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Vienna AcoustiS ビエナ アコースティック ウィーン アコースティック 工場 本社訪問 リスト Liszt の詳細

 オーストリア・ウィーン Vienna Acoustics 会社訪問とLisztの開発秘話

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Vienna Acoustics 本社&工場 (今回の撮影にはSONY nex6、f3.5-5.6/16-50mmを使いました)

● ウィーンアコースティック製品の日本への導入

ウィーンアコースティック製スピーカーとの付き合いは、1997年1月に開催されたアメリカ・ラスベガスのWinter CESから始まります。最近でこそ少し元気のないCECですが、当時アメリカ市場で販売されるTEACブランドの低価格CDプレーヤーのOEM業務などにより数多くのCDプレーヤーを生産し、その生産数は「世界最大」を誇っていました。CSE見学は、アメリカ市場の動向調査とスピーカーをラインナップしないCECが取り扱える、「良質な輸入スピーカー」探しも目的の一つでした。CECのスピーカー探しをサポートするため私はCEC代表石渡社長に同伴し、そこで目に止まったのが「Vienna Acoustics」なのです。

日本人として始めてVienna Acoustics社と接点を持った我々は、その音と価格を聞き十分な手応えを感じました。その時に展示されていた製品から、2WayブックシェルフのHaydn、2.5WayトールボーイのMozart、3.5WayトールボーイのBeethovenをチョイスし輸入が始まりました。輸入に際しCECは、モデル名が長すぎると考え、Haydnを「S-1」、Mozartを「T-2」、Beethovenを「T-3」と呼称を短くしました。現在は、オリジナルのモデル名が使われますが、私は今もCEC当時のモデル名の方がわかりやすいと感じています。

CECが輸入販売を開始した3機種のスピーカーの中でHaydnは、上級モデルのツィーターを移植した日本専用モデルでした。その理由を少し説明しましょう。日本以外の国で売られているHaydnには、布目の粗い廉価なテキスタイル型ツィーター」が使われていました。しかし、ツィーターの音質は上級モデルが明らかに優れていたので、私は設計者のピーターさんに「Haydnに上級モデルの「良質なツィーターを移植できないか?」と打診しましたところ彼は躊躇なく快諾し、モディファイした場合の価格もすぐに提示してくれました。

その場には日本国内での価格決定権を持つ「CEC社長石渡さん」もいらっしゃったので、世界共通オリジナルHaydnの国内価格と日本専用スペシャルHaydnの価格もすぐに計算することができたのはラッキーでした。その結果、日本専用スペシャルHaydnは「14万円ペア」という価格が決まり、日本市場への導入が決定したのです。CECの良心的な価格設定により「14万円ペア」と決定した「S-1」は、瞬く間に日本市場で大ヒットしました。その後、輸入代理店がCECからアルファメガに変わり、現在はナスペックが輸入代理業務を担当しています。

現在のVienna Acoustics製品は「Klimt」、「シェーンベルク(近日輸入再々の予定)」、「Concert Grand」の3つのシリーズから構成されています。この3つに今年から「Imperial(くわしくは後述します)」が加わりシリーズは4つになります。ご紹介したように「Concert Grand」は、すでに1997年のラスベガスCESに出展されていました。現在ラインナップされている「Concert Grand」シリーズは、音質改善のためのモデルチェンジが行われていますが、形状は当時からほぼそのまま変わっていません。移り変わりの激しい現代の物作りの中で一つのシリーズを15年以上にわたって作り続けることは、相当な努力が必要とされます。モデルチェンジを行う方が、販売戦略としては有利です。それでもかたくなに、「Concert Grand」の形状を変えたいのは、彼らが「売るための安易なモデルチェンジ」を行わないからです。ビジネスを超えた、物作り。Vienna Acoustics社には、そういう会社としてのこだわりを強く感じます。

ここでVienna Acoustics社について、分かる範囲内で少し書いてみようと思います。まず、HPに掲載されている彼らの「哲学」を翻訳します(英語が堪能ではないので、間違った部分もあると思いますがご容赦ください)。

