖がほとんど感じられない。ピュアオーディオのプレーヤーと比較しても遜色のない音質で、音楽を聞くのに十分。聞き続けていても音質にはまったく不満なく音楽を楽しめる。

Win Amp

霧が晴れたように高域の見通しが良くなり、クロックジェネレーター(OCX)を繋いだときのようにスッキリと気持ちの良い音になった。かなりレベルの高いピュアオーディオと同等か、もしくはそれ以上の解像度とクォリティーが得られる高音質を意識させる「良い音」だ。ピュアオーディオとして評価するなら最高だが、時として解像度の高さから細かい音が聞こえすぎて耳障りに感じることがあった。

フーバー2000 + ASIOドライバー

フーバー2000にASIOドライバーをインストール、カーネルミキサーをバイパスして音を聞いた。Win Ampと比べて明らかに高域が濁り、音の分離も悪くなった。カーネルミキサーをバイパスしたにもかかわらず、カーネルミキサーをバイパスしないWin Ampよりもフーバーの音が良くないと感じたのは、今回が初めてでなくD-07UL以外のDACを使った音質テストでも感じたことだ。PCオーディオでは「カーネルミキサーをバイパスしなければ良い音は出ないのが常識」とされているが、それが正しくないことが分かった。最も音が良かったWin Ampを10とするとフーバー+ASIOは8.5〜9でWindows Media Playerは7程度だった。

再生ソフト音質評価の結果

音質を求めるならば、“Win Amp“がお薦め。Win Ampは使いやすいし、フリーソフトながら日本語化にも対応しているのでPCを音源として使う場合には、インストールしておいて損のないソフトだと思う。

フーバー2000はあまり凝ったスキンを持たないので、ASIOドライバーの設定などがWin Ampよりもやりやすく感じた。音質はASIOを組み込んでも、ASIOなしのWin Ampには敵わない。様々なアドインを使いたい場合に、良いかも知れない。

Windows Media Playerは「音が悪いソフトの代表」に上げられているが、AIRBOW D-07ULと組み合わせる限りそんなイメージはない。確かに高音質を標榜するWin Ampなどのソフトに音質は劣るが、操作性や耳障りが良く聴き疲れしない音質など、評価すべき点も多々ある。あまりあれこれ考えたくないなら、D-07ULを使う限りこのソフトだけでも充分にPCオーディオは楽しめると思う。

Win Ampを使った音質評価の結果

今回のテストで最も驚いたのがUSB接続の音質だ。これまでの経験から、PCトランスポーターの音はディスクプレーヤーに敵わない、特にUSB経由の音は悪いと感じていたのだが、今回のテストでは違った。悪いはずのPC+USB接続がUD8004/Specialをトランスポーターに使った場合よりも好印象だったからだ。

全帯域での音質バランス、明瞭度、そして従来PC+USB接続で不満だった「音の硬さと広がり感の乏しさ」がまったく感じられない。PC+USB+D-07ULが奏でるサウンドは、AIRBOWならSA-10ULクラスの音質に匹敵するほど滑らかで暖かく、アナログ的に感じられた。そうPCからアナログ的な音が出たのだ!これには本当に驚いた。

ボーカルは厚みがあって滑らかで、細やかなニュアンスが肉感的に感じらる。まるでボーカリストがすぐ側で歌っているような濃い雰囲気が醸し出される。中低音も厚みがあり、しっかりして一切の揺らぎが感じられない。この音なら、かなりレベルの高いCD/SACDプレーヤーと比較しても文句は出ないだろう。ダウンロードで販売されている96KHz/24bit(ハイビット・ハイサンプリング)音源ファイルの再生は、当然だがCDのリップを大きく越えSACDやDVDオーディオに迫る素晴らしいサウンドで聴くことができた。

残念に思ったのは、D-07がUSB入力ではサンプリング周波数32/44.1/48/96KHzの4種類しか対応しないことだ。PCとの相性が素晴らしいのに、CDのPCアップサンプリングによる音質改善の恩恵を受けられないは残念だ。

