逸品館メルマガ バックナンバー 294

本日より一週間の日程で3号館へのTAD Reference System導入への準備でのため、「TAD Reference Full Set」を拝借しています。

 

過去幾度か「TAD Reference System」を行ってきましたが、回を重ねる毎にその音は良くなって、直近のイベントでは逸品館史上過去最高の音質が実現しました。かつてだれもが聞いたことがないと断言できるほどの凄いそのサウンドを、常設でお聞きいただけるようにするかどうか?迷っています。

TAD Full Systemはあまりにも高価です。いくら音が良くてもそれが手に入らないことで、これから先オーディオを諦められるのか?あるいは、少しずつでも頂点を目指されるのか?その判断に困ったのです。お客様が購入を考えられないほど高額なシステムからしか、そういう音が出せないとしたら・・・。それを知るのはお客様にとって喜びを超えて、苦しみにならないかと憂うほどの音だからです。

しかし、ほとんどの「高級品の実機」が東京に集中する今こそ「大阪にしかない音」を出すべきだと考えました。逸品館は度々東京でイベントを行っています。また、東京で開催される主要なオーディオイベントの見学もしています。しかし、両者の音には雲泥の差があります。心を込めて鳴らす音と、高いものを売りたいだけの気持ちで鳴らす音。その違いは本当に大きいのです。

 

もし私が何でも買える立場にあるとして、インターナショナルオーディオショウで聞く最高の音を聞いたら、がっかりすると思います。オーディオは、高くても良い音は出ないのだと。所詮、新しいオーディオ機器はビンテッジ品に敵わないのだと。しかし、それは違います。TAD Reference Systemから出てくる音は、SP/LPのアナログを含めても至上最高です。その音を知ってから、高級オーディオを見切るかどうか、決めて欲しいと思うのです。


今回、お借りしている機器で試したいのは、「導入テスト」です。普段のイベントでは、スピーカーを常設している展示品より前に出して鳴らします。常設できる位置でR1 Mark2を鳴らすとどんな音が出るのか?R1 Mark2を常設する場所はどこがよいか?足下はどう固めるか?機器を接続するケーブルは何を使うか?インシュレーターや電源ケーブルは?そういった細部を事前にて確かめ、必要な部材は特注で用意します。細部にわたって必要な情熱を注いだとき、システムはその本当の姿を露わにします。尽きせぬお金ではなく、尽きせぬ情熱が音を進歩させるのです。

良い音を聞きたければ、それなりのお金を用意してください。こんな、お客様を馬鹿にするような言葉を許せません。価格を超える情熱があれば、安いシステムでも良い音はだせます。逸品館はそれを実践してきました。だからこそ業界内摩擦も生じてきました。でも、お客様の暖かいご理解と支えが今の逸品館を生み出しました。「安くて上手い!それが大阪」の逸品館ポリシーとは矛盾するようですが、あえてお金に糸目を付けなくとも、逸品館至上最高の音を出すことがその言葉を裏付けると考えます。なぜならば、逸品館が全国のオーディオショップで最高の音を出せなければ、「手間暇かけて、愛情を注いで良い音を出そう!」という逸品館の主張が嘘になりかねないからです。ただ、高価なだけのシステムを揃えるだけで最高の音が出るのであれば、オーディオに手間暇とお金をかける意味がなくなります。そこに夢やロマンは生まれません。

より高価なシステムは、よりよい音が出る。すべてのオーディオマニアの「当たり前の夢の実現」を目指し、3号館にTAD Reference Systemを導入します。来月「お盆休み頃」には、完全なTAD Reference Systemのサウンドをいつでもお聞き頂けるようになると思います。今しばらく、お待ち下さいませ。

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