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FOSTEX HP-A3 音質 評価 比較 評判 テスト

FOSTEX

HP-A3 / A1 Integrated Amplifier 音質比較

A1 プリメインアンプにはUSBデジタル入力が装備されていますので、PCと接続して音を出せます。内蔵するUSB
DACの音質がどれくらいなのか?新発売されたFOSTEXのUSB DAC HP-A3との比較でその性能を確認しました。

FOSTEX HP-A3 標準価格:\37,000(税込\38,850) この製品のご購入はこちら

主な特徴

主な仕様

●USBバスパワーによる電源駆動。

●PLL専用電源搭載。電源を再生成することでより高い安定化を実現。●スタジオで使用される高インピーダンスヘッドホンも十分にドライブ可能なヘッドホン・アンプを登載。

●AKM製32ビットDAC“AK4390”を採用。

●オーディオ用高品位コンデンサーや高級オーディオ用OPアンプなど、厳選したアナログ部品を採用。

●USB/デジタル(OPTICAL)のインプット・セレクター搭載。

●ヘッドホン /RCA(アナログ)のアウトプット・セレクターを登載。

 

<入力>

●USB 端子

・サンプリング周波数:最大24bit/96kHz(USB フルスピード)

●光デジタル端子

・コネクタ:TOS(32kHz〜96kHz)

<出力>

●PHONES 端子

・コネクタ:ステレオ標準ジャック、最大出力:100mW (32 Ω負荷)

・周波数特性:20Hz 〜20kHz ± 0.3dB、(32 Ω負荷100mW 出力時)

●ANALOG OUTPUT(L, R) 端子

・コネクタ:RCA ピンジャック、基準出力レベル:-10dBV

・THD:0.01% 以下(at 1kHz)

・周波数特性:20Hz 〜20kHz ±0.3dB( 基準レベル)

試聴テスト

使用機器

ノートPC:Gataway(CPU AMD Athlon 3700 、OS XP/SP3)

Player:Windows Media Player

USBケーブル:Wireworld Ultra Violet 5-2 USB2.0

RCAケーブル:AIRBOW MSU X Tension

Mini-RCAケーブル:audioquest Mini1

ヘッドホン:SENNHEISER HD25-1 2

プリメインアンプ:Musical Fidelity A1 Integrated

スピーカー:Vienna Acoustics T3G

 マイケル・ジャクソン “History”

PC → audioquest Mini1 → A1 Integrated → T3G

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → X Tension → A1 Integrated → T3G

外部DACの導入で「一般の人」が期待するほど劇的な音質向上は感じられない。音に興味がなければ、変わったことに気がつかない程度の変化だ。しかし、「音や音楽に興味を持っている人」からすれば、聞き捨てならない変化は十分感じられる。

ベース帯域の量感や全体のエネルギーバランス、音の細やかさなどには大きな差は感じられない。では、何が違うのかというと「質感」や「透明感」の向上が聞き取れる。

ベールが剥がれるようにベースラインのサウンドは透明感を増す。音の輪郭部分がクッキリし、各々の楽器の位置関係が明瞭になる。ボーカルも曇りが取れて、細やかな表情の変化がより明確に伝わるようになった。

PC → Senhheiser HD25

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → Senhheiser HD25

ヘッドホンでの比較試聴は、スピーカーによりも遥かに分かりやすかった。

この変化量なら音が変わったことに、誰もが気付くはずだ。

PCとヘッドホンをダイレクトに繋いでいたときには、音が混ざって濁っていた。HP-A3のヘッドホン出力を使うと、濁りが取れて音の位置関係が明瞭になり、それぞれのパートがハッキリと聞き分けられるようになった。楽器の表情の再現も細やかになって、音楽の質が明らかに向上した。

 安室奈美恵 “BEST FICTION”

PC → audioquest Mini1 → A1 Integrated → T3G

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → X Tension → A1 Integrated → T3G

PC → Senhheiser HD25

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → Senhheiser HD25

スピーカー、ヘッドホンを使ったこのディスクによる比較は、マイケル・ジャクソンととほとんど同じだった。そこで、ハイエンドショウ2009年・秋のデモで行ったように、PCに取り込んだCD/DVDのそれぞれの音源をサンプリング周波数を2倍に、ビット数を16bitから24bitにアップサンプリングしたデータを再生した。

取り込んだそのままのデーターに比べ、PCでアップサンプリングしたデーターは音の細やかさが格段に向上する。一曲目の冒頭の「ドーン」という音は、アップサンプリング前はスピーカーから体に向かって進んできただけなのに対し、アップサンプリング後は、体を包み込むように左右にも大きく広がる。ボーカルの質感の向上も著しい。

この「アップサンプリングの良さを体験するには、DACの入力が96/KHz/24bitに対応していなければならない。最新のUSB DACでも、いまだに48KHz/16bitしか対応しないものが多い中で、HP-A3はいち早く96KHz/24bitに対応した。PCによるアップサンプリングの恩恵を受けられるだけでも、HP-A3は価値があると思う。

HA-P3の評価

バスパワーを利用するUSB DACの多くは音に力がない。内部に電源をリフレッシュする回路を搭載したHP-A3は、確かに問題のないレベルには達している。また、32bit精度DACを使ったことによる「音の細やかさ」は充分に感じられ、音楽を楽しむために十分な実力を持っている。さらにサンプリング周波数96KHz、量子化ビット数24bitに対応していることを考え合わせると、その価値は価格以上に高い。

