逸品館メルマガ バックナンバー 024

今日は、クリスマスの話題です。昨日の夜のバラエティー番組で知ったのですが、アメリカではクリスマスに見る映画があるそうです。なんだと思いますか?

それは「34番街の奇跡」。

早速DVDを買いに行った所、なんと!元々は白黒映画をCGで着色してカラーにしたバージョンまで発売されているではありませんか?さしずめ日本なら「年末に見る忠臣蔵」に相当するのでしょうか?国は違っても同じような習慣があるのだな〜と妙に感心してしまいました。


このカラーバージョンにはオリジナルのモノクロも収録されていて、¥2,980(税込)。FOXから発売されている、この「スタジオ・クラシック・シリーズ」は2枚買うと、1枚がただになるというので3枚購入、さらにシンドラーのリストを買って4枚で代金は、¥8,000弱。

確かにレンタルで借りればもっと安いのでしょうが、忙しい私にはレンタルは向きませんから、ソフトを買うときのこの安さはとても嬉しいです。では?この4本の映画を撮影するのにかかったお金は、どれくらいでしょう?正確には分かりませんが最低でも10億円以上、ひょとしたら50億円くらいかかっているかも知れません。それが¥2,000/1枚以
下という低価格で購入できるのです。それと比べるとCDは、高すぎると思うのは私だけでしょうか?

CDが日本で特に高いのは、著作権協会が力を持っているからです。それからレコード会社の存在。ミュージシャンの活動に対して、圧倒的な権力を持つ彼らが己の利権を守るために行っている様々な「無駄な規制」と「無駄な流通コスト」が音楽文化の発展を妨げているとしか思えません。本当に腹立たしい限りです。

個人的な考えかも知れませんが、CDソフトが今の半額くらいなら違法コピーはもっと減って、結果としてCDソフトの売り上げは増大すると思うのです。それを妨げて、自らの首を絞めているのですから彼らの衰退は自業自得ですが、それで活動を規制されるミュージシャンは、たまったものではありませんよね。

「スッキリ」という朝のバラエティー番組を何気なく見ていたら石野見幸さんという、32才で末期ガンを宣告された女性ジャズボーカリストの「生き様」が紹介されていました。
(HPアドレス、http://mico3.com/
TVの番組ですから、脚色はあるでしょうがそれでも「死」を宣告されながらも今を精一杯生きようとする彼女の情熱、感謝を忘れず涙を見せない強い心、残された時間の中で生きた証としてそれを「歌」で伝えようとする彼女の気持ちが痛いほど伝わってきました。
(彼女のCDアルバムは、2006年12月25日にリリースです。)

私は来年で48才になります。残念なことに?10代の頃と比べて感受性が鈍ってきたように感じます。それは、心を高揚させる若さというエネルギーが少なくなってきたためなのか?それとも感動の経験が多くなって、生半可なことでは感動しなくなってきているのか?どちらにしても、毎日が同じ繰り返して一年が短くなっているように感じられます。しかし、一番の原因は「ありきたりなこと」のなかに感動を見つけられない、そういう感性の堕落が一番の原因ではないでしょうか?

人生は無限ではありません。でも、私たちは日頃それを忘れてダラダラと過ごしがちです。私たちの人生は、小さな喜怒哀楽が集まって出来ています。人生を分解したらきっとそういう「感動の石ころ」がいっぱいつまっているはずです。そして、年齢に関係なく生きている限り、人はみんな平等に「感動の石ころ」の上を歩いているはずです。背が小さかった(経験が少なかった)から「石ころ」の一つ一つが大きく見えたのでしょうか?大人になって背が高くなったら(経験が豊富になって)もう「石ころ」は見えないのでしょうか?そうだとしたら寂しいですよね。時には立ち止まったり、ゆっくり歩いて自分の足下にある「感動」を見いだしてみませんか?そうすれば、必ず、きっと今より人生は豊かになる気がします。彼女の生き様に触れて、いまさら自分の「ぬるさ」を再認識し、限りある時間をしっかり感謝しながら全力で生きなければと思い返しました。

若いときのように心が燃え続けさせるためには、自分の努力が必要です。自分を燃やすために、3年ほど前からレーシングカートのレースを始めました。最初は、入賞すらしなかったのに1年がかりで初めて入賞したとき凄く嬉しかったことを覚えています。でも、入賞トロフィーの数が増えると共に感動が小さくなりました。つまり「なれて」しまったのです。感動に対して「なれてしまう」こと、それが人間の一番の長所であり(飽きやすいから次々と新しい発見を求める)、そして一番の欠点なのかも知れません。

薄れがちな「感動」の大切さを私に教えてくれるのは、そういった趣味の仲間であったり、自然と触れ合う一瞬であったりするのですが、私が常日頃考えている一番簡単でそして体が動かなくなっても「感動」を感じられるものが「音楽」と「映画」の鑑賞です。

「音楽」や「映画」を通じて、製作者の熱い魂に触れたとき、私の心も共鳴し熱く高ぶります。しかし、それらから「感動」を取り出す装置(オーディオ機器やホームシアター機器)によって、取り出せる感動の量や質が大きく異なることが、音楽映画鑑賞の本質にとってすごく重要なことなのに、一般的にないがしろにされすぎているように感じるのは私だけでしょうか?

例えば、オーディオ機器で価格の高いものがより感動的か!?と聞かれるとそれは断じて「No」!と断言します。極論を述べるなら、感動と販売価格には関係はありません。つまり、価格と感動の大きさは無関係なのです。

私はその事実を「確信」したときに、一人でも多くの方に良い音楽や素晴らしい映画を、心から感動できる音質・画質で楽しんでいただきたい。そして、ひとりよりもふたり、ふたりよりも三人、三人よりもみんなで感動を「分かち合って(共有して)」欲しいという私の勝手な願いを叶えるために、「逸品館」と言うお店を始めました。その思いは、設立から20年経った今でもまったく色あせてはいません。

オーディオやホームシアターの専門店は沢山あります。でも、感動へのこだわりの強さは、絶対にどこにも負けないくらい強くありたいと願っています。販売する製品の価格ではなく品質へのこだわりを優先する逸品館と、メーカー製にはない感動の深さを求めて生み出したAIRBOWは、共に私の分身です。これからも「感動に燃える!」人生を皆様と一緒に過ごしたいと願っています。

メリークリスマス!さあ、嫌なことや悩み事は忘却の彼方に捨ててしまって、新たな気持ちでワクワクできる未来のビジョンに向かって共に歩みましょう!

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