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ELAC エラック VELA Series  BS403.2 FS407.2 音質 試聴 比較 テスト レビュー

 

ELAC VELA シリーズ BS403.2 ・ FS407.2 音質比較テスト
(2012年発売 VELA FS407、BS403 音質テストはこちら

2018年11月、ユキムから、ELAC「400 LINE」のリニューアルモデル「Vela 400.2」シリーズ2機種が発売されました。

製品の概要

カラーは2機種ともブラック・ハイグロス、ホワイト・ハイグロス、ウォルナット・ハイグロスの3色。価格は、トールボーイ「Vela FS 407」のブラックとホワイトが66万円(ペア)、ウォルナットが70万円(同)。ブックシェルフ「Vela BS 403」のブラックとホワイトが33万円(同)、ウォルナットが35万円(同)となっています。

VELA Series では、スラント(傾いた)フロント・バッフルと後方に向かって絞り込まれたエンクロージャーが採用され、キャビネット内部で発生する定在波の低減が図られています。トップ・プレートとターミナル・プレートは、剛性の高いアルミ板が使われ振動の発生が抑えられています。
低音の抜き方(バスレフポートの形状)も変更され、バスレフポートが底板の方向に向けられています。
以前は、バスレフポートの出口を遮らないことが「スピーカー設計の常識」だったのですが、最近ではTAD、Whafedaleなどのように「低音を反射させるプレートを使う方式」が増えてきています。この新しい考え方は、バスレフ特有の「低音の膨らみ」を低減し、スピーカーの設置する位置によって「低音の出方が大きく変わる問題」を解決しています。VELAに施された改良は、この点を狙ってのことでしょう。

 

外観は従来にも増してスタイリッシュで、質感も向上していますが、従来モデルBS403(27万円)、FS407(52万円)からは3割近く値上げしていますから、ちょっと高めかな?と言う印象はあります。
ツィーターには独キールの本社工場で生産される「JET5」が採用されています。入るドライバー方式のJET5は、25mm径ドーム型ツィーターの10倍の面積を持ち、最大出力も大きいという特徴を持ち、ELACが伝統的に使い続けて来たツィーターです。しかし、「指向性が狭い(強い)」ため、スピーカーの真正面で聞くときと少し横側で聞いた時の「高音の違い」が大きいという欠点を持っています。

 BS403に搭載されている"JET5"

Velaでは新たにデザインしたウェーブ・ガイドを装着することで、この問題に対処しています。さらに、従来機よりもクロスオーバー帯域を下げることで、JET5の良さがより引き出せるようになっています。
 VELA BS403.2に搭載されている"JET5"

ウーファには、クルトミューラー製のペーパー・コーンとアルミ・コーンを重ねたELAC伝統の振動版を採用した150mmAS-XRウーファーを搭載。ネットワークには音質に優れる大型空芯コイルと高品位パーツで構成された基板をウーファー用とツィーター用に分けて、セパレート構成で配置しています。
シリーズは、JET5ツィーターと150mmウーファー2基で構成されるトールボーイ型のVELA FS 407.2(66万円ペア)と、JET5ツィーターと150mmAS-XRウーファーを各1基備えるブックシェルフ型のVELA BS 403.3(33万円ペア)で構成されています。BS 403の専用スタンド「LS80」も、順次発売の予定です(価格未定)。

音質テスト

届けられた試聴機は、インターナショナル・オーディオ・ショウで使用するということで、試聴できる期間は僅か3日!という慌ただしさです。
試聴には次のコンポを使いました。

