リアルサウンド real sound APEQ-2pro DIO coneq 音響パワーイコライザー 音質 評価 リポート

Apeq-2pro Apeq-2pro DIO / 2 Channel Acoustic Power Equalizer

生産完了しました。

You Tubeに Apeq2pro dioのデモンストレーション画像をアップロードしています。

測定 ・ 音質比較

概要

昨年登場したリアルサウンドの2chイコライザー“APEQ-2pro”の詳細をご説明したいと思います。

この製品は、バランス(XLR)のアナログ2ch信号をイコライジングする装置です。内部の演算はすべてデジタルで行われますが、入出力はあくまでも「アナログ」で、使用方法も他のイコライザーと同じようにプリアンプとパワーアンプの間に挿入したり、プリアンプ(プリメインアンプ)のTAPE入出力などに接続して使用します。

特徴

APEQ-2proが他のイコライザーと違っているのは、「演算」に「音響パワー」を用いることです。APEQ-2proは、従来のイコライザーのような「単純な周波数」ではなく、Real Sound Lab社が開発した音響パワーイコライジング技術“CONEQ(コネック)”により、スピーカの前面約400点の測定結果に基づき完璧な“音響パワーイコライジング”を実現します。

イコライジングに用いられる帯域分割(バンド)も非常に細かく、4096バンドで音響パワーイコライジングを行い、同時に位相とタイムアライメントも完全に調整されます。内部演算に用いられるDSP(デジタル、シグナル、プロセッサー)の量子化ビット数は32bit(約43億段階)にも及びます。デジタルフィルターには、位相が変化しないFIR型が用いられるなど、デジタルイコライザー部の精度もオーディオユースに十分見合う以上に高いものとなっています。

これがどれくらい高い性能か確認するため、オーディオ用のデジタルイコライザーとして評価の高い、Accuphase DG-48と比較しましょう。DG-48は内部演算こそ“40bit”とAPEQ-2proの32bitを上回りますが、補正されるバンド数は80(APEQ-2proは4096)、使用されるフィルターはIIR(位相が回転するため、プロフェッショナル用途には使用されることのないデジタルフィルターです)にしか過ぎません。このDG-48のスペックでは、音を変えるのが精一杯で音質改善はまず難しいと思います。D-48の評価はとにかく、APEQ-2proはDG-48とは比較にならない高いスペックを持っていることがおわかりいただけると思います。

このように、"リアルサウンドラボ社が開発した世界初の“4096バンド音響パワーイコライザー APEQ-2pro”を使えば、お使いのスピーカーが完全に補正され、スピーカから放たれる音は限りなく原音に近づき、トランジェントが改善されて豊かなステレオ感と 正確な音の定位が得られます。

  1. 従来の音圧ではなく、※音響パワー(エネルギー)の周波数特性を 4096バンドの超高精度で補正(世界初) システム構成や設置位置に関わらず、限りなく原音に近い再生が可能。

  2. 位相とタイムアライメントを完全補正スピーカや各コンポーネントの 特性に起因する位相とタイムアライメントのズレを完璧に補正。 声の明瞭度に加え、音の躍動感、臨場感が増します。

  3. 低音域の補正も可能(0-100Hz間で約20バンドの補正が可能) 今まで不可能だった超低音域も、自動的に補正。 ブーミーさが無くなり、迫力のある引き締まった音に改善されます。

音響パワーとは?

オーディオの世界では聞き慣れない「音響パワー」という言葉ですが、音源の音響パワーレベルとして機械など各種騒音源やその他一般の音源から放射される音を表示・評価 するための基本量として、ここ十数年前から使われるようになり、現在はJISやISOなどでも定義されてる音を表す単位を示します。

「音響パワー」とは、“ある指定された面を通って1 秒間に通過する音響エネルギー”を意味し、音響エネルギーとは、“指定された面に垂直な方向の体積速度と瞬時音圧の同相成分の積の時間平均値”を示します。すなわち,音響パワーはエネルギーを概念として音場の性質を捉えた基礎量であり、一般的なイコライザーが測定に用いる“周波数特性”とは、根本から異なります。

