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TEAC NR-7CD ネットワークレシーバー 音質テスト 試聴 レビュー

ネットワーク CDレシーバー 音質テスト

 TEAC NR-7CD

  

「NEW Vintage」を標榜し、TEACが培ってきた高音質技術のすべてを詰め込んで完成したのが、ネットワーク対応CDレシーバー「NR-7CD」です。今回はこの製品の「アナログ入力」、「ネットワーク入力」、「オーバーサンプリング機能」の音質を比較しました。

TEAC NR-7CD  メーカー希望小売 380,000円(税別) (メーカーホームページ

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製品概要(メーカーホームページを編集して掲載)

多彩なソースに対応

背面には、大容量USBストレージからのハイレゾ再生(DSD 2.8/5.6MHz、PCM384kHz /32bit※)に対応する、「USB Type-A」端子が装備され、多くのフォーマット(DSF,DSDIFF,FLAC, Apple Lossless, WAV, AIFF, MP3, AAC)の音楽ファイルを再生出来ます。※PCM384kHzはPCM192kHz、PCM352.8kHzはPCM176.4kHz、32bitの音源は 24bitに、ダウンコンバートされます。

DSD伝送が可能な光/同軸デジタル入力

TVやユニバーサルプレーヤー、ポータブルオーディオなどあらゆるデジタルソースを高音質でお楽しみ頂くために、デジタル入力は、Optical x 2系統、Coaxial x 1系統を装備。ハイレゾ信号の伝送に対応し、PCMは192kHz/24bitまで、DSDは2.8MHzの入力が可能(伝送方式はDoP(DSD Audio over PCM Frames形式となります)です。アナログ音声入力は、RCA入力1系統が備わります。

LDAC対応Bluetooth対応

NR-7CDのBluetooth入力は、ハイレゾ音源の伝送が可能なLDACの他、aptX、AAC、SBCコーデックにも対応します。
高い操作性を持つTEACオリジナル・コントロールアプリ「TEAC HR Streamer」に対応

使い勝手を追求したネットワーク再生コントロール用のアプリ「TEAC HR Streamer」は、録音年代別、作曲者別、カテゴリー別などライブラリの並べ替えを自由に行うことが可能なだけではなく、あらかじめNASやUSBストレージ内の楽曲のタグ情報や画像をアプリ内にキャッシュするシステムを採用することで、アートワークの拡大縮小やスクロールを瞬時に行えます。また、操作ボタンやプレイリスト、ライブラリなどの各画面が見やすく配置され、初めての方でもストレスなく直感的に操作することができます。※iPad/ iPhone/ iPod Touch版がご利用いただけます。Android版についても順次公開の予定です。

高性能、高信頼の自社製CDドライブメカ採用

業務用CDプレーヤーでも採用実績のある自社設計、自社製造のオーディオ用CDドライブメカを搭載。まだまだ現役のCDコレクションも、慣れ親しんだ操作で気軽にお楽しみいただけます。 また、RDOT-NEOでアップコンバートすれば、CDに収められなかった20kHz以上のデータも類推補間し、本来のサウンドに近い滑らかで豊かな響きをお楽しみ頂くことが出来ます。

NEW VINTAGEデザイン

フロントパネルには、大型ピークパワーメーターを配置。メーター針の脈動で、音楽のダイナミクスを目で見て感じることが出来ます。メーターの照明は、ディマー機能が有効となっており、3段階の明るさとOFFを選ぶことが可能。温かな光を放つメーター部は、インテリアとしても存在感を放ちます。Referenceシリーズのデザインの特長とも言える筐体のサイドパネルには12mm厚のアルミを採用。厚みのあるパネルは、シャーシの剛性と制振性を高めます。パネルは正面から見るとゆるやかな弧を描くラウンドフォルムとなっており、堅牢さとエレガントさを同時に感じさせるデザインとしました。

有機ELディスプレイ

ディスプレイには有機ELを採用。ボリュームコントロール時には、表示領域を最大限に使用した視認性の良い大型の文字を採用し、離れた場所からの操作も快適に行うことが出来ます。ネットワークやデジタル入力では、再生中の楽曲のサンプリング周波数の表示に対応し、CD再生時には、トラック番号や再生時間などの情報が表示されます。ディマーにも対応し3段階の明るさとOFFを選択することが出来ます。※ネットワーク再生中の楽曲データは、コントロールアプリ上でのみ表示されます。

