逸品館メルマガ バックナンバー 015

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逸品館ショッピングカートメルマガ 2006.10.1
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秋も深まり、それは青く、空気は澄み、食べ物とスポーツに最高のシーズンが到来しました。

私たちのような物品販売に携わっていると、季節を先取りしてセールの予定を立てる関係で、夏休み終わった途端に年末の新製品の発表があり、年末商戦の仕入れを11月中に済ませるなど、一般の方よりも一ヶ月早く季節を感じます。本年は、後3ヶ月ですが私たちの感覚では「3−1」の「2ヶ月!」という感じで年末までは一瞬で秋をじっくり楽しむ暇もないほどです。今日、大阪はあいにくの雨でしたが、通勤途中に「小さな秋」を感じられたことでなんだか気分も爽やかです。

ここのところホームページの更新をあまり行っていませんでしたが、それはAIRBOWの新製品の開発にほとんどの時間を取られてしまったからです。以前から、何度も申し上げていますが、昨年末UX−1SEが完成して「至高のサウンド」を知ってしまった結果、それまで満足できていた音では物足りなく聞こえるという、大変困った贅沢現象が私の耳に起きています。それもそのはず、毎日音を出しているのはUX1SEなのですから。


もちろん、今までに販売してきたAIRBOW製品は、今聞いても素晴らしい音だと胸を張れますし、あわてて買い換えたりしなくても、その製品の寿命が尽きるまで決して聞き飽きたりすることなどないはずです。でも、UX−1SEを聞いてから、それらを聞くと・・・、さらなるプラスアルファが欲しくなってしまうのです。人間の尽きない哀しい性ですが、自分が「欲しくない」ものをお薦めするというのは、自分自身のポリシーに反します。つまり、UX1SEで贅沢になった耳で聞いても「納得」出来るサウンドに仕上がっていないAIRBOW製品を販売することは、お客様の評価が高くても放っておけないのです。

UX−1SEの完成で従来は、あきらめていた領域のサウンドがCDから取り出せることがわかりました。それがAIRBOWユニバーサルプレーヤーDV9500シリーズの音質を見直す切っ掛けとなりました。DV15シリーズは、先だってのマイナーチェンジによりすでにCD専用機を確実に凌駕するサウンドに達していたため改良の必要はありませんでしたが、DV9500シリーズは「ユニバーサルプレーヤーとしては抜群に音が良い」という性能で、実際商品的にはまったく問題はなく、お客様の評判も上々だったのですが、先にお話ししたように、今の私の耳はすごく贅沢になっていて「少しでもUX−1SEに近づけよう、もっといい音にしよう!」と不満を聞かせるのです。
そこで、DV9600シリーズの開発に伴って(DV9500とDV9600は、共通点が非常に多い)もう一度、DV9500を徹底的に見直し、音質のさらなる向上を探ってみたのです。

従来のノウハウのすべてを結集し、さらに使える材料のすべてを駆使し、完全に「一つづつの要素を最高に仕上げてゆく」という気の遠くなるような開発を行った結果!これは、もうDV9500Mark2やDV9600をお聞きいただかなければ、絶対に「信じられない」ほどの音質に到達しました!


まあ、「絶対に」とか「信じられない」という言葉は、この世界でも私の中でもすでに陳腐化していますが、DV9500Mark2とDV9600シリーズは、良い音質をお求めなら、製品の購入を決断なさる前に、絶対に!聞いておかなければ、「間違いなく後悔する!」と断言出来るほどの素晴らしい出来映えです。

世間では、高いスピーカーやアンプの組合せで、実につまらない音しか出せないデモが多いので(失礼。でも本音です)私の話は、俄には信じがたいと思います。しかし、騙されたと思ってDV9500Mark2やDV9600でお気に入りのソフトを聞いてみて下さい。次元が違う、世界が違う、そんな言葉すら馬鹿馬鹿しくなるほど「演奏の雰囲気」がまったく違うことが「音が出た一瞬」から感じられるはずです。