言い換えるなら「音響パワー」は、ある空間を通過する音波の「動的特性」を示し、「周波数特性」とは、ある空間の「瞬間の特性(静的特性)」を示すに過ぎないのです。音楽は、「音響エネルギー」の変化によって成り立っていますから、イコライザーとしてどちらが最適か?それは、論を俟たないことです。

APEQ-2PROによる音響パワー測定のイメージ


小型〜中型スピーカーの音響パワー測定イメージ


大型スピーカーの音響パワー測定イメージ

APEQ-2pro / 2 Channel Acoustic Power Equalizerの主な仕様と外観

 

この製品のご注文はこちら

イコライジングチャンネル数
2
サンプリングレート / 解像度
48KHz / 24bit
定格入力レベル
+4dBu
定格出力レベル
+4dBu
最大入力レベル
+21.4dBu
最大出力レベル
+21.4dBu( >500Ω負荷時)
入力インピーダンス
2 x 5kΩ(バランス)
5kΩ(アンバランス)
出力インピーダンス
150Ω
入力・出力コネクタ
XLRもしくはバランスTRS
入力・出力コネクタ(DIOのみ)
AES/EBU(XLR)
入力:44.1-96kHz/24bit
出力:48kHz/24bit 固定
ダイナミックレンジ
115dBA
THD (-0.3dBPS時)
<0.01%
CMR(Common-Mode Rejection)
90dB
レイテンシー
1.6ms
インターフェイスコネクタ
RS232, USB
電源
AC100V, 50/60Hz
外寸
483 x 225 x 44mm (19',1U)
重量
1.5kg
メーカー希望小売価格
APEQ-2pro 生産完了
APEQ-2pro DIO \OPEN

プロ機(業務用機)らしく、梱包は非常に簡素です。

簡潔な日本語の説明書と電源ケーブル、USBケーブルが同梱されています。

APEQ-2pro DIO / 2 Channel Acoustic Power Equalizerの接続

・アナログ接続

APEQ-2proの入出力は、XLR(バランス)もしくはバランス・フォンプラグにより、「アナログ」で行います。DIOには、AES/EBU(XLR端子)のデジタル入出力が備わっていますので、AES/EBUによるデジタル入出力も可能です。

アナログ接続の場合、通常のグラフィックイコライザーなどと同じ要領で接続します。アンバランス入出力しか持たない機器と接続する場合には、プラグやケーブルなどでバランスをアンバランスに変換して入出力して使います。

内部演算は、アナログ信号を48kHz/24bitで変換後32bitで演算を行い、再びアナログに変換して出力されます。

APEQ-2pro本体の"Bypass"スイッチが音になっているときは、AD/DA処理こそ行われていますが、EQのプロセッシングはバイパスされ、APEQ-2proの電源が切れているときはAPEQ-2proを経由せず、AD/DA処理すら行われずそのままの音が出力されます。

・デジタル接続

デジタル入力は、サンプリング周波数:44.1/48/88.2/96kHz、量子化ビット数:24bitに対応しています。内部演算は48kHz/32bitで行われ、出力は48kHz/24bitに固定されます。

※CDの44.1kHz/16bit信号を入力した場合、Apeq-2proの内部でサンプリングレートが48kHzに変換され、48kHz/24bitで出力されます。

アナログと違ってデジタルの場合は、バランス(XLR)を簡易にアンバランス(RCA)に変換できませんので、デジタル接続でお使いになるには、トランスポーター側にもDAコンバーター側にもバランスデジタル(AES/EBU)端子が備わっていることが必須条件となります。

使い方 (測定方法)

詳しい使用方法は、付属説明書をダウンロードしてご覧いただくか、もしくはメーカーサイトをご覧下さいませ。

APEQ-2proは「イコライザー本体」しか入っていません。それは、APEQ-2proが“音を変えて楽しむ装置”ではなく“スピーカーの音場を正しく補正する目的で使用される”ためです。

※スピーカーの音場補正を目的としてAPEQ-2proをお使いになられる場合には、ここから先の「測定及び補正プログラムの操作」は必要ありません。

測定補正は逸品館もしくはリアルサウンドラボ・ジャパン株式会社による有償(技術料 3万円(税別)/交通費は含みません)サービスとなっております。

測定に必要な機器(サービスマンが持ち込みます)

測定に必要なマイク“Earthworks M30”

測定に必要なインターフェイス“TASCAM US-122L”