デジタル入力では、入力信号の「サンプリング周波数」だけではなく「フォーマットの種類(例えば、flac/aiff/WAV/PCMなど)」が表示されるのは、NR-7CDの試聴時に大変重宝しました。

高機能リモコン付属

入力ソースの切り替え操作、ボリュームのコントロールに加え、CD再生時に必要な再生、一時停止、スキップなどの基本操作はもちろん、デジタルフィルターの切り替えや、RDOT-NEOによるアップコンバートの切り替え、ディスプレーのディマーやメーターのON/OFFもワンボタンで行うことが出来ます。

奥行き30cmを実現

NR-7CDは、奥行きの浅いシェルフやラックなどにも設置が可能で、背面のケーブルの配線も余裕を持って行える、約30cmの短い奥行きを採用しました。

バランス伝送+モノラル回路を採用

プリアンプ部、 パワーアンプ部、ボリューム部のすべてのステージにおいてコモンモードノイズの影響を受けにくい、フルバランス伝送を採用、限りなく低ノイズでS/Nに優れた音声信号の伝送を実現しました。D/Aコンバーター部とパワーアンプ部は、左右回路が完全に独立した「デュアルモノーラル構成」を採用、チャンネル相互の干渉を限りなく低減しています。これらの高音質設計により、NR-7CDは、アーティストがすぐそこに存在するかのようなリアリティのある音場感、無音すらも感じる静寂感をお楽しみ頂けます。

スイッチングパワーアンプ採用(クラスDパワーアンプ)

パワーアンプ部には、定評のあるICEpower製Class-Dパワーアンプ モジュール50ASX2をBTL構成でL/Rchに1基ずつ搭載し、ほとんど発熱なしに「140W+140W(4Ω時)」のハイパワー(最大出力)を実現しました。大出力BTLアンプの採用により、NR-7CDは、スピーカーを選ぶことなく、リニアリティの高い、ハイスピードで余裕のあるサウンドを実現します。

高剛性を追求したシャーシ・コンストラクション

10mm厚の高剛性アルミブロックの片側にDAC部とプリアンプ、反対側にパワーアンプモジュールをマウントし、最短経路によるアナログ信号の伝送とノイズの影響を抑えるシールド効果、さらにパワーアンプの放熱効果を向上させる構造を採用。さらにアナログとデジタル部を上下でセパレートしたダブルデッキ構造を採用。ミドルシャーシは、サイドパネルに溶接することで、シャーシ全体の剛性を高め、各パーツの発振や外部からの不要な振動を低減します。さらに、アナログ部とデジタル部相互の干渉を防ぐシールドとしても高い効果を発揮します。

3点支持ピンポイントフット

床面のわずかな歪みにも影響されず、安定した本体の接地を可能にする3点支持方式の脚部を採用。ピンポイントで本体を支えることで振動や共振を減少させ、中低域のコモリや濁りを徹底的に排除し、音の輪郭を際立たせる分解能と音像定位の向上を実現します。各脚部にはスパイク形状を持つフット本体とすり鉢状の受け皿を持つフットベースが一体化したオリジナル構造を採用。オーディオ用の脚としては理想的と言われるものの、設置時の位置決めが難しかったピンポイント方式による設置を簡単に実現します。 

44.1kHz系/48kHz系内蔵マスタークロック

44.1kHz系と48kHz系それぞれの専用マスタークロックを搭載。低位相雑音が特長のオーディオグレード高精度水晶発振器を、整数倍の入力信号に対して適用することで、音質に与えるジッターの影響を大幅に抑えて原音を忠実に再現します。
4種類のデジタルフィルターとOFFモード

PCM方式の信号処理用に、従来から音質に定評のあるFIR型デジタルフィルター2種類に加え、インパルス波形に含まれるプリエコーを除去し、音の立ち上がりをよりナチュラルに聴かせるショートディレイ型デジタルフィルターも2種類の合計4種類のデジタルフィルターを搭載。さらにデジタルフィルターを経由しないデジタルフィルターOFFモードも用意することで、フィルターの切り替えによる音質変化をお楽しみいただけます。

