逸品館メルマガ バックナンバー 023

ここのところ天候が悪く、冷たい雨が降ることが多かったですが体調を崩されていらっしゃいませんでしょうか?
今年は、ノロウイルスが猛威を振るっています。残念ながらノロウイルスには、予防接種はありませんが、インフルエンザの予防接種はすまされましたでしょうか?私には友人の医師が接種してくれました。年末年始の多忙時期や受験を控えているお子様がいらっしゃるなら医師に相談されて、予防接種をなされてはいかがでしょうか?予防接種をしたからといって確実にインフルエンザを予防できるわけではありませんが、こんな簡単な措置でインフルエンザが防げたら、とてもハッピー!だと思います。

今回のメルマガでは「低音」の大切さについてお話ししたいと思います。一般的に「低音」と言うとトーンコントロールやサブウーファーで無理矢理に増幅された「ボンボコボンボコ」とやたら耳と体に響くような「聞こえる低音」を想像されがちです。しかし、実際のアコースティックなコンサートでは、「体に感じるような低音」はほとんど発生していません。ウッドベースも電気で増幅しなければ、オーディオセットで聞けるような「腹に響く低音」は、発生しません。私が言いたいのは、そんな質の低い低音ではありません。

例えば、最近発売したAIRBOWのインシュレーターMETAL-BUBBLEも同じように「低音」の改善に重点を置いています。実際に、このインシュレーターを使うことで多くの場合、低域が驚くほど改善されます。低音の量感と質感が共に向上することでしょう。しかし、その低音は「トーンコントロール」で得られたものではありません。事実、インシュレーターを使ったからといって再生される低域の周波数が大幅に増大するはずありません。にもかかわらず「耳に聞こえる低音」の量感や明瞭度は、まったく違って聞こえるので不思議です。このような「周波数特性の変更」で得られたものではない、人間だけが感じることの出来る「低音」が重要なのです。

アコースティックな音源の生のイメージよりも、ほんの少し低音感を過剰気味にすることで、ドラムスは体を揺さぶりウッドべースの低音さえ腹に響くようになります。アコースティックなコンサートでは決して体験できないことです。量も、質もハッキリと異なっています。しかし、この過剰なほどの低音とあり得ないほどの中域の厚みがなぜか心地よく、そして心を揺さぶるのです。オーディオセットで音楽を再生したときに失われがちな「エネルギー感(躍動感)」は、低音を多めにすることで補われるように感じます。

この考えは、AMPZILLA2000+AMBROSIAを聞いて確信に変わりました。そのセットから発せられる「中低音」も同様だったからです。以前の私なら、低音の過剰さを嫌い生演奏と同じ方向のバランスに再調整を行っていたと思います。しかし、やや過剰気味の低音と厚みのある中域が「音楽の持つエネルギー感」を増幅してくれるのです。それは、私たちが聞いている音量が「生演奏よりも小さい」事と決して無関係ではないと思います。音量が小さくなると、低音と高音が聞こえにくくなります。これを補正するために「ラウドネスカーブ」を用いて再生周波数帯域のイコライジングを行うのが、いわゆる「ラウドネススイッチ」ですが、残念ながらこの機能でイコライジングを行うと位相がずれて、透明度が損なわれ音が濁るという欠点があります。それを嫌って高級なアンプには、ラウドネススイッチやトーンコントロールが省かれているのです。

AMBROSIAの中低音は、なにもしない状態でも「良い意味」で十分過剰ですが、このプリアンプにはトーンコントロール機能も付いていて、設計者のボンジョルノの「合理性」を垣間見る気がします。音の純度や潔癖性よりも「聞いたときの心地よさ」を優先するこの「考え方」は、いかにもイタリア人らしく感じられます。

現在発売しているAIRBOW製品も2ch専用モデルの低音は、アコースティック・コンサートのそれと同じように、しっかりと量は出ているけれど体を揺さぶるような過剰なものではありませんが、UX-1Supreme emotion以降に作ったユニバーサルプレーヤーは、2ch専用のAIRBOWモデルと比べるとハッキリと言い意味で過剰気味の低音を再現するようにしつけられています。その方が音楽が「心地よく感じられる」からです。

DV9600シリーズの低音も良い意味で「過剰」です。すでに回収されたお客様からのアンケートでも「低音が全然違って驚いた」という声が多数寄せられています。また、DV12S2をMARK2にバージョンアップされたお客様からも同様の声が寄せられています。そして、同様に非常に楽しく音楽を聴けると言うことが高く評価されています。この意見には、私もまったく同感です。

ここで重要なのは、「AIRBOW製品の低音は、周波数特性を変更して得られたものではない」ということです。精密な計測はしていませんが、ノーマルモデルとAIRBOWモデルの音響特性(測定データー)にはほとんど差はないはずです。

AMPZILLA2000+AMBROSIAも同じですが、これらの「低音の量感」は「音響特性の変更」によってもたらされたものではなく、あくまでも「聴感上、そう感じられる」だけのものです。イコライジングを行って得られたのでもありませんから当然「副作用」は、なにもありません。純粋に、音楽に「エネルギー」とさらなる「躍動感」をもたらします。もちろん、それはPOPSやROCKのみならず、クラシックを含めたあらゆる音楽に共通する美点となります。

「低音感の増強」を実現するための方法はいろいろあります。先ほどご紹介したインシュレーター、電源ケーブル、電源タップ、スピーカーケーブルやピンケーブルなどのアクセサリーの追加や変更で低音感は大きく変わります。もちろん、パワーアンプやプリアンプ、プレーヤーの買い換えのように機器そのものを変えてしまえばさらに大きな効果が期待できます。

「低音感の増強」それが、音楽をどれくらい楽しくそして生々しく聞かせるか?
この冬、一度お試しになられませんか?

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