Luxman フラッグシップモデル D10X、C10X、M10XをB&W 802D4と組み合わせて聞いてみた。 2023年8月8日開催 逸品館リモート試聴会 リポート 2023年8月8日、Luxmanから広報の小柳氏を逸品館3号館試聴室にお招きして Luxman C10Xの概要 10年ぶりのモデルチェンジとなるプリアンプ「C-10X」は、トップエンドモデルならではの贅沢な物量をふんだんに採用した、2025年のラックスマン創業100周年に向け、圧倒的なオーディオクオリティを目指して開発されました。新世代の増幅帰還エンジンを搭載したM-10Xのベストパートナーとして、また、世界中に存在する数多くのパワーアンプからハイファイ性能を引き出すコントローラー機器として、期待を寄せていただいている多くのオーディオファイルの皆さまを満足させる、最上級のサウンドをお届けいたします。 アンプ部には、先に発売されたフラグシップ・パワーアンプM-10Xに採用されたラックスマンの新・増幅帰還エンジン「LIFES」がコントロールアンプ製品として初搭載され、圧倒的なピュアネスと自然で立体的な音場表現を実現しました。 ボリュームには、ラックスマン独自の電子制御アッテネーターLECUAを0.5dB単位の細やかな音量ステップで動作するように改善したほか、ボリュームつまみをロータリーエンコーダーにより制御するシステムに変更することにより、スムーズで快適な音量調節を実現しました(ECUA-EX)。 筐体は、C-900uを引き継ぐブラスターホワイトのオーセンティックなフロントフェイスを引き継ぎながら、M10Xに採用されているヘアライン仕上げのトップパネルとの間に大胆な”くびれ”を表現した立体的なレイヤーを構成し、Luxmanが目指すべき新世代のコンポーネントとしての存在感とサウンドの豊かさ・繊細さを表現しました。 C10Xとリモート試聴会・試聴概要は次のYouTubeでご覧いただけます。
Luxman C10X メーカー希望小売価格 1,500,000円(税別)
C10X発表を兼ねた今回のリモート試聴会は、Luxmanから広報の小柳氏をお招きし逸品館・3号館で「リモート試聴会の撮影」という形で行いました。この試聴会の模様は、「逸品館YouTube情報チャンネル」でご覧いただけます。 音出しは、CDプレーヤ「D10X」、パワーアンプ「M10X」といずれもLuxmanのトップモデルを使い、B&W 802D4をスピーカーとして使いました。 Luxman D10X メーカー希望小売価格 1,300,000円(税別) Luxman M10X メーカー希望小売価格 1,500,000円(税別) B&W 802D4 メーカー希望小売価格
4,400,000円(ペア・税別・グロスブラック)
今回の試聴では「C10Xの比較」を行わなかったため、C10Xの音質がどのようなものであるかを確認することは出来ませんでした。しかし、Luxmanフラッグシップモデル10Xシリーズの素晴らしい音質は十分に確認できたのではないだろうかと思います。 試聴した音楽は「Jazz」、「Classic」、「Pops」、「HI-RES」の4項目それぞれ4曲です。「HI-RES」の試聴では、M10Xの「ステレオ」と「モノラル(BTL)」の音質も検証しています。 Jazz試聴
ジャズ系ソフトの試聴では、10Xシリーズの持つ「躍動的に音楽を再現する能力」と豊かな低域が確認できました。ボーカルは、Luxmanらしい伝統的なLuxmanらしいサウンド・テイストの柔らかさや艶やかさ、響きの良さを継承しながらも、従来「甘い」と表現されてきた低域の緩さや音の滲みなどは解消されていました。この高性能の実現には「LIFES」が重要な役割を果たしているはずです。 YouTubeへのリンク Classic試聴
クラシック系ソフトの試聴では、10Xシリーズの持つ「高精細度=細かな音まではっきりと聞き取れる能力」と立体的な音の広がりが確認できました。弦楽器は滑らかでスィートな音で鳴り、交響曲の低音も豊かでありながら広がりすぎない引き締まった音で鳴りました。この高いS/Nの実現には「LIFES」によるノイズの低下が重要な役割を果たしているはずです。 YouTubeへのリンク Pops試聴
ポップス系ソフトの試聴では、10Xシリーズの持つ「明るさ」と高域の抜けの良さが確認できました。ジャズで聞くそれと同じようにボーカルは、Luxmanらしい柔らかさや艶やかさを感じさせ、リップノイズまではっきりと聞かせる高域の再現能力が確認できました。 YouTubeへのリンク HI-RES試聴
ハイレゾの試聴に先だって、まず「モノラルソフト」を使い「M10X」のステレオとモノラル(BTL)の音質を802D4の「右側」だけを鳴らして聞き比べました。音の広がり、音の細やかさ、低域と高域(特に低域)方向への再生周波数レンジの拡大にとても大きな効果画から割れました。また、ユニットを完全対象に駆動でき、ユニットの動き(静止方向)もアクティブに動作させられるBTLの大きな効果により、B&WD4の持つ「硬さ・ややモニター的な感じ」も大きく緩和され、Luxmanが目指している自然な音が聞けました。 ピンクパンサーとシャナンドゥは、PCM44.1KHz/16bitの音源を「HQ Player4 Pro」を使いDSD11.2MHzにアップコンバートした音源をD10XにUSB入力して再生して試聴しましたが、ディスクを圧倒する音質に驚きました。動画の中でもお話ししていますが唯一「LIFES」を搭載していない「D10X」がC10X/M10Xの足を少し引っ張っているようでした。 ャズ系ソフトの試聴では、10Xシリーズの持つ「躍動的に音楽を再はいれぞの現する能力」と豊かな低域が確認できました。ボーカルは、Luxmanらしい伝統的なLuxmanらしいサウンド・テイストの柔らかさや艶やかさ、響きの良さを継承しながらも、従来「甘い」と表現されてきた低域の緩さや音の滲みなどは解消されていました。この高性能の実現には「LIFES」が重要な役割を果たしているはずです。 YouTubeへのリンク 総合評価 C10X/M10Xを組み合わせると「300万円」という非常に高価なコンポになります。しかし、やたらと値上げを繰り返すハイエンド・コンポーネントの中では、その価格はとても「バリュー」に思えます。 国産品らしい仕上げの良さ、機能の豊富さを持ちながら、海外製品を大きく凌駕する音質を実現してる10Xシリーズは自信を持ってお薦め得きる国産コンポの1つです。とくにM10Xをモノラル(BTL)で鳴らしたときの音質はとても素晴らしく、「熱くなる」という問題はあるとは言え、B&W802D4クラスのスピーカーでも楽々と駆動制動して見せるその余裕たっぷりな性能ぶりに、Luxmanが満を持して採用した「LIFES」の能力をまざまざと見せつけられた気がしました。 2023年8月 逸品館代表 清原 裕介 |