ワンタッチ・オーバーサンプリング切り替えスイッチ搭載

NR-7CDには、RDOT-NEO(Refined Digital Output Technology NEO)と名付けられた、デジタルオーディオ信号を滑らかに補完するフルエンシーアルゴリズムを採用する独自設計のFPGA(プログラマブルIC)が搭載されます。フロントパネルのプッシュスイッチにより、音楽再生中に「PCMデジタル信号を2倍、4倍、8倍へアップコンバート(倍率にかかわらず、最大周波数は384kHz)」する機能に加え、「PCM信号のDSD 変換&11.2MHzアップコンバート」が可能となっています。スイッチを押して、アップサンプリングを切り替えるだけで、デジタル入力やCDをさらに良い音質、最適な音質で楽しめます。

TEAC-HCLDヘッドホンアンプ&L/Rグランド分離対応3.5mm4極ヘッドホン端子

DAC/ヘッドホンアンプとして定評ある「UD-503」に採用されているTEAC-HCLDバッファーアンプ(High-Current Line Driver)をヘッドホンアンプ部に採用。最大出力500mW+500mW(32Ω負荷時、THD 1%)を実現しました。鳴らし切ることが難しい、600Ωの高インピーダンス・ヘッドホンも余裕で駆動します。

出力には3.5mm4極グランドセパレート端子を採用。対応する3.5mm4極プラグのヘッドホン、イヤホンを接続すれば、L/Rグランド分離接続が実現し左右チャンネルのセパレーションが向上し、優れたステレオイメージでヘッドホンリスニングをお楽しみ頂けます。※通常の3.5mm3極プラグのヘッドホンもそのまま接続することが出来ます。

その他の装備

大型金メッキ・スピーカーターミナル、高品位削り出し金メッキ処理RCA端子、IEC規格ACインレット、OFC導線採用電源ケーブル、ミュート機能、ディマー機能、ディスプレイの自動OFF 設定、オートパワーオフ機能。

試聴環境

 AIRBOW MNP-i5 Roon 販売価格 480,000円(税込み)現金で購入)・(カードで購入

 AIRBOW HD-DAC1 Special 販売価格 180,000円(税込み)現金で購入)・(カードで購入

 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) (現金で購入)・(カードで購入)・(中古で探す

ネットワーク入力音質テストでは、送り出し機にAIRBOWネットワークプレーヤー「MNP-i5 Roon」を使用し、標準搭載の音楽再生アプリ「roon」を使って音楽を再生しました。

アナログ入力音質テストでは、Roonで楽曲を選択し、高音質プレーヤーアプリ「HQ Player」にデーターを受け渡し、CDをリッピングした試聴用音源「44.1kHz/16bit」のWAVファイルをHQ Playerの機能で「88.2KHz/24bit」にアップサンプリングしてUSB出力し、AIRBOW HD-DAC1 Specialでアナログに変換した音声をアナログ入力で聞きました。

今回の比較試聴は、YouTube 逸品館チャンネルでもご覧いただけます。

※YouTubeにアップロードしている「音」は、NR-7CDのスピーカー出力にBeethoven Concert Grand(T3G)を接続し、実際にスピーカーを鳴らしながら、スピーカー出力信号を直接サンプリング(DA変換)しました。スピーカーを接続することで、アンプはインピーダンス変動や逆起電力など影響を受け、ダミーロドの接続よりも「実際に近い音質」が収録できます。

音質比較概要説明動画

試聴ソフト (CDからリッピングしたWAVファイルを使用)

リザ・フェルシュトマン演奏のバッハ・無伴奏バイオリンソナタ。SACDハイブリッドソフトのCD層の音声をリッピング。きめ細やかなバイオリンの音と静寂感の表現が聞き所です。

XRCDの「ベストボーカル盤」から、セーラKが弾き語る「ビンセント」をチョイス。ギターの音とボーカルの質感や表現と弾き語りらしい息の合ったイメージの再現がポイントです。

他のソフトにはないシンセサイザー(電気楽器)が伴奏に使われます。アマンダさんの独特な声の太さや甘さ、シンセサイザーの透明感と色彩感がどのように再現されるかが聞き所です。

アナログレコード後期の優秀録音盤がCD化されて発売されたディスク。美しい峰純子さんの歌声の「艶と情緒」とジャズトリオの楽音の澄み切った美しさの再現性が問われる楽曲です。

オーディオマニアなら誰もが知る「ノイマン+チェコフィル」の「新世界より」の第2楽章を試聴。自然な音の広がりとハーモニーの精緻さ、静寂の表現力が問われる一枚です。

音質評価

  ネットワーク接続(オーバサンプリングなし)