※ソフトの録音状況により、UD8004/Specialから同軸デジタルケーブルで繋いだ場合や、Win Amp以外のプレーヤーソフトを使った場合の方が好印象のこともありました。高域の繊細さを求めないソフトで上記の組合せが有効なようです。

PC(IE1394) → DCD−8(S/PDIF) → D−07UL

最後にPCの音源をIE1394経由でDCD-8に入力し内部でジッターを取り除いた後、S/PDIFに変換してD-07ULに入力した音を聞いてみた。Win Amp(USB)の音を10とするとDCD-8を使うと13-14と明らかに音質は改善し、このレベルに達するとかなり高額なCD/SACDプレーヤーに匹敵するほどの音質と豊かな音楽性が実現すると感じられた。

今回はあわてて使うのを忘れていたが、DCD-8とD-07を併用する場合にはDCD-8のクロック出力をD-07ULに入力させ、両機のクロックを同期させれば音質はさらに向上する。

後書き

ハイエンドショウ東京2009春の話題作りのためにAIRBOW AV8003/SpecialとPCを使い、初めてPC(HDD)をトランスポーターとするプレーヤーの音質テストに取り組み始めてから、まだたった一年しか経過していません。この短期間では信じられないほどの音質向上が今回のテストで確認できました。

PCの音質を改善させるポイントは、すでに様々なメディアが取り上げているように「ジッターの低減」に最大のポイントがあります。特にUSB接続ではPCで発生するジッターがそのままDACに伝わり音質劣化の原因となります。今回テストに使ったD-07は、入力されたデジタル信号からジッターを取り除く機能(回路)が搭載されているため、PCで過大なジッターが発生してもそれが音質劣化の原因となりません。そのためD-07はPCとUSBで繋いでも良い音が出せるのです。

内部のジッターを除去する機能を持たないデジタル機器では、DCD-8を使って外部でジッターを取り除くことも音質改善に大きな効果があります。D-07とDCD-8に搭載されるジッターを除去するための回路が同じかどうかは分かりませんが、D-07内部でジッターを取り除いた場合と、DCD-8を使って外部でジッターを取り除いてからD-07に信号を入力した場合の音質は、ほぼ同じでした。つまり、機器の内部外部にかかわらずデジタル信号からジッター成分を取り除くことで音質は格段に向上することが証明されたのです。さらにD-07やDCD-8に外部から高精度なクロックを入力すれば、クロックの純度に見合うだけ音質が向上することも確認できました。

PCオーディオにはまだまだ謎(問題点)が多く、今後も発展が期待できます。しかし、PCからUSB接続でD-07もしくはAIRBOW D-07 Ultimateを繋ぐだけで、現時点でもオーディオとして使えるだけの十分な高音質が得られることが分かったのは大きな収穫だと思います。良い意味でアナログ的なそのサウンドからはPCの存在感はまったく感じられません。

テストを終えた後PCをトランスポーターにD-07ULをDACとして、2日以上連続で様々な音楽を聞きましたが「豊かな音で音楽を聞いている」という印象はまったく変わりませんでした。その時、再生のやりやすさの関係からプレーヤーソフトにWindows Media Playerを使っていることに気付いて、より高音質のWin Ampに変えて見ました。

すると高解像度でストレートで音質は、明らかに良くなったものの「潤い感」や「色艶」が薄くなり、いかにも「デジタル的な良い音を聞いている」という印象でしかなくなりました。耳を澄ませるとプレーヤーソフトをWin Ampに変えたことで、高音の純度と解像度は増していますが、「響き(エコー)」が少なくなっていることが分かります。音が良くなったにもかかわらず、音楽が楽しめなくなる。AIRBOW D-07ULが特殊なのかも知れませんが、Windows Media Playerの音はある種「真空管」のようにデジタルのギスギス感を和らげ、広がり感と豊かさを与えてくれるようです。

