逸品館メルマガ バックナンバー 037

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逸品館ショッピングカートメルマガ 2007.03.26
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いよいよ桜が咲き始めたようです。あいにく昨日は雨降りでしたが、花見の日にはカラリと晴れるようにお祈りいたします。

メルマガをお送りするのが月曜日になってしまいましたが、昨日はお休みを頂いて「カートレース」を楽しんできました。レースと普段走っているサーキットの様子は、下のページでご覧頂けます。
http://www.meihan-kart.com/
今回の私の成績は、PRDクラス5位とFP3クラスは初めてのリタイアでした。
社員の松田徹もFP3クラスに参戦しました。お世話になっているカートショップのページは、下のページです。
http://www.feg-power.com/
このショップのページは、私が作ったものですがずいぶんと長い間更新していません。
もし、レーシングカートに興味をお持ちだったり乗ってみたいとお考えなら、お気軽にご連絡下さいませ。

今週のオーディオの話題は、WIREWORLDの最高級スピーカーケーブルの音質に驚いたこと!に尽きます。詳しくは、次のページをご覧下さい。
http://www.ippinkan.com/wireworld_audioquest_test.htm

同時にaudioquestとWIREWORLDの新型インターコネクトケーブルを聞き比べてみましたが、さすがに上手くまとまっているという感じでした。このケーブルの試聴に触発されて、好評発売中のAIRBOW MSU-095WEの上級機(以前からお客様のリクエストも多い)の開発を開始しました。すでに線材やプラグなどの目星を付けていたこともあり、開発は比較的早期に完了しそうです。3万円は超えない範囲で、海外製品10万円クラスの音質を目差しています。WIREWORLDのサウンドに触発され、スピーカーケーブルの試作も試してみましたが、GOLD ECLIPSEのような音を出すのは、かなりの研究とコストを投入しなければ、現時点では不可能と確信しました。

今回テストしたWIREWORLDのGOLD ECLIPSEのスピーカーケーブルは、そのあまりの価格の高さにテストすることさえ躊躇っていた製品です。輸入代理店からモデルチェンジ前の旧モデルのパンパ品を安くするから、どうですか?という申し入れがなければ今後もテストしたかどうかは、わかりません。その結果は、従来の概念を完全に覆すものでした。出来れば、オーディオメーカーの開発者に聞いて欲しいものです。ただし、このケーブルは、電気的な特性も常識を外れているらしいとの噂ですから、電気的にあまりにもイレギュラーならその存在は否定される可能性もあります。

しかし、それにしてもスピーカーケーブルだけでこんなにも「音が変わる=音が作れる」ということは、特に「デジタルアンプ」などという間違った商品を設計しているエンジニアにこそ聞いて欲しいと思うのです。私がデジタルアンプを好まないのは、音作りがやりにくいからです。今までの経験の蓄積から練り上げられているアナログ回路の方が音作りがやりやすく、心地よい音が出せるのです。決してデジタルアンプの「増幅器」としての性能が悪いのではありません。デジタル故に「正直すぎる」のが困りものなのです。レコードからCDになって「特性」は良くなっても「心地よさ」が失われました。CDと同じように音響データー的な歪みを減らしたいという目的だけで、アンプをデジタル化すれば、間違いなくレコードのCD化と同じ結果になってしまいます。


私の主張は、一般的なマニアが言う「デジタルが悪い」というのとは違います。音作りが出来ればデジタルでもかまわないのです。もし将来的に、WIREWORLDケーブルの音をDSP(デジタル領域での音作り)で生み出せるとしたなら、その時にはデジタルアンプがアナログアンプを凌駕するでしょう。なぜならコストは絶対にデジタルの方がアナログよりも安いからです。WIREWORLDのスピーカーケーブルのように、電気的な回路を一切持たない「ただのケーブル」でも、あれほど素晴らしい音作りが出来るのです。低歪みを信仰し「特性」でしか音を見ないエンジニアは、こんなケーブルが存在する事実を一体どのように考えるのでしょうか?一度話を聞きたいものです。


特性の向上だけに努めても、音楽性はアップしません。データー重視の開発では、心を動かす音は出せません。「ゲイン・オブ・ワイヤー思想」は、間違いであると感じた人が「デジタルアンプ」を作れば別でしょうが、今デジタルアンプを作っているエンジニアは皆「特性重視」の方向を向いているはずです。だから、デジタルアンプはつまらない音しか出ないものが多いのだと私は思うのです。

デジタルの悪口ばかり言う私ですが、正反対の「アナログよりもデジタルの音作りが優れている証明」も行っています。それは、AVアンプに搭載されている「CS(サークル、サラウンド)」などの「DSP」による音作りの優秀性について逸品館はオーディオ専門店として唯一その音の良さを積極的に訴えているからです。
http://www.ippinkan.co.jp/events_reports/plus_tokyo_2/ps7200sp_page.htm