ディスクの再生に比べると、ネットワーク接続の音は、輪郭が強くなってバランスが高域によりに偏ることが多いのですが、MNP-i5 RoonとNR-7CDでは、ディスクとバランスの変わらない「太い音」が出ています。特に3弦4弦の響きの豊かさ、厚み感が印象的です。

NR-7CDが奏でるバイオリンの高次倍音は、ディスクに比べて音の揺れがなくしっかりと安定している感じで、音の芯がしっかりしています。明瞭な音ですが、デジタル特有の刺々しさやノイズ感は皆無で、すっきりと伸びます。

響きは誇張されず、かといって少なすぎるわけでもなく、直接音と間接音は録音されたままのバランスで再現されています。

耳をこらせば、奏者の伝えたいことが伝わってくる。そんな味わいの深い音で、リザ・フェルシュトマンさんのバイオリンが鳴りました。

  ネットワーク接続(2倍オーバサンプリング)

2倍を選んだのは、アップサンプリングによる「解像度向上効果(音のきめが細やかになる効果)」が、何もしない→2倍が最も大きく感じられたことと4倍8倍と倍率を上げると、音はさらに細かくり明瞭度も向上するものの、逆にそれが仇となり生音に比べてより細かい音まで聞こえすぎて、私にはやや不自然に感じられたため今回は、音が最もよくなったと感じられた2倍を試聴に選びました。

オーバーサンプリングで「音の細やかさ」は、確実に向上します。

この演奏では、ユニがバイオリンに触れた瞬間の「タッチノイズ」や、弓を返したときの「切り替わりの音」がよりハッキリと聞き取れるように変化しました。また、弓が動きを止める瞬間の「間合い(静寂感)」もよりはっきり伝わるようになりました。

これらの改善によって、2倍アップサンプリングするとリザ・フェルシュトマンさんの演奏は「より細やかな表情変化までハッキリと再現」されるようになってあたかもディスクをCDからSACDにアップグレードしたように感じられたのです。

   アナログ接続

ネットワーク入力(デジタル入力)に比べて、厚みが増し、バイオリンの音色の変化が濃くなりました。弓を引く速度の変化もよりハッキリと伝わります。

ネットワーク入力で聞くこの曲は、バッハらしい静寂感とさらりとした理知的な印象を受けたのですが、入力をアナログに切り替えると、より暖かみのある情熱的な演奏に変わりました。バイオリンを取り巻く空気感ホールトーンの再現も濃くなり、人間味あふれる暖かな血の通う音になっています。

しかし、それは、どちらが良い悪いというのではなく、NR-7CDのDACとAIRBOW HD-DAC1SpecialのDACの違いが、デジタル入力とアナログ入力に関わらず、きちんと反映されたと言うことです。

デジタル入力の音の良さにも、少し驚いたのですが、アナログ入力の音質も下手なこのクラスのプリメインアンプを
凌ぐレベルに仕上がっていることにももう一度、驚かされました。

音質評価

  ネットワーク接続(オーバサンプリングなし)

アコースティック・ギターらしい木質的な豊かな響き。雰囲気のある艶やかなボーカル。ネットワーク入力とは思えない、暖かい音が出てきます。

バイオリンの楽音で感じたように、ギターも高音は伸びやかで、高い音はスムースで綺麗に伸びきっています。この良好な高域特性によって、ボーカルの子音も荒れることなく再現されます。さらに、肉声に近い適度な湿りかが感じられるのも好印象です。

デジタルとは思えないほどしっとりとした、静かな大人のムードでこの曲が鳴りました。

  ネットワーク接続(2倍オーバサンプリング)

ギターの響きが消えるまでの時間が長くなり、その表情変化もより細やかです。

ギターをつま弾くギタリストが弦に触れた瞬間のタッチノイズがハッキリと聞こえますが、それがまったく不自然には感じられません。むしろ臨場感を高めています。

セーラKさんの声も説得力が増し、さらに丁寧に歌っているように感じられます。

2倍オーバーサンプリング機能を使うことでさらに深みが感じられる、より豊かなサウンドでこの曲が鳴りました。

   アナログ接続

ギターの響きの複雑さが増して、ギターの音が「高級」になりました。

セーラKさんの「プレス(息継ぎの音)」がハッキリと聞こえるようになりまっしたが、それが「ノイズ」ではなく音楽の臨場感やリアリティーをより高め、演奏の雰囲気を濃くしてくれます。聞こえなかった細かい音まで聞こえるようになったことで、奏者とリスナーの距離がぐっと近くなり、目の前の生演奏を聞いているような雰囲気になっています。