オーディオセットで音楽を聞いていると感じることがあります。それは「気配感」です。私の言う「気配感」とは、オーディオセットの音から演奏の現場の雰囲気、人が音を出している感触が伝わってくることを言います。どんなにいい音で音楽が鳴っていても、何らかの原因で「気配感」が伝わって来ないことがあります。そんな音は長く聞いていても感動しないし、ミュージシャンの気持ちがちっとも伝わってきません。どこかバランスが悪いことに間違いはありませんが、「音の差」がほとんど聴き取れなくても「気配感のあるなし」は、明確に感じ取れるのです。

今回のテストでは、D-07UL+Windows Media Playerの組合せから出る音だけに「気配感」が感じられました。プレーヤーソフトを変えて「音を良くする」と「気配感」が失われ、音楽を聞いても感動しなくなりました。ノーマルのD-07を使った場合も、「気配感」は感じられますが演奏者との距離が遠くなり「気配感」が薄くなります。それでも音楽を楽しむのは十分な音質です。D-07もしくはD-07ULを使えば、USB接続の簡易さでPCをトランスポーターに使い、納得の音質で音楽が楽しめます。PCはまだオーディオには早いと考えていた私ですが、条件次第ではその考えを改めなければならない時がやってきたようです。

PCオーディオ(トランスポーター)は難しくありません。もし、CDを整理したいとお考えなら十分な容量のHDDを搭載するネットブックとAIRBOW D-07 Ultimateを購入するだけですぐにでも始められます。HDDの容量が足りなくなったら、USB接続の増設HDDを使えば大丈夫です。PCも複雑な処理を必要としないので、性能の高くないネットブックやノートパソコンで十分使い物になります。しかし、これらのPCで問題となるのが「冷却ファンのノイズ」です。小型PCの冷却ファンは、回転数が高いためノイズが大きくなりがちです。オーディオ用PCを購入なさるときには「ファンノイズ」のご確認をお忘れなく!

PCオーディオにかかわらず、私が最も注意して欲しいと訴え続けているのが「常識に騙されないこと」です。今回のテストの結果も一般的な「PCオーディオの常識」とは完全に逆行します。テスト中はWin Ampの音が良いと信じていたにもかかわらず、様々な音楽を聞いてみると「明らかに音が悪いWindows Media Player」のほうが、心地よく音楽を楽しめたのです。結局音楽を楽しむために必要なのは「バランス」で、刹那的な高音質ではありません。高音質を追求すると「バランス」を取るのがどんどん難しくなります。音は良くなっても音楽が心に届かなくなることが多いのです。

PCオーディオ関連のマニアは、普通のオーディオマニアよりもさらに「数値信奉傾向」が強く、「数値や理論を追いかけてバランスの重要性」を見落とすケースが多いように思います。そういうマニアに向けて製品を作っているためか、メーカーも数値・理論信奉傾向が強く、これって本当に音を聞いて作ったの?と思うほど酷い製品もありました。数値や理論で製品を正当化している製品には注意して欲しいと思います。

オーディオの常識を信じたことで音楽が楽しめなくなる。PCオーディオの常識を信じたことで、心地良く音楽が楽しめなくなる。それは本当に不幸なことです。今回のように「フリーのプレーヤーソフト」の交換だけで問題が解決するなら、実害はありませんし、逆にソフトによる音の違いを楽しめるとも考えられます。しかし、音を変えるために高価な機器やアクセサリーを購入してしまってからでは遅すぎます。音は聞いてみなければ「絶対に!」わかりません。それだけは「絶対に!」疑いようのない事実です。

音質に「絶対」はありません。今回のテストにしても、銀座試聴室のように環境が異なる場所で行えば、傾向は同じだとしても「結果」は違ってしまうことが考えられます。音質は常に「相対的」に決まります。リスニングルームの環境、機器の相性、演奏するソフト、etc・・・、それらすべてが関連し合って「良い音」は生まれます。時に私もそうしてしまいがちですが、一度の実験や経験から絶対を引き出すのは、あまり意味のないことです。良い音を作れるのは「装置」ではありません。「良い音」を生み出せるのは、あなたの「腕と情熱」です。

2010年 7月 清原 裕介

 

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