● ウィーンアコースティック社の哲学

ウィーンアコースティック社のすべての基礎は、チームワークにあります。私達は音楽に最も近いスピーカーを生み出すために、全社一丸となって取り組み素晴らしい製品を作ることができました。私達の生み出す製品は世界中の音楽ファンに愛され、また彼らからのエールが私達のモチベーションを生み出しています。そのことに強く感謝しています。

 ウィーンアコースティック社製スピーカーの音作りは、ウィーンという街と深い関わりを持っています。歴史的な建造物である、オペラハウスやコンサートホール、そして町中に溢れる「音楽」がウィーンです。ウィーンに住むと言うことは、常に素晴らしい音楽や芸術と共にあると言うことです。偉大な作曲家がこのウィーンから生まれました。モーツァルト、ベートーベン、シュトラウス、シェーンベルク。。。リスト、数え上げればきりがありません。芸術家のインスピレーションを高め、刺激するウィーンの音楽的遺産は圧倒的です。ヨーロッパに存するウィーン以外の都市は、西洋クラシック音楽の発祥の地であることを主張することはできません

。偉大なほぼすべての作曲家はその豊かな音楽的背景をウィーンに持っています。そして現在も世界で最高の「音楽の都」として栄えるウィーンに住んでいることを私達はとても幸せに思います。も世界の音楽ファンのために、私達は生み出す製品の音楽性に対する責任と誇りを感じ、素晴らしい製品を作り続けたいと思います。

彼らの哲学を要約すると、こんな感じだと思います。

● ウィーンアコースティック社、社員

彼らが最も重んじる「チームワーク」という言葉は、ただのお飾りではありません。今回の会社訪問で最も強く感じたのは、「チームワーク」・「ファミリー」としての彼らの強い結びつきです。現在のVienna Acoustics CEOはMaria Ganstererさんですが、設立当時のCEOは現設計者のPeter Ganstererさんでした。Peterさんは世界でも有数の天才技術者ですが、多くの技術者がそうであるように「ビジネスの才能」には恵まれていませんでした。素晴らしいスピーカーを生み出しながらも、市場拡大のタイミングを読み違えたVienna Acoustics社は経営が不振となり、人の手に渡っていまします(借金の形に会社が取り上げられます)。オーナーが変わっても彼らは我慢強く心を込めた製品を作り続けます。そして遂に現CEOのMaria Ganstereさん(Peter Ganstererさんのお姉さんです)とVienna Acoustics社員が一丸となって自分たちの手で再び会社を買い戻すことに成功したのです。

過去から現在に至るVienna Acoustics製品はすべて、Maria Ganstereさんの弟さんが設計しています。Peter Gansterer氏はスピーカーの天才設計者ですが、とてもアーティスティックな人で人付き合いが苦手です。私がラスベガスで彼と会えたのは「奇蹟」だとMariaさんは笑っていましたが、それは大げさではなくPeterさんは現在ほとんど人前に出ることがないそうです。そんな彼が理想のスピーカーを作れるように、Maria GanstereとVienna Acoustics社員が全力でサポートしています。彼らのサポートがあるからこそ、Peter Ganstererさんは一切の妥協なく最高のスピーカー設計に没頭できるのです。会社を再び買い戻すことに成功した最大限の賞賛に値する彼らの努力と情熱は、現在すべて彼らの自社製品に注がれています。だからこそ、これほど素晴らしい製品が生まれるのでしょう。

Vienna Acoustics 本社

営業部門のスタッフ
中央オレンジの髪の女性がMariaさん、左となりのスーツ姿の男性がPeterさん
生産部門のスタッフ
勤続20年を超えるベテラン社員もいらっしゃいます。

CEO Mariaさん

General Manager Hubertさん

Vienna Acoustics 工場
SCAN SPEAKで生産される特注ユニットが使われます 量産されるHaydn Grand SE
量産されるMozart Grand SE 組み立てを待つ、フラッグシップ The Musicのエンクロージャ
量産されるシェーンベルク サブウーファー SUBSON 基準器となるすべてのモデルが保存されています
完成した製品は、すべて測定器にかけられます 基準器(上)のデーターと比較し、合格したものだけが出荷されます