再現される音の細やかな変化から、奏者がほんの少し力を抜いて生み出す「一瞬の間」すら伝わります。

「聞こえる音」、物質的な音では大きな差はないのかも知れませんが「伝わる雰囲気」、情緒感は断然アナログの方が雰囲気が良く、濃く、奏者が伝えようとする「情景」がより深く伝わってきました。

AIRBOW HD-DAC1 Specialも良いのでしょうが、その良さを確実に出音に反映するNR-7CDのアナログ入力のサウンドもまた、素晴らしいと思います。このアンプが「デジタルアンプである」と聞かされても、それでもまだ信じられないほど暖かな音でVincentが鳴りました。

音質評価

  ネットワーク接続(オーバサンプリングなし)

シンセサイザーの音は細やかで透明ですが、安物のデジタルで聞いてるようにざらざらしたり、冷たくはなったりしません。高級なシンセサイザーを使っているときに出る澄み切った、とても美しい音です。

アマンダさんの声は、落ち着いたトーンですが、暗さはなく、大人の雰囲気が醸し出されます。

演奏の情緒はそれほど濃くありませんが、人間が演奏しているという実感は十分伝わります。

シンセサイザーの電子的な美しさと、肉声の暖かさが両立した、良い雰囲気でこの曲が鳴りました。
  ネットワーク接続(2倍オーバサンプリング)

すでに聞いた2曲と同じように、「2倍オーバーサンプリング」を使う個とで音がさらにきめ細かくなり、演奏の雰囲気が深まります。

下手な「アップサンプリング機能」を使うと、高域は伸びても音が堅くなったり、音楽が冷たくなってしまうなどの「弊害」が感じられる事があります。けれど、NR-7CDのアップサンプリングは、「改変」を加えたネガティブな部分が全くありません。

私の肥えた耳?すら欺けるのですから、NR-7CDの「オーバーサンプリング」は、音質改善の裏技として確実に使えると思います。

   アナログ接続

シンセサイザーの低域がゆったりと太くなります。 響きも長くなって悠長な雰囲気になりましたが、緩すぎる感じはありません。むしろこれくらいの遅さ加減、緩さ加減の方が、ボーカルを際立たせてくれて良いと思います。

伴奏に使われている様々な楽器の音が、重ならずに聞き取れますが、 それぞれがてんでバラバラに鳴るのではなく、美しいハーモニーを形成します。音と音の間に「隙間」ができます。また、静寂の中に「間」が描かれます。動の抑揚だけが大きくなるのではなく、 相対する静の印象も深くなり、対比が鮮やかです。デジタル入力に比べると、ほんの少しだけ 音の雑味が増したようにも感じられますが、 それが「出汁」となって、曲の「味わい」が深まりました。

今「感想」を書いている変化は、デジタル変換(DAC)をNR-7CDからAIRBOW HD-DAC1 Speciaに変えたことによりますが、その違いをそのまま引き出せるのがNR-7CD「アナログ入力」の高い実力です。

音質評価

  ネットワーク接続(オーバサンプリングなし)

下手なデジタルオーディオ機器は、「ピアノの音色」の再現が苦手です。複雑さが上手く再現されずに、薄っぺらい「デジタルピアノ」のような音になりがちです。

同じデジタルでも、「良く出来ている」NR-7CDで聞くピアノは、鋭く澄み切った、金属的な響きと厚みのある暖かな、木の響きが見事に混ざり合ったグランドピアノらしい見事な音です。このピアノの音を聞くだけで、他の楽器やボーカルもどんな風に鳴るのかは、想像できます。

TEAC NR-7CDは「ネットワーク入力+デジタルアンプ」の「フルデジタル構成」ですが、ありがちな「デジタル(電気)臭さ」は全く感じられません。
ボーカルはしっとりと艶やか。ラブリーなムードで、この曲が鳴りました。

  ネットワーク接続(2倍オーバサンプリング)