リアルサウンドラボ・ジャパン株式会社推奨マイクとインターフェイス

注:上記「推奨」・「準推奨」は、リアルサウンドラボが自社ソフトウェア使用時のみに対し独自に行っているものであり、
その他一般の測定に関するものではありません。

推奨測定用マイクロフォン

プロフェッショナル現場での使用も含む

メーカー名

機種名

電源

メーカーサイト

Earthworks

M30

48V

earthworksaudio.com

プロフェッショナル現場での使用は推奨できません

Earthworks

M23

48V

earthworksaudio.com

Behringer

ECM8000

-

behringer.com

推奨サウンドインターフェイス

プロフェッショナル現場での使用も含む

メーカー名

機種名

ファントム

メーカーサイト

Alesis

iO|2

48V

alesis.com 

E-MU

404 

-

emu.com

 M-Audio

MobilePre   

48V

maudio.co.uk

 M-Audio

Fast Track Pro

48V

maudio.co.uk

 Native- Instruments 

AUDIO
KONTROL 1 

48V

native-instruments.com

Tascam

US-122L

48V

tascam.com

接続

上の図のようにそれぞれの機器を接続します。オーディオに多く使われている「パッシブ型スピーカー(アンプを内蔵しないスピーカー)」の場合には、APEQ-2proの出力をアンプに繋ぎスピーカーから音を出します。

測定

対象スピーカーの音響パワー周波数測定を行うときは、スピーカ中心から左右それぞれ45°(合計90°)の角度の円錐の底面をイメージ想定し、その上をなぞるようにマイクを動かしその面を400 点測定します。

下図の測定面は球面で描かれていますが、実際の測定時は平面に近い測定でも全く問題はありません。

RealSoundLab CONEQ -スピーカーの補正-

RealSoundLab CONEQ -リスニングポイントの測定-

APEQ-2proによる補正

測定が完了したら、Real-soundのソフトウェア“Wordshop/Limited”により補正値の演算を開始しAPEQ-2proに適合した「補正カーブ」を算出します。算出された「補正カーブ」をパソコンに保存したら、付属している別のソフトウェア“C1”を起動し、APEQ-2pro本体に「補正カーブ」を転送します。APEQ-2proを他のイコライザーと同じ要領でアンプに接続し準備は完了です。

※APEQ-2proの優れた能力は、スピーカーの補正に使用した「アンプ」の特性も同時に補正します。そのためスピーカーとアンプを「セット」と考えて下さい。測定に使ったアンプと異なるアンプを使用した場合、スピーカーの特性は完全にフラットにはならないので注意が必要です。

 

APEQ−2pro効果のデモンストレーション(音声付き・動画)

Apeq-2pro(DIO)には、APEQ-2proを「12バンドの精密なパラメトリックイコライザー」として動作させられるソフト“PE1“が付属しています。パソコン内に保存してある補正データーから、“PE1“の機能によりApeq-2pro(DIO)を「精密なパラメトリック・イコライザー」としてご利用頂けます。

逸品館が行ったインストール例は、こちらからご覧頂けます。

総合結果

上のインストール例のコメントにもありますように、APEQ-2proを使うと「余計な音」、「余計な響き」が激減します。部屋がブーミな場合やスピーカーのセットアップが不十分な場合は、その効果は非常に高く劇的に音がクリーンになります。冒頭で比較したAccuphaseなどの周波数を補正する“グラフィックイコライザー”との違いは、使用によって「音が平坦になる」、「音楽の抑揚が無くなる」などの「悪影響」が全く起きないことです。

APEQ-2proを使うと、楽器と楽器の間にあった空間の「濁り(余計な響き)」だけが取り去られ、楽器の響きの透明感が増してきます。また、余計な響き成分が減少することで音場はより大きく広がり、各楽音の明瞭度も向上します。

そればかりではありません。、本来「音の良さ」が何より求められるコンサートやライブ会場などのスピーカーの音質改善を目的として作られたAPEQ-2proは「音楽の表現力を改善」できるのです。それは、多くのオーディオ用イコライザーが「音は変わっても音楽がつまらなくなった」という問題を生じるのと対照的です。

