逸品館メルマガ バックナンバー 139

すでにお知らせしたように、年末〜来春発売の新製品サンプル(試聴機)がどんどん到着しています。できる限り早く、リポートを掲載して行きます。よろしければご覧下さいませ。

◆Esoteric D-07
D-07のテストではD-07のそのもの音質を確認すると共に、AIRBOW AV8003/Specialを使ってUSBとLANのどちらがデジタル伝送として高音質か?比較を行いました。
http://www.ippinkan.com/esoteric_d-07.htm

年末が近づくと毎年様々な「ランキング」が発売されます。一番売れた、一番高い、一番安い、ある程度信頼できる数字に基づいたランキングは別として、○○で一番良い、評判が一番良いなどの曖昧なランキングは信用してはいけません。中でもAV機器のランキングは、完全に「広告」です。決して普遍性を持つ「結論」ではありませんから、くれぐれもご注意下さい。

ここしばらくいろんな機器を比較し、その結果をリポートしています。リポートを書いているその時は間違いなくそう感じているのですが、多くの機器を聞き比べた後でもう一度聞いたり、あるいは冷静な気持ちになると評価が変わることがあります。なるべく正確なリポートをお届けしようとは考えていますが、それでも「ある程度の指標」とお考え頂ければ幸甚です。

プロの私でさえ「気分で変わることがある程度」の確実性しか持っていませんから、インターネットなどで流れる「噂」の普遍性はほとんどゼロだと考える方が妥当です。特に「こうだ!」という断言型の噂ほど当てにできないものはありません。それは、「たまたま」なのか「あらゆる場合」でそうなるかという最も重要な考察が抜けているから、「断言」という、はなはだ無責任な行為に走れるのです。ちょっと、オーディオを知っていれば「絶対」など「あり得ない」ことがわかるはずです。

まあ、そんなことはともかくとして画質や音質がどの程度必要なのか?という基準はとても曖昧です。ラジオの音で十分音楽は楽しめるという音楽家も少なくありません。この問題について、食べ物に当てはめて私は次のように考えています。

お腹が減っているときは「何を食べても美味しく」感じます。でも、ある食材の最高を求めているときは「何を食べても不満」に感じるでしょう。画質・音質もそれと同じだと思うのです。何もなければ、とりあえず「聞ける」、「見れる」だけで大きな喜びが得られます。それが満たされると「もっと良い音」、「もっと綺麗な画像」が欲しいと思うでしょう。しかし、その「もっと」を知ることがなければ、そのままで満足し続けられたかも知れません。今、自分が聞いている音や見ている画像よりも「上があると知る」ことは、喜びであると同時に苦難の始まりなのです。

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