オーバサンプリングを使うと、ピアノの一音目の「立ち上がり」が早くなって、ピアノの音が滑らかにすっと立ち上がり、とても心地よく聞こえます。ピアニストのタッチ、打鍵感が鮮やかで、ピアノの音色の変化がより一層細やかです。

ボーカルとピアノの関係も濃密さを増し、熟練のピアニストと、熟練のボーカリスト共演の醍醐味がひしひしとと伝わります。

音ではなく雰囲気がぐっと深まるところが、NR-7CDのオーバーサンプリングの魅力です。

   アナログ接続

ピアノの一音目の「色彩感」がぐっと濃くなりました。ピアノの響きは重厚さを増し、タッチの抑揚が深まります。

フォルトで声を大きくする部分の「張り」の強さや、声の伸びやかさが向上します。ダイナミックなそのイメージは、アナログを聞くイメージです。

ボーカルは少し情緒感が強すぎるようにも感じられますが、下品ではなく、その危なさが魅力です。

船体的には、どこか「雑味」のようなものは増しているのですが、それが「不必要」なものではなく、「空気感を濃くするのに欠かせない何か」だと感じられます。

空間と曲間がリッチな響きと空気感で満ちあふれ、驚くほど豪華な雰囲気でこの曲を聞くことができました。

音質評価 (※録音時の不手際により、2倍オーバーサンプリング試聴時の演奏の後半が収録できていません。ご容赦下さい。)

  ネットワーク接続(オーバサンプリングなし)

イントロ部分の金管楽器の複雑さ、ティンパニーの量感、弦楽器の圧力感が、きっちり再現されます。

主旋律の後ろで鳴る、副旋律。地を這うような低く持続するコントラバスの音。それぞれがきちんとしたバランスで聞き取れ
緻密で暖かいハーモニーを形成する交響曲の醍醐味がきちんと伝わります。

文句なしに良い音、良いバランスです。
  ネットワーク接続(2倍オーバサンプリング)

イントロ部分の管楽器の厚みが増し、弦楽器の圧力感も強くなると共に、高域の鮮やかさも向上しています。

楽器と楽器の間の「隙間」が少し大きくなり、編成やホールのサイズが拡大して、演奏の躍動感が大きくなりました。

深みも増し、交響曲の醍醐味がさらに増しています。

   アナログ接続

イントロ部分の管楽器、弦楽器の音程が低くなりました。高域は鮮やかさを増し、ティンパニーも強くなっています。

主旋律はそのままに、副旋律の複雑さが向上し演奏全体の厚みや深みが増しています。

38万円という価格、デジタルアンプという成り立ちを考えるとNR-7CDのアナログ入力の音はとても素晴らしく40-50万円の価格帯で各社から発売されているアナログプリメインアンプと正面から勝負できる音質にまで仕上がっていると感じました。

NR-7CD 総合評価

「ニュー・レトロ」を標榜に、TEACが再びハイエンドオーディオ参入の機会をうかがうために生み出されたのが「NR-7CD」です。しかし、NR-7CDは白紙から設計されたわけではありません。

CDドライブとアンプ部は、NR-7CDのために設計されていますが、ネットワーク・インターフェイスとDAC部は、Esoteric「N-05」の基本設計がそのまま流用されています。

Esoteric N-05相当のネットワーク・インターフェイスとDACを搭載し、さらに140W×2(4Ω)のBTLスイッチングアンプ、オリジナルメカを使用したCDプレーヤーが搭載される、NR-7CDの価格は、ある意味でとても「リーズナブル」だと思います。

肝心の音質ですが、レポートに書いたとおり、価格を超える実力を十分に持っています。

EsotericのRZ-1などと比べても、内容の濃さ、設計年次の新しさが効いているのでしょう。明らかにNR-7CDが高音質です。

今回は、AIRBOWの新型ネットワークプレーヤー「MNP-i5 Roon」と「HD-DAC1 Special」の音の良さにも助けられた部分は大いになると思いますが、それを差し引いても38万円でこれだけの機能と、音質を実現したNR-7CDは、その内容でLINNの高級機とも十分勝負できるまでに仕上がっていると断言できます。

後は、LINNには遠く及ばない、「ニューレトロ」という外観を「どのように評価するか」では、ないでしょうか。

デザインを無視すれば、間違いなくハイエンドのネットワークCDレシーバに帰属する。それが、TEAC NR-7CDという音の良いネットワークオーディオ製品です。

2017年7月 逸品館代表 清原裕介

   

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