APEQ-2proを使えば、楽器の音は生音に近づき(生の楽器を聴いているのと非常に近い音色になる)、ボーカルもまるで目の前で本人が歌っているかのように生々しくなります。APEQ-2pro(DIO)によって「邪魔な音だけが取り去られた結果」として、「音楽の表現力の大きさと深さ」がそれまでとは比べものにならないほど大きくなるのです。

「原音忠実再生」を目差していらっしゃるなら、スピーカーやアンプ、アクセサリーやルームアコースティックの調整でお悩みになることはありません。そのすべてをReal Sound APEQ-2pro(DIO)は、たった一台で解決できるのです。

オーディオの目的は二つあります。一つは「コンサートの忠実な再現」です。この目的に対してAPEQ-2proは、最短で最良の手段です。では、もう一つの目的である「気に入った音を出す」という目的に対してAPEQ-2proのようなイコライザーをどのように使えばよいのでしょう?答えはそれほど難しくありません。音質を補正することはすなわち、スピーカーから新しい音を出すことだからです。では「気に入った音を出す」ためにAPEQ-2proをどのように使えるか?考えてみましょう。

オーディオで求める音は「一つ」ではなく、求める人の数だけ「音のバリエーション」があって良いと思います。そのバリエーションを実現するために、スピーカーやアンプ、プレーヤー、あるいはケーブルと言った製品やアクセサリーが星の数ほど存在しています。それらのアクセサリーを「調味料」に例えるなら、スピーカーやアンプは「素材」です。もし、「素材」に強烈な個性があれば、「調味料」の使い方は非常に難しくなります。しかし、「素材」の個性が薄ければ、「調味料」は少しですむはずです。そして、「調味料による変化」もとても分かりやすくなります。

APEQ-2proの最大のメリットは、リスニングルームでもっとも大きな問題となる「ルームアコースティック」も含めてスピーカーの音を補正できることです。さらにアンプやケーブル、インシュレーターの音も含めて完全に「色づけのない音」が実現します。そこでまず、アクセサリーを一切使わずに「補正データー」を算出し、そのデーターを使って「スピーカーを補正」した後、アクセサリーを使用すれば「そのアクセサリーの音質」だけを反映できるのです。最初から「味」が付いている「素材」に調味料を加えるのではなく、「味のない素材」に「調味料」を使えば、「調味料の味」だけが際立つというわけです。

さらにAPEQ-2proに付属する“C1”という「12バンド精密パラメトリック・イコライザー・ソフト」を使えば、非常に精密なトーンコーントロールとしてAPEQ-2proを使うことができるのです。精密なイコライザーは、「音質をフラット」にするだけではなく、「フラットにした音に味を付ける」ことにも使えるのです。

ここで「グラフィック・イコライザー」や「トーン・コントロール」の有効性について考えてみましょう。

高音/低音が足りないと感じたとき、アンプに「トーンコントロール」が装備されていれば、つまみをひねるだけで望みの音が手に入ります。特に生演奏よりも「小音量」で音楽を聞かなければならないことが多い家庭では、音量に応じた音質を得るために「トーンコントロール」が欠かせません。しかし、なぜか高級オーディオでは「トーンコントロール」や「グラフィックイコライザー」は邪道とされています。それには次のような「明快な理由」があります。

私は「趣味は無駄を楽しむこと」だと考えています。オーディオにおける「試行錯誤の時間」こそ趣味の本質であり楽しい時間なのです。それに対し、仕事は「効率を上げること(無駄を省くこと)」が目標です。APEQ-2proはその“PRO”という名の通り、無駄を省いてくれます。しかし、それでは「楽しみが奪われて」しまうではありませんか?これが、高級オーディオ製品に「トーン・コントロール」が省かれたり、イコライザーが嫌われる理由なのです。

楽しみながら苦労して「自分が作り上げた音」が一瞬で「無味」になってしまったらどんな気持ちがするでしょう?特に「自分の作った音に絶対的な自信を持っている」、「自分の音に惚れている」、「自分の音が自慢である」といったコアなオーディオマニアこそ、APEQ-2proを否定するでしょう。「遅くともマニュアルで車は運転したい=音質が完全でなくても音は全部自分で作りたい」。それも趣味として「正しい姿勢」に違いないからです。