SRS(CSの特許を持つメーカー)がどのような方法でCS(サークル、サラウンド)の音作りを行っているかは、不明ですがその「結果(エフェクトされた音)」を耳で聞く限り、それほど複雑なことは行われていないように思います。複雑でないプロセスだからこそ、アナログよりもデジタルが適しているのでしょう。同様にBBEプロセッサーもデジタル方式が生まれています。これらが「音作り」に関して、デジタルがアナログよりも優れた特質を持っている証明です。そして、録音現場での「音作り(編集やマスタリング)」が現在ほとんど「デジタル方式(パソコンの編集ソフト)」で行われていることを考えれば、アナログよりもデジタルにより大きな未来が開かれていることを疑う余地はありません。

オーディオメーカーのエンジニアは、デジタルを「歪みを取り去る」事に対して有効と考え、現場のエンジニアはデジタルを「歪みを与える(編集や音の改変にデジタルを利用)」事に対して便利だと考えているようです。現場と研究室でデジタルの扱い方がこれほど、異なっているのはなぜでしょうか?それは、オーディオメーカーのエンジニアが「現場」から学ぼうとしないからではないでしょうか?これは想像にしか過ぎないのですが、彼らは、乏しい「音楽の知識」をカバーし「自分たちの正当性」を証明するために「音楽とは無関係」なはずの難しい理論の名前や難解な数式の並んだデーターを羅列し、自らの優位性を必死で訴えるのではないでしょうか?そうでなくとも、音楽聴くのにそんなに難しい説明を聞かされるのはなぜ?と考える方は少なくないはずです。イベントでも難しいことばかりで、音はちょっとしか鳴らさないのです。

 

もともと電気畑で生まれ育った彼らの頭には「音楽関係の引き出し」は、電気的な知識よりも多くはないはずです。彼らは、どのような内容の話であれイベントで「論破」される事を恐れています。人前では、常に上から話すことを求められる彼らには「わかりません」が許されないのです。答えにつまることを彼らは、一番恐れているように思えます。なぜなら、下手をすればそれで自分の成績や給料が悪く評価されかねないからです。あえていうなら、彼らが悪いのではありません。そのようにしかオーディオの価値を(つまり、儲かるか、儲からないか?)でしか判断できない「企業の方針」がオーディオ機器を駄目にしているのです。「新レコード演奏家論」に著された、菅野さんの主張とまったく同じ結論です。

スーパーコンピューターが、どんなに進化しても新たなスーパーコンピューターを生み出せないのと同じ理屈で技術の世界でさえ「知識」は、永遠に「智恵」を上回ることは出来ません。芸術の世界では、「知識」は必要ありません。大切なのは、「創造性」です。オーディオメーカーのエンジニアは、論破されないように、誰もが理解できないような自分たちの理論を押しつけたり、ごり押ししようとして、狭い世界に逃げ込む前にもっと現場やオーディオファンの意見に真摯に耳を傾けて欲しいものです。

オーディオファンも「勝ち負け」でオーディオを語るのは止めて欲しいと思います。自分の気に入った音を作るというクリエイティブな目的に対して「勝ち負け」のような、絶対的で独善的な評価はふさわしくありません。「好き嫌い」で評価してください、そうすれば無駄な論争は起きないはずです。


さて、話は変わってゲームをしませんか?手の中にいくつかのコインを入れて「手の中にあるコインの総額」を「音を聞いて当てる」ことが出来ますか?練習すれば、可能なはずです。コインのぶつかる音を聞いて、種類と枚数を把握すれば良いのですから。

例えば1円玉は、アルミの音がします。その他のコインも「材質固有の音」を持っています。100円、50円、は材質は似ていますが形状が違います。中心に穴が穿たれている、50円玉は100円玉とは違う音がするはずです。100円玉と500円玉は、大きさが違うので音の高さが違うはずです。「音を聞き分ける」というのは、こういう物理的な特性から「固有の音が生じる」事を理解し、その個性を把握することから始まります。楽器を基として、このような「聞き分け」の訓練を積んでゆけば、プロの耳が出来上がります。逆に、コインの音の特徴をなんどやっても把握できないようなら「音の聞き分け」には、向いていないということです。もし、あなたが製品の「善し悪し(勝ち負け)」を判断したいと考えるなら、少なくともこのような音の聞き分けが出来なくてはなりません。

しかし、あなたが製品の「心地よさ(好き嫌い)」を知りたいとお考えなら、こんな無駄なテストにパスする必要はありません。どうぞ、一番「気に入った製品」をお選び下さい。オーディオとは、そういうものです。コストパフォーマンスという言葉も、理論も、音質の絶対的な評価も、必要ありません。究極の目的は、「自分の好きな音」を出すことだからです。機器の評価も分類も「好きな音を出すための助け」として考えるにはよいと思いますが「評価」を目的とするのは、本末転倒ではないでしょうか?

話は戻って、IREWORLDのスピーカーケーブルをどう考えるのか?それも個人の自由ですが、必ず「その音」を体験した後で「その価値観」について考えるようにして欲しいと思うのです。

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