PCの音質改善についてのさらなる比較テスト

以前、パワードスピーカーのテストで「PCのヘッドホン出力の音の良さ」に驚いたことがある。そこでGetawayのヘッドホン出力とFOSTEX HP-A3の音質をさらに詳細に比較してみることにした。

PC → audioquest Mini1 → A1 Integrated → T3G

PC → audioquest Mini3 → A1 Integrated → T3G

まず、最初にヘッドホン出力とプリメインアンプを繋いでいるケーブルをグレードアップした。

Mini1を使った接続では、audioquestの低価格ケーブルらしい音楽的にまとまりのある音質でソフトを楽しく聞けた。しかし、音のバランスは良かったもののHP-A3を使った場合に比べると音の混濁が感じられた。

ケーブルをMini3に換えると、低音がシッカリして音場の見通しが改善した。音の細やかさ(解像度)も向上し、ケーブルのグレードアップによる音質改善が充分に感じられた。

PC → Ultra Violet 5-2 → A1 Integrated → T3G

Mini3へのケーブル変更で実現した音質アップがどれくらいのものか?確認するため、まずA1 Integratedに装備されているUSB入力を使い、PCをWireworld Ultra Violet 5-2でA1 Integratedに直結して音を出した。

Musical Fidelityらしいウオームな心地よい音だが、先ほど聞いたHP-A3を介した音に比べると、やはり音の混濁が感じられ、Mini1でPCのヘッドホン端子とA1を接続した音に近いイメージだった。A1内蔵のUSB DACとPCのヘッドホン出力の比較では、Mini3を使いPCとA1をアナログ接続した方が、音が良いと感じられた。

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → X Tension → A1 Integrated → T3G

次にPCとHP-A3を使った音質とMini3を使って、PCとA1をアナログ接続した音質を比較した。

さすがにHP-A3を使うと、解像度感や透明感でMini3アナログ接続を上回った。

しかし、ここでさらなる疑問が生じた。HP-A3とA1の接続には、\25,000もする、オーディオケーブルの中でもかなり高音質なAIRBOW X Tensionを使っていたため、X TensionとMini3の音質差がDACの音質を嵩上げしたかも知れないのだ。

PC → Ultra Violet 5-2 → HP-A3 → AET HCR-LINE TYPE-B → A1 Integrated → T3G

そこで近くにあった、AETの初期の試作ケーブルを使って製作したRCAケーブル(HCR-LINE TYPE-B、プラグはノイトリック)をA1との接続に使い、HP-A3を聞いてみた。

するとどうだろう?HP-A3とPC+Mini3との音質差が差がほとんど感じられなくなってしまった。

もはやそれぞれを切り替えても、どちらがどちらかわからないほど双方の音は近い。

もちろん、耳を澄ませばHP-A3の音が細やかなのはわかる。しかし、鳴りっぷりの良さ、楽しさではPC+Mini3も負けてはいない。結果は、HP-A3の辛勝だった。

最後にMusical Fidelity A1 CD ProとPC+HP-A3の音質を比較して見た。PC+HP-A3を音源とする場合に比較して、A1では高域の透明感や音の品位が大きく向上する。その質感の差を例えるなら、プラスティックがクリスタルガラスになったほどの違いがある。各楽器の分離が向上し、楽音のエネルギー感もぐんと大きくなる。しかし、時としてそれが災いし、高域がやや強く感じられるが、それはソフトの素性がよりストレートに出たと言うべきだろう。

A1 Integrated と A1 CD Proの試聴テストはこちら

USB DACやPCの音質にはまだまだ謎が多い。しかし、今回のようにケーブルをつなぎ替えて試してみると、結局はハード(外部DAC or PC内蔵DAC)ではなくケーブルの音質の違いの方が大きいという予想しなかった結果が出た。

この結果について、現時点で私は次のように考える。

サンプリングされ「データー」になった音源には「個性」がない。そして、そのデーターを再生する「デジタルプレーヤー」も、アナログプレーヤーほどの「強い個性」を持つ製品が少なくなった。言い換えるならIC化された、オーディオ器機の音質は、ディスクリートで組まれた旧来のオーディオ器機に比べ「かなり平均化」されている。機器の音質が平均化した結果として、「ケーブルやアクセサリーの味わい」が旧来よりもクローズアップされて来たのだと思う。さらに昨今の技術革新による、「ケーブルの飛躍的な進歩」もそれに拍車を掛けているはずだ。

とにかく憶測は抜きにして、今やオーディオ・アクセサリーは「立派なコンポーネント」だと言う思いが、今回のテストを通じてさらに強くなった。

今回のテスト結果をまとめると、次のようになる。

  1. ノートPCのアナログ出力の音質は決して悪くない。接続するケーブルさえ吟味すれば、かなりの音質で音楽が楽しめる。また、今回使った「高機能」のノートPCよりも前回テストにつかった「プアなノートPC」の方が、音が良い可能性が高い。なぜなら、大きなノイズを発生する高性能CPUを搭載している本格派のノートPCよりも、CPU動作周波数の低いネットブックの方が「ノイズ」の悪影響が少ないと考えられるからだ。

  2. PCによる「アップサンプリング」は音質改善に大きな効果がある。USB DACを購入するなら、アップサンプリングの恩恵が受けられる96KHz/24bit対応製品がお薦めだ。

  3. HP-A3はヘッドホン出力の音が良い。PCをヘッドホンで聞いている方には、是非お薦めしたい。

  4. PC系のオーディオは、「味」が薄く、ケーブルやアクセサリーの影響を反映しやすい。特にアナログが関わるDACやアナログ音声を接続する部分のケーブルは音質を大きく左右する。

2010年 1月28日 清原 裕介

 

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