プリメインアンプには、AIRBOW PM10 Ultimate

 AIRBOW PM10 Ultimate 780,000円(税別) (現金でのお求めはこちら) (カードでのお求めはこちら

音源は、AIRBOW ミュージックPC MNP-i5 RoonをAIRBOW SA12 MasterにUSB接続して使いました。

 AIRBOW MNP-i5 Roon 445,000円(税別) (現金でのお求めはこちら) (カードでのお求めはこちら

 AIRBOW SA12 Master 400,000円(税別) (現金でのお求めはこちら) (カードでのお求めはこちら

発売間もないと言うことで届けられた試聴機は、完全な「新品」でした。箱出しの状態で鳴らしてみると、高域は伸びず、音は重く鈍く、お世辞にも良い音は出てきません。マニアの方なら「エイジング(鳴らし込み)」で音が良くなることをご存じだと思います。
スピーカーのように動くところが多いと、なんとなく納得して頂けるかもしれませんが、アンプやCDプレーヤーなど電子部品だけで構成されるコンポでも、この「エイジング」はとても大切です。
朝から鳴らし始めて昼過ぎ頃には、音がすこし解れてきました。夕方にはもっと良くなっていましたが、まだ「本調子」とは思えないので、そのまま音を出したままにして退社しました。
翌日の夕方頃には完全に「目覚めた音」になったので、レポートを書くことにしました

ELAC VELA BS 403.2 メーカー希望小売価格 330,000円(ペア・税別・ホワイト/ブラック)

              メーカー希望小売価格 350,000円(ペア・税別・ウォールナット) (メーカーホームページ

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過去のレポートを見ていただいても分かるように、JETツィーター最大の問題点は「指向性の狭さ」にあります。

BS403.2も鳴らし始めたときは、正面と横で音がかなり違っていました。エイジングが進むにつれてそれは徐々に緩和されましたが、それでも正面で聞くときと少し横で聞いた時の音の違いは完全に解消せず、やはり「正面で聞く方が良い音のするスピーカー」だと言うことは、代わりありません。
もう一つ気づいたのは、JET特有の「高域の切れ味の甘さ(芯の緩さ)」です。

金属振動板のツィーターとテキスタイル(布)振動板のツィーターを比較しても分かるように、振動板が柔らかい素材だと「アタックが弱く」なります。JET5もそういう傾向があります。これは今までそれほど気にならなかったのですが、ウーファーの素材変更や、クロスオーバー周波数の変更などで、VELAではその傾向が強めに出たのかも知れません。ただし、「ソフトなタッチ」のサウンドがお好みなら問題にはならないと思いますし、ハードな録音のソフトでもエッジが「強くなりすぎない」という良さもありますから、ここは好みの問題はあると思います。

 せせらぎ

解像度が非常に高く、クリアで見通しが良い音質です。加えて前後左右方向への音の広がりが大きく、音が消えてしまう位置(広がりの限界面)が感じられず、部屋の中でスピーカーを鳴らしているという「窮屈さ」が全くありません。
鳴き声からその動きや仕草まで分かるほど、鳥の鳴き声は表情が豊かです。
 ドリーミン

シンセサイザーの音は、立ち上がりの切れ込み感が少し物足らないのですが、細やかさ透明感、響きの美しさは抜群です。ボーカルは癖なく端正になりますが、表情はしっかりと伝わります。
伴奏とボーカルの分離も素晴らしく、ボーカルがスピーカーの真ん中に高密度に定位します。
輪郭は細目で「強さ」もあまり感じらません。心地よく流れるような曲調で鳴っています。
 トラベラー

弦が弾ける音、パーカッションの音は明らかに弱く、楽器のアタックが小さくなります。
ピアノの打鍵感は、意外にハッキリと出て、ピアニストのタッチはきちんと伝わります。
それぞれの楽器の分離感がかなり細やかで、定位もしっかりしています。
ただし、この曲の場合「ガッツ(力強さ)」には、やや問題があると感じました。

 ノー・サンクチュアリー・ヒヤー

低音はしっかりと出ますが、サイズから想像される量感を超えるほどではありません。新しいバスレフポートの効果でしょう、低音は膨らまずしっかり出てきます。低音が魅力のボーカルやコーラスのパートでは、低音が物足りなく感じられます。
ただ、分離の良さはさすがで、メインボーカルがすっと前に抜けてきました。
 ラブ

ピアノの響きが混濁する、音場に濁りが出てくる、フォルトで音が混濁するなど、このソフトでは今まで感じられなかったBS403.2のネガティブな部分を感じるようになります。もしかすると、ソフトの録音に問題があり、それがハッキリと出てきてしまっているのかも知れません。
また、flac 192KHz/24bitの音源を再生しましたが、CDから取り込んだ44.1KHz/16bitの音源と音質差があまり感じられません。しかし、それはCD品質でもハイレゾくらいの細やかさが再現されていたからでハイレゾの再現性に問題はないと思います。

