逸品館メルマガ バックナンバー 325

今月、父親が脱水症状を起こして動けなくなり、通い付けの病院へ走り込みました。高齢の患者さんで混み合っているこの病院へは、始めて行ったのですが、受付で親父の容体を話すと、すぐ看護師が来て「いつも元気やのにどうしはったん?」と家族や友人さながらに心配ながら、素早く意識レベル、血圧、脈拍など、必要なチェックをてきぱきとすませると、「ごめんなさいね」、「ちょっと我慢してくださいね」と声を掛けながら、決して清潔ではない身体に触れることを嫌な顔一つせず、丁重に対応してくださる看護師さん。主治医の先生もとても親切で、頭が下がると共に深く感動しました。これからの時期、熱中症、脱水症状は命に関わる重大な病気です。皆さまもくれ
ぐれもお気を付けください。

病院通いの待ち時間、久しぶりに読書をしました。今回読んだのは、「近兼拓史さん著」の「80時間世界一周」と「ジェネリック家電の世界」です。著者の近兼さんとは、プレーボーイの取材で知り合ったのですが、意気投合しその後付き合いが続いています。この2冊は、少し前に頂きながらまだ目を通していなかったものです。では、簡単な読書感想文を書いてみます。

「80時間世界一周」
ジュールベルヌが書いた「80日間世界一周」からヒントを得て、現代であればどれくらいの短時間と低価格で世界一周旅行ができるかを模索しそれを実際に試した結果が書かれている本です。LCCの予約から始まって、茨城空港を飛び立って、5カ国に入国しアメリカから日本に戻るまでのドタバタが書かれていますが、「人から見れば無謀で、馬鹿馬鹿しいことを真剣にやる!」そういう楽しさと、人を笑顔にすることの大切さを思い出させてくれました。

「ジェネリック家電の世界」
できればこの本は、80時間世界一周に目を通してから読んで欲しいと思います。特許が切れて生産コストが安くなった薬が「ジェネリック」と呼ばれることはご存じだと思います。近兼さんは、それをもじって「低価格で高品質な家電製品」に「ジェネリック家電」という名前を付けました。この本には選りすぐられたジェネリック家電が多数紹介されています。ただそれだけなのですが、お薦め品の選び方が実に「近兼さんらしい」ところが面白く、興味深いと思います。だから、先に「80時間世界一周」を読んでおいて欲しいのです。お小遣いでちょっと買って見たくなる家電品が満載され、なんとTriodeの真空管アンプまでが掲載されています。

この一月の間にヨーロッパ周遊、社員旅行、父親の看護&読書と普段とは違う時間を沢山過ごしました。違う時間軸では、普段よりも色々感じる事はあるのですが、人間が人間らしく生きてゆくためには、人と人との良好な関わり、陳腐な言葉で言うのなら「思い合う気持ち」が欠かせないと痛感させられました。

差し出がましいとは思いますが、オーディオ機器販売という仕事は、時々医療と似ているように感じる事があります。音楽を聞くと言うことは、単なる楽しみの枠に留まらず、心の健康を保つためになくてはならないものだと考えています。

お客様のお話をしっかりと聞き、それに対応できる情報と知識を培い、適切なアドバイスを差し上げる。そして「納得できる音」に出会えた瞬間のお客様の喜びは、私の喜びです。だからこそ、逸品館はお客様との「良好な繋がり」をとても大事にしています。Webに掲載する情報は、売るためだけではなく「間違いのない判断」して頂きたいとの願いを込めています。微力ですがすこしでもお客様のために役立ちたいという気持ちは、設立当初から変わっていません。もちろん冒頭に書いた医療現場とは比べものにならない簡単なことしかできないのですが、「心が通じ合えた感動」を糧に、お客様のご期待に添いたいという気持ちを新たにすることができた短くて長い一月でした。

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