それまでは、下手だと思っていた演奏がすごく上手く聞けます。それまでは、つまらないと思っていたソフトをずっと聞いていたくなります。頭ではなく肌で音楽を感じて、自然と体が動き出す、そんな素晴らしく躍動的で楽しいサウンドに仕上がっています。眠っていた、すべてのソフトが生き返ります。音が良いのはCDを掛けたときだけではなく、DVDビデオの音が良いのが自慢です。DVDのライブソフトを是非ご覧下さい。音質のみならず、画質も抜群です。
http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/cd_dvd/dv9600.html


DV9500Mark2とDV9600に続いて開発を行ったのがSA8400です。前者はユニバーサルプレーヤーで後者はCD/SACD専用2chモデルで、技術的な繋がりはまったく無いように思われるでしょうが、実は「ドライブメカが同じ」使用されている「DAコンバーター」も同じと、事実上の兄弟関係にあるのです。もうちょっと離れて、従兄弟ぐらいだとしても、技術的に見ればDV9500Mark2とDV9600で実現できたサウンドは、SA8400からも取り出せるはずです。ところが、開発を初めて愕然としました!音が良くならないのです。使われているメカもICも回路もそれほど違わないのに、全然音質が違うのです。

初期のSA8400の改良モデルは、現在の高級オーディオにありがちな「死んだ音」でした。解像度は高く、きれいで、背景ノイズも少なく、性能としては申し分ないのですが「温かさ」や「音色/楽器の色彩感」に乏しいのです。
意地になってあわてていじくった結果、改良テスト中に、3台ものSA8400を壊してしまったのも初めての経験でした。それくらいバラしては組み立て、を何百回以上も繰り返し原因を探りました。


そしてやっと原因を発見し、素晴らしい音質に仕上げることに成功しました。もし、SA8400がDV9600シリーズと親戚関係になかったら、先にDV9600シリーズを完成させていなかったら、SA8400は、自分の思う音でなくても「売れる音」という方向で音をまとめていたかもしれません。

SA8400シリーズも、躍動的でワクワクするような音を出すことが最大の特徴であり、長所です。もちろん、素晴らしく自然な音なので毎日聴き続けても途中で浮気したくなることは、私には考えられません。もし、これらのプレーヤーの音に飽きて来たとしたら、それは他の機器を見直した方が良い!と言いたくなるほど仕上がりは最高です!

特に、モノラル録音などの今までは買っては見たものの「音源が古いから音が悪くて聞けないのは仕方がない」とあきらめていたソフトから聞いてみて下さい。それらのソフトがまるでSACD!?のような透明感とレンジの広さ、滑らかさと立体感で生き生きと再現されるのは、圧巻です。そして、それが他のプレーヤーと根本的に違うAIRBOWのプレーヤーの高性能の証明なのです。

繰り返しになりますが、SA8400に関しては、10月1日発売と決めていたにもかかわらず、一時は開発を挫折するほど難問が多く、思った音になかなかならなかったため、実は今週はずっと終電が無くなるくらいの時間まで開発を続けていて、昨日やっと!すべてが一本の糸で繋がったように、ぱっ〜と前が開けて音が良くなったのです。

なので、ここ数日HPにアップロードしていた、音質評価の内容が変わったり、相対評価のポイントを変えたり、混乱を招くようなことをしてしまい申し訳ありませんでした。でも、もう大丈夫です!
http://www.ippinkan.com/airbow_performance.htm
SA8400も他のAIRBOW製品と同じく、仕上がりは完璧です!
http://www.ippinkan.com/audio_sale/cd_25down.htm#SA8400SP

AIRBOWの音がいい音が良い、とばかり独りよがりに騒いでいるようですが、それにはもちろん経験と科学的な考察から得られた確証があります。理論立てて証明してはいませんが、私が考える「AIRBOW高音質の秘密とは?」次のようなものです。

最近になってやっと?気づいてきたことなのですが、音を良くするためには「音の頭」いわゆる「アタック」を完全に再現すればよいと言うことがわかってきました。それも、「スルーレイト」などというスペックで測定できるようなレベルではなく、人間が聞いたときに「音の出始めの瞬間の波形/音」が完全にクリアーでシャープに再現されなければいけないのです。