しかし、あまりにも「音作り」にばかりこだわりすぎると、「音楽」がお留守になります。私は、オーディオの話をする前に必ず「好きな音楽」を尋ねます。音楽の趣味を知れば、その人の「音楽に対する理解(愛情)」は、容易に判断できるからです。音楽に対する造詣が浅い人が出す音は、やはり浅いものでしかないのです。しかし、オーディオの音質が原因で「音楽に対する造詣が深められない」などしたら、それは悲劇です。何を隠そう私自身がそうだったのです。プアなステレオでプアな音しか聞いていないときは、交響曲やクラシックの本当の良さを知ることは出来ませんでした。

現在私は、積極的に「トーンコントロール」や「グラフィックイコライザー」を推進しています。それは、一歩でも早く「音楽の本質」に近づいて欲しいとの願いからです。逸品館に寄せられる「音」のご相談の多くは、「低音/高音が足りない」、あるいは「音が前に出てくない」といった、根本的でありながらも「比較的解決が優しい問題」です。そんな簡単な問題の解決に「無駄な時間」を費やして欲しくはありません。

かなり以前から、逸品館では「先進のトーンコントロール機器」としてBBEの製品をお薦めしています。BBEを使えば高音や低音のバランスのみならず、音像の定位が悪いといった問題は嘘のように解決するからです。BBEは簡単なアナログ・プロセッシングの音質補正装置ですが、その優れたプロセスによって他のトーンコントロールでは実現しない素晴らしい効果が音質をほとんど犠牲にすることなく得られます。つい先日も「音を前に出したいから100万円クラスのパワーアンプを探している」というお客様に、BBEをご紹介したところ大変喜ばれ、その場でご購入なさったことありました。オーディオ機器に100万円近く投資する効果が、数万円のBBEで得られることをご存じでしたか?

今回テストしたAPEQ-2proは、BBEより遥かに進歩しています。APEQ-2proは車で言うなら、素晴らしく良くできたオートマチックです。ドライバーは、エンジンキーをひねるだけで後は車が全部やってくれます。誰より快適で、誰より早く「コンサートの再現」という、オーディオの一つのゴールにたどり着くための特別な手段がAPEQ-2proなのです。そして、APEQ-2proを上手く使いこなしたときには、「気に入らず機器の買い換えを繰り返した悪循環」が完全に断ち切れます。

オーディオの頂点を「マニュアル」でゆっくり目差すか?オートマチックで一気に上り詰めるか?それは、あなた次第なのですが、APEQ-2proは、「音楽を聴くためのマイナス面」だけを取り去るので、「機器本来の情報量が損なわれる」事がありません。確かにプレーヤー(プリアンプ)とアンプ(パワーアンプ)の間に一つ機器が増えることで、僅かですが「音の細やかさ」がスポイルされるのは避けられませんが、それはAPEQ-2proからアンプに接続するケーブルに高級品を奢ってやれば解決します。総合的に判断してAPEQ-2proを使ったマイナスよりも、それを使ったプラスが小さいというケースには、まずお目にかかれないはずです。何よりも「音楽を聴くのが楽になる(音場の余計な癖が取れてしまう)」ことは、普段音楽を聴く時間が長い方にとって、これほど嬉しいことはないはずです。

TANNOYのような「響きの多いスピーカー」やJBLのような「特性に癖があるスピーカー」にAPEQ-2proを使った場合、それらの「癖=持ち味」はかなり薄くなります。しかし、その「癖(持ち味)」が音楽を聴くために、決してプラスに作用していたのではないことがAPEQ-2proを使うことで明らかになります。高価な機器を使いながら、納得できる音が出せないときこそAPEQ-2proを使うべきです。隠れていた音が一気に聞こえ、装置本来の能力が引き出せるはずです。

ライブハウスなどのスピーカーにAPEQ-2proを使うのは「絶対」です。下手なエンジニアは職を失うかも知れませんが、自分のプレイした音、演奏された音が、そのままスピーカーから聞こえる快感は、音作りによって得られる快感には代え難い素晴らしいものです。APEQ-2proによってベールが剥がされた色づけのない音で音楽を聴き、演奏者とダイレクトに心が繋がる快感を一度知ってしまえば、音楽好きな「聴衆」は二度と後戻りできなくなります。

2009年9月 清原 裕介

 

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