Imperial Series ”Liszt”の詳細

The Musicに使われる同軸ユニットとスーパーツィーター

Lisztに使われる同軸ユニット

左がLisztに搭載される新型ツィーター、右が従来モデルのツィーター 新型ツィーターはマグネットがネオジウムになり、小型化されています
新型ツィーター本体と同軸ユニットの低域振動板 新型ツィーターのプレートを外して振動板を取付けると同軸ユニットになります
The Musicの低域振動板はリブの形状や位置が違います
このリブが入った振動板はVienna Acousticsが特許を取得しています。
左がThe Music、右がLisztの同軸ユニット
ツィーターと振動板のクリアランス(隙間)が違うのは、試聴した結果だそうです
Lisztの精密なネットワーク Vienna Acoustics社の取材に同行された評論家の山之内先生。
山之内先生は音楽や歴史を詳しく勉強されている
立派な評論家先生でした。色々教えてくださりありがとうございました。
 

あとがき

逸品館は、Vienna Acoustics製品の国内最大ディーラー(販売店)であると同時に、彼らの製品を最も愛するディーラーであると自負します。私が愛用しているBeethoven Concert Grand(T3G)は、10年近くモデルチェンジすることなく作り続けられているモデルですが、今回の訪問でBeethoven Concert Grand(T3G)生みの親であるPeterさんは、このモデルはこれからも変わることなく生産し続けると仰っていました。

冒頭にも書きましたが、彼らの製品は売るためのモデルチェンジを行いません。彼らがモデルを追加するのは、新たな音質へのチャレンジが目的です。発売当時からすでに一つの完成形に達していたBeethoven Concert Grand(T3G)は、変わらぬ姿のまま今も逸品館のベストセラー・スピーカーの一つです。15年を経ても変わりなく売れ続ける製品。高い技術と情熱を持つ、Vienna Acousticsだからなし得るのでしょう。今回のVienna Acoustics社の訪問は、一人のVienna Acoustics製品のファンとして大きな期待を胸に秘めた渡航でした。それはまったく裏切られることなく、彼らの情熱は、私の想像をはるかに超えて素晴らしいものであることがしっかりと確認できました。

ウィーンの人たちの感情はとても日本人に近く、親切で義理堅くおもてなしの心に溢れたものでした。また、日本人が多く訪れるウィーンという街もまた、日本人にとってとても優しく過ごしやすい所でした。会社訪問の時間を除き、「ビジネスの話はなしですよ」と念を押したマリアさんの言葉からも、私達にウィーンをめいっぱい楽しんで欲しいという彼らの気持ちが伝わりました。最後のディナーでマリアさんに、「I never forget this time in Vienna. and Thank for your kindness and friendship.」と感謝の言葉を述べましたが、そんな言葉では伝えきれないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。3日間の長きにわたり、私達に付ききりで世話をしてくださった「ピヨトル」さんと帰りの空港まで見送りに来てくださった「マリア」さんには、感謝してもしきれないほどお世話になりました。

Vienna Acoustics社が所在する「ウィーン」の土地柄に触れ、そしてなによりも彼らに直接会えたことで、私の期待は確信に変わりました。Vienna Acoustics社のスピーカーには、彼らの「魂」が宿っています。皆さまが使っていらっしゃる、そしてこれからお使いになられる「Vienna Acoustics」というスピーカは、間違いなく「世界で最も熱い彼らの情熱」が込められて作られます。だからこそ、その音はこれほどまで心に響くのでしょう。

世界の音楽ファンのために、彼らが情熱と誇りを込めて生みだしている。どのメーカーにもない素晴らしい音質で音楽を聞かせてくれる、それがVienna Acousticsのスピーカーです。これからも心を込めてVienna Acousticsの製品をあなたにお薦めしたい。彼らの姿を近くに知り、その想いはよりいっそう強くなりました。製品という枠を大きく超えるその「音」は10年以上の長きに渡って、私を虜にし続けています。そして、それはこれからも変わらないでしょう。なぜならば音楽を通じ、私達は深く「彼ら」と結ばれているからです。

2014年6月 逸品館代表 清原 裕介

P.S.

帰国後、CEOのマリアさんが「スーパーマリオ」の大ファンと言うことで、マリオ&ルイージのコスプレウェアをお礼にお送りしました。早速、こんな写真が届きました。赤のロードスターはマリアさんの愛車で、私がオープンカーが好きだと言ったことを覚えて下さっていたのだと思います。助手席は、ピヨトルさんです。

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