BBEプロセッサーの説明にもありますが、人間は「断続的」に音を聞きます。コンマ何秒「音を聞いて記憶」しそれから「音を聞くのをやめて音を記憶などと関係つけて解釈」し、また「音を聞いて」・「解釈して」・・・、と断片的に聞いた音を繋げているのです。決して、測定器のように「連続的」に音を聞いているわけではありません。


そして、人間が「音を聞き始める切っ掛け」は、楽器の音の鳴り始めであったり、音の変わり目であったり、そういった「音の変化の瞬間/音が大きく動いた瞬間」だと感じています。つまり「音の変化の一番最初の部分」、それもたぶん1/1000秒やもっと短い1/10000秒単位のスケールで「音を分析している」と考えています。

人間が「音を点で捉えている」と仮定すれば、大切なのは、このスケールの目盛りに「正確に音を乗せる」ことで、スケール上に「多くの点(音)を描くこと」ではありません。そして特に重要なのが、音の出始めのスケールに「正確無比に点(音)を入れること」です。あるべき所に、きちんと音が入らなければ、あるいは間違った音が入れば、それ以降の音がどれだけ細かく、またどれだけ正確であったとしても「音は正確に聞き取れない=生き生きとした生々しさや躍動感を失ってしまう」のです。

綺麗だけど心に響かない、細かいけど平面的、どことなく冷たい、こんなふうに感じるハイエンドの音は「音の出始めが正確でない=人間が音の最初の変化を正確に聞き取れない」と断言して良いと考えています。

AIRBOW製品は、他社製品をベースとして製作され「価格の割に音や映像が綺麗=性能が高い」と宣伝していますが、それはでたらめではなく、私なりに考えた技術的、ノウハウ的な裏付けがあります。多くのガレージメーカーの製品のように、めったやたらと同じ技術を全ての機器に投入したり、アマチュアのようにでたらめに部品を付け替えて音を弄っているわけではありません。最初から最後まで、考え抜いた理論、技術、経験によって、一貫した音作り、絵作りを最短コースで行っています。これが、AIRBOW製品のコストパフォーマンスが抜群に高い説明です。もう少し詳しく説明しましょう。


オーディオ機器の電子回路の中には、性能の低いパーツはほとんど使われていません。もっと性能の低い素子で構成されていたアナログプレーヤーや、ビンテッジの機器でさえ「音を生き生きと聞かせる製品」があるくらいですから、技術的、原理的には、最新機器ならどんな装置でも「昔よりももっと音を生き生きと聞かせられる」ことができるはずです。でも、実際はそうなっていません。それはなぜでしょう?電子回路の中には「物理的に共鳴、共振」したりあるいは「電気的に共鳴、共振」するパーツや部分が沢山あります。その良くない「共鳴」や「共振」がアタックを損なっているのです。

結論を述べるとすれば、現在市販されている音響製品の性能は、「非常に高い」にもかかわらず「設計に繊細さが足りないため音質を著しく損なっている」のです。大メーカーの技術者は、技術的にしか物事を考えないので理解できないのかも知れませんが、人間にとっての良い音を出すためには、現時点での音響理論や技術は、まだまだ未熟です。

未熟だと気づかずに、いわば妄信的に設計やテストを行った開発に終始する結果、複雑化し巨大化された高額大型機器(スピーカーを除く)の音質が、低価格の製品よりも明らかに芳しくないという皮肉な逆転現象が見られるほどです。

「音を濁している場所」に気づかず「回路を複雑」にするため、高額=設計を複雑化すればするほど、よけいに「音が汚れている」のです。AIRBOWが高価で複雑な機器をベースモデルに選ばないのは、「良くするためにコストがかかりすぎる」からでもありますが、それぞれが有機的に絡み合った複雑な回路の共鳴や共振を軽減するのは、単純な回路に比べて「不可能に近い」ほど難しくなるからです。言い方を変えれば、複雑な機器の音は良くできないということです。

ちょっと、説明が長く、難しくなりすぎたかも知れませんが、AIRBOWでしか出ない音、AIRBOWでしか出せない楽しさ!それは素晴らしいものです!今年は、是非AIRBOWのプレーヤーで秋の夜長を充実させて下さいませ。

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