audioquest USB wireworld USB cinnamon forest carbon 音質 評価 比較テスト

Wireworld Ultra Vioret USB2.0 、 Stirlight USB2.0

audioquest USB2.0 cinnamon forest carbon

音質比較 評価テスト

逸品館で人気の高いアメリカ製最高級ケーブル“Wireworld”と“audioquest”の新型USBケーブルの音質比較テストを行いました。

GATEWAY 7430JP

 WAVEファイルをWIN-AMPで再生

USB接続

D−D変換

 Ratok RAL-2496UT1

S/PIDF同軸デジタル(RCA)

AVプリアンプ

 AIRBOW AV8003 Special

AVパワーアンプ

 AIRBOW MM8003 Special

スピーカー

 VIENNA ACOUSTICS T3G(Beethove Concert Grand)

テストは、PCにリップしたCDのWAVEファイルをWIN-AMPで再生して行いました。PCとD-D変換器のRatok RAL-2496UT1を「テスト対象USBケーブル」で接続し、S/PDIF同軸デジタルでAIRBOWのAVアンプに入力、スピーカーから音を出して比較すると共に、RAL-2496UT1にヘッドホンを繋いだ音も比較しました。

先行発売されている、Wireworld Ultra Violet USB2.0を基準の10点として、相対的な音質を点数で評価しています。

逸品館お薦めのUSBケーブルのご注文はこちら

Wireworld Acoustic Revive
Ultra Violet USB2.0 Stirlight USB2.0 USB-1.0SP USB-1.0PL
0.5m \8,000
1.5m \9,000
2.0m \11,000
0.5m \15,000
1.5m \17,000
2.0m \21,000
1.0m \38,000
1.0m \24,000

audioquest
Forest Cinnamon Carbon
0.75m \2,800
1.5m \3,000
3.0m \4,400
0.75m \6,000
1.5m \6,300
3.0m \8,800
0.75m \12,000
1.5m \16,000
3.0m \24,000

  解像度 高域 中域 低域 雰囲気 パワー感
Ultra Violet 10 10 10 10 10 10

音は細やかで滑らか。柔らかい音で雰囲気が良い。広がりも豊かで聞いていてとても気分のいい音。
お薦め度:☆☆☆☆☆

Stirlight 15 15 12 15 9 11

Ultra Violetよりも音は細かく情報量が多い。明らかに良くなったのがわかるが、音楽を分析しているように感じることがある。エネルギーが少し高域よりの音。
お薦め度:☆☆☆☆

USB-1.0SP 12 12 10 10 8 9

Ultra Violetに似ているが、音は少し細かい。低音が薄く、相対的に高音が強い。聞き疲れる感じがある。音質もStirlightに及ばない。
お薦め度:☆

USB-1.0PL 10 12 10 9 9 9

USB-1.0同様に音は細かいが、中域が薄く音が細い。音が堅く音楽が躍動しない。きれいな音だがボーカルが口先で歌っている感じ。楽器は胴の音がしない。念のためUltra Violetに戻してみると音に深みと雰囲気が出た。
お薦め度:☆☆

Forest 10 10 10 10 10 10

WireworldのUltra Violetにとても近く、評価は同一となったが採点は間違いではない。UVと比較すると音がより明るく、音場の透明感が高い。高音は細やかだが、優しくまろやか。音楽に引き込まれるような良さと、表現の説得力が感じられる。UVよりも価格はかなり安く、入門用USBケーブルとして、その価値はとても高い。
お薦め度:☆☆☆☆☆

Cinnamon 15 12 12 14 10 10

Forestに比べ、音の立ち上がりが早く、アタックの切れが良い。明瞭度が高く、細かい音までしっかり聞き取れる、音抜けも抜群で音の違いに驚かされた。音場に濁りがなく、S/N感が高いが、少し細部が拡大された感じがある。
お薦め度:☆☆☆☆

Carbon 14 14 14 14 12 12

音の細やかさでは、Cinnamonと大きな差を感じない。しかし、音色の透明感、楽器の質感が2クラスは違う感じがする。Wireworld Stirlightの音の良さとUltra Violetの雰囲気の良さを両立させた感じで、音も音楽の表現力もどちらもすばらしい。高級ケーブルらしいHiFi感と、audioquestらしい暖かい音楽の表現力が両立し、さらに透明感も高い、申し分のない音に感じられた。
お薦め度:☆☆☆☆☆

試聴後感想

Wireworld、audioquestは、さすがに売れている大メーカーらしく「納得できる音」を出してくる。どちらの製品も「音楽的な表現力、雰囲気の良さ」で海外製品らしい良さが十分に感じられる。中でもaudioquestの製品は驚くほど安く、この価格でこれほどの音質のケーブルを発売されたら、他メーカーは太刀打ちできない。

Acoustic Reviveは「頑張った」感じが音に出る。明瞭度や解像度は高く、音が前に出ていろいろな音がはっきりと聞こえる。拡大鏡で音を見ている感じ。そういうHiFi寄りの音を好むなら、このケーブルはマッチするだろう。ただ、今回テストした中ではやや割高な感じがした。そういう意味でも万人向きとは言えない。

高音質USBケーブルとしていち早く発売された、Wireworldを自費で購入し好んで使ってきた。今回のテストでその音質が今も色あせることなく、トップレベルにあると確認できた。しかし、後発のaudioquestはその弱点を良く研究し、長さを0.75m/1.5m/3.0mと的確にターゲットを絞ってきた。

価格も安く、ForestはUltra Violetとほぼ同じ音質を1/3という驚くべき低価格で実現してきた。価格を見たとき、これほどのケーブルをこんな価格で売っても良いのか?と思ったほどだ。

Cinnamonは、音の柔らかさや雰囲気の良さでWireworldの2機種に及ばないが、Stirlightに迫る高音質をこれまた1/3という低価格で実現している。

Carbonの価格はStirlightとほぼ同じだが、音質でそれを上回る。Wireworldというブランドに固執しないなら、コストパフォーマンスはaudioquestがWireworldを上回る。

USBケーブルの購入をこれから考えていらっしゃるなら、audioquestをおいて他にはない。それくらい絶対の自信を持ってお薦めできる品質だった。

2010年9月 逸品館代表 清原 裕介