ELAC VELA FS 407.2 メーカー希望小売価格 660,000円(ペア・税別・ホワイト/ブラック)

              メーカー希望小売価格 700,000円(ペア・税別・ウォールナット) (メーカーホームページ

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 せせらぎ

全体的な音調は、BS403.2とほとんど変わりませんが、音場の奥行きがさらに深くなり、音場が下に伸びて来るのが印象的です。
足下がぬれているように感じられるほどリアルなせせらぎの定位と、体の後ろ側まで回り込む音場の広がりの豊かさは圧倒的です。
トールボーイ型なのにブックシェルフを超えるような立体感と定位感が実現することに驚かされました。
 ドリーミン

低音が増強されたためでしょう、パワー感(力強さ)は403.2の150%〜200%くらいにアップして感じられます。
楽器の響きが長くなり、ボーカルにも力強さや、ドスの効いたAmanda McBroom Dreamingさん独特の声色がしっかり出ます。
アタック感もかなり向上しましたが、BS 403.2にくらべ口元の定位感は少し大きく(肥大)なっているようです。
 トラベラー

アタックが弱いという問題は解決しませんが、楽器の位置関係が明確になり、ピアノの打鍵感(タッチの再現)も向上しています。
けれど、やはりギターは金気が不足し、パーカッションの音量も小さくなっています。

このソフトに、ELACはミスマッチです。
 ノー・サンクチュアリー・ヒヤー

低音の出方はさすがに違います。声が太くなり、コーラス部分での迫力が倍増しました。
音の広がりや定位も大きく向上し、体を包み込む「サラウンド」のような広大な音場空間が出現しました。

それ以外は、ほとんどBS403.2と同じ印象です。
 ラブ

空間の濁りが低減し、全体にスッキリした印象が出てきました。
しかし、音の頭(アタック)は明らかにつぶれていて、聴感上の高音が伸び足りません。これが、ハイレゾとノーマルの音の違いが再現されにくい原因の一つだと思います。

ウッドベースも高次倍音が少ないため切れ味が鈍く、リズムが曖昧でもやもやします。

ELAC VELA Series (BS403.2/FS407.2) 総合評価

VELA Series は、これまで作り続けられてきたELACの「伝統的なサウンド」がしっかり踏襲され、欠点だった「指向性」が改善されています。スピーカーの存在を感じさせず圧迫感のない音の広がりはさすがです。この部分は高く評価できます。さらに分離感の高さ、透明感の高さ、細やかさなどは、この価格帯の水準を超えていると感じました。
しかし、同時にJET特有の長所と短所もそのまま引き継がれています。アタックの弱さ、切れ込みの曖昧さはほとんど向上していません。
VELA Seriesが最もマッチするジャンルは「クラシック」です。それも小編成よりも大編成が得意です。なぜならば、楽器から離れた位置で演奏を聞くクラシック、特に大きなホールで行われる演奏の場合、音の広がりや細やかさ、空間の濁りの少なさ、さらにはJETの「音色変化の細やかさ」がとても良く生かされるからです。カンターテドミノの「コーラス部分」などは、ぞくぞくするような音が出ました。
ミスマッチなのは、Rockのようにリズムが激しく音量を大きくしたくなるジャンルです。大音量では音が濁り、リズムが腰砕けます。また、カントリーミュージックや民族音楽のような「切れ味のある楽器」や「アタックを中心に構成される音楽」です。パワー感が出ず、もどかしくなります。
しかし、これらの弱点はスピーカーに近づけばかなり緩和します。それほど大きくない部屋で、スピーカーにうんと近い位置(1.5m以内)で聞けば、BS403.2の実力が最大に発揮されるでしょう。BS407.2もスピーカーからそれほど離れず、2m以内の距離で聞くのがお薦めです。筐体もスリムで奥行きも小さいので、スモール・ルームで活用したいスピーカーだと思いました。

2018年11月 逸品館代表 清原 裕介

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