逸品館メルマガ バックナンバー 328

このメルマガにも何度か書いたと思うのですが、「映像」と「音」の関わりはとても密接です。「モノクロ・サイレント」にこだわった「チャップリン」ですが、「音楽」にはとてもこだわったことが知られています。

チャップリンは映画に合わせて音楽を編曲し楽譜を記すだけでなく、自ら作曲も行っています。多くの歌手がカバーしたことで有名な「スマイル」は、チャップリンが自らの映画1936年の『モダン・タイムス』のために作曲したインストゥメンタルのテーマ曲です。

 

今年訪問することができたウィーンオペラ座には、「オーケストラボックス(舞台と観客席の間に設けられた演奏席」がありましたが、サイレント時代の映画館も同様で進行する映画に合わせてオーケストラボックスで生演奏が行われていました。チャップリンは、自身の作品の上映時にはオーケストラボックスで指揮もしたそうです。

 

私の記憶にも「映像」と「音楽」が結びついたものが多数ありますが、特に多いのは「ジュリー・アンドリュース」の歌う場面です。サウンド・オブ・ミュージック、メリー・ポピンズ、チキチキバンバンなど、多くのディスニー映画と彼女の歌声は切っても切れない関係にあります。古い映画では、カサブランカの「アズ・タイム・ゴウズ・バイ」やマイフェアレディーの最後のシーンでヒギンズ教授が針を落とす蓄音機から流れ出す「イライザの声」に合わせて、イライザ(オードリーヘップバーン)が歌いながら登場する場面。最近の映画では、「おくりびと」で使われた「チェロ」の音。様々な音が映像と結びついて、脳裏に焼き付いています。

幸せな場面と、幸せな音楽。切ない場面と、切ない音楽。

こんなことを書いていたら「淀川 長治さん」を思い出しました。彼が遺した「映画のどこがいいって、あの庶民性が一番いいですねえ。ソバ屋も大学の先生も同じように泣いたり笑ったりするんですからねえ。庶民性がわたしにぴったりなのねえ。はい、芸術性の高い映画はあんまり好きになれませんよ。」と言う言葉に強い共感を覚えます。

 

私は淀川さんが言う「芸術性の高い映画」とは、「お高くとまっている面倒くさい映画」のように思います。また、私はK-POPも聞きますが、正統派クラシックのような「芸術性の高い音楽」も大好きです。料理の価値が「金額」で決まらないように、映画や音楽もそれを「作る(生み出す)人
の気持ちの大きさ」で決まるのだと思うからです。それを正しく理解し、わかりやすく人に説く「評論家」として、淀川長治さんは最高の評論家でした。日本のみならず世界的にこういう「人として尊敬できる評論家」が少なくなり、その後継が育たないことが残念でなりません。

 

映画を音楽やオーディオに置き換えると、私の気持ちにピタリと当てはまります。「音楽は万人に平等であるべき」という私の思いを具現化した商品が「AIRBOW」です。AIRBOWには低価格の製品から高価格の製品まで実に豊富なバリエーションがありますが、お薦めは最近発売した「Beat Stone」という鉱石を使ったアクセサリーです。
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決して安いとは言いませんが、オーディオ的価値観から考えれば、その価格を超える能力を持つ音質改善アクセサリーだと思います。Beat Stoneは、オーディオに最も強く求められながら実現が難しかった、「生演奏との近さ」を実現できるからです。オーディオの音と生演奏が区別できなくなるほどの究極能力をオーディオに与えられるのが「Beat Stone」です。「Beat Stone」は、低価格の機器にも高価格の機器にも効果がありますが、オーディオにかけたコストが大きければ大きいほどその力の大きさを実感して頂けると思います。

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