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Esoteric N-05XDを使って、

DELA N100、CHUWI Hero Box、AIRBOW MBN-N51LTD、Enterpriseを聞き比べてみた!

このテストレポートは、リニューアルされた新しい逸品館.comでより快適にご覧いただけます。
https://www.ippinkan.com/news/2022/10/01/3451/

 

  

 DELA N100--S20

 CHUWI Hero Box + AIRBOW IDC-RMP12

  AIRBOW MBN-N51LTD

 

オーディオ専用サーバーの音質を聞き比べる

Esoteric N-05XDは、Esotericが上級モデルに搭載した高音質技術を引き継ぎ、LAN/USB入力に加えてBluetooth、さらには2系統のアナログ入力、さらにEsoteric独自の電流伝送出力「ES-LINK Analogue」まで備えます。発売されてから、すでに1年が経過するN-05XDを今なぜフォーカスするのかと言えば、N-05XDの相棒「ES-LINK Analogue 入力」を備えるパワーアンプ「S-05」が発売されたからです。

Esoteric S-05 メーカー希望小売価格 900,000円(シルバー)、920,000円(ブラック)

つまり、N-05XDとS-05を組み合わせ、Esoteric独自の高音質アナログ接続「ES-LINK Analogue」で繋げば、プリアンプを使うことなく「高音質セパレートアンプ環境」が構築できるのです。ハイエンドのプリアンプは、50万円~100万円近い価格ですから、このセットはかなり「お買い得」と言えるでしょう。

ES-LINK Analogueの音質評価YouTube

しかし、DACの音質がCDトランスポーターで変わるように、ネットワーク・オーディオの音質は「サーバー」で大きく変わります。N-05XDクラスの製品は、メルコやI/Oのオーディオ用サーバーと組み合わされて使われることが多いようですが、それらの音質は本当に「N-05XD」を十分に生かせることができているのでしょうか?

今回は、オーディオ用として発売されているミュージック・サーバー「DELA N100-S20」とamazonで2万円強で購入した小形ファンレスPC「CHUWI Hero Box J4125」にAIRBOWの電源「RMP-IDC12」を組み合わせたもの、さらにAIRBOWの音楽再生専用PC「MBNーN51LTD」とミュージックPCのフラッグシップモデル「Enterprise」をN-05XDに有線LAN接続することで、それぞれの音質を比べました。

Esoteric P-05を使った、USB接続/CDトランスポーターの音質比較はこちらからご覧いただけます

Esoteric N-05XD メーカー希望小売価格 850,000円(シルバー)、870,000円(ブラック)2022年11月より

Esoteric 独自技術の「ディスクリートDAC」と「電流出力」を装備する本格派のネットワークDACにプリアンプ機能を搭載。

デジタル入力は、LAN(有線のみ)、Bluetooth、USBを各1系統、従来型デジタルの光と同軸を各2系統備わります。

アナログ入力は、RCA/XLR各1系統備わります。

プリアンプとしての高音質の実現のために、次の機能を上級モデルGrandiosoから引き継いでいます。

・定評のフルバランス・デュアルモノ構成:ダイナミックかつ繊細なサウンドを実現。演奏者とエンジニアの感性さえも描き尽くすとされています。

・ESOTERIC-QVCS(※アッテネーターシステム):オーディオ信号の左右、正負を独立させた合計4回路のアッテネーターを一括コントロールすることで、高精度かつチャンネルセパレーションと位相特性に優れたクリアな音質を獲得し、さらにオーディオ信号経路を大幅に短縮することで小音量時も大音量時も音楽の持つパッションを変わらず表現するとされています。

出力は、通常のRCA/XLRに加え、Esoteric独自の電流伝送「ES-LINK Analogue」を装備し、パワーアンプとのダイレクト接続を可能とし、高音質で低コストな「セパレートアンプ環境」を実現します。

Esotericの無料リモートアプリ「Esoteric Sound Stream」によるサーバー機能に加え、TITAL、qoboz、Spotify、MQA、Roonに対応し、あらゆるストリーミング・オーディオコーデックに対応します。

Esoteric(エソテリック)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。

現金払い・お問い合わせ カード払い・ワンクリック注文 中古品を探す

DELA N100-S20

PCサプライメーカーのメルコがオーディオ専用に開発、発売しているハーフコンポサイズのミュージック・サーバー。

制振性を追求した2mm厚の鋼板シャーシにカスタム仕様の2TB SSDを搭載。通常のLANポートに加えて、ネットワークプレーヤー専用の直結用LANポートを搭載。

USB-DACやUSB CDドライブ接続に対応する3つのUSB2.0ポートを搭載。本体の操作のみで、HDD、USBメモリ、CDの再生、自動楽曲取り込み、容量拡張、バックアップ・復元などの操作が可能。
NDK社製低C/Nクロック搭載。FPGAによる電圧制御システム搭載。ファンレス設計、などオーディオ用に特化した性能を持つ。

PCの知識が最小限でも使えて本体の操作で次の機能が使える。

・USB-DAC接続機能(マーカーレスDSD再生対応)

・e-onkyo music/mora/ototoy対応楽曲自動ダウンロード機能

・Gracenote対応CDリッピング機能

PCを使わずにネットワーク・オーディオを使いたいという方のためのオーディオ専用サーバー。

DELA(デラ)製品のご購入お問い合わせは、経験豊富な逸品館におまかせください。

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CHUWI HeroBox J4125

amazonで購入できる2万円強の小形ファンレスPC。

CPUに4コアのCeleron J4125が使われ、オーディオ専用PCとして使うには十分な速度を持つ(もっと速度を望むなら、4コアのi5などのファンレスモデルは、アマゾンで8万円前後で購入できます)。

OSはWindows10がインストールされているが、Windows11に無償でアップデートできる。また、封印シールを外す必要があるが、内部のSATAを使ってSSDの増設も可能。USBの端子に若干「競合による不具合」が発生するので、複数のUSB機器(インターフェイス)を接続する時には端子を選ぶ必要があるなど、若干の不具合も見られたが中級程度のPCの知識があれば、オーディオ専用サーバーとして、あるいは、YouTube Musicやamazon Music HD専用のオーディオ用PCに仕立てられると思われる。

Roonのアップドートが要求された場合、本体の再起動が必要になり、完全な「リモート」で使うには、すこし無理があるが、私の使い方では、まったく不具合なく使えている。Roonの連続再生は、数日でも止まらない。

今回使ったのは、OSをWindows11にアップデートし、Roon CoreとJRiver Media Center 29をインストール。余っていた512GBのSSDを増設。今回の試聴には、USB3.0に接続した2TBの外付けSSDを使用。音質向上のため、AIRBOWの外部電源ユニットを使用した。

AIRBOW IDC-RMP12 販売価格 45,000円(税別)

Tera、Luna、Little Planetのために開発した、マグアンプ方式ノイズレスインバーター電源。

インバーター電源の高い瞬時電流供給能力(動作周波数100kHz)と、リニア電源を上回るローノイズ(測定限界値以下)を実現した、究極の電源システム。

音質評価の動画

AIRBOW MBN-N51/LTD 販売価格 315,000円(税込)

AIRBOWの一体型ミュージックPC。

AIRBOW Enterprise 2 販売価格 1,200,000円(税込)

AIRBOWミュージックPCのフラッグシップモデル。

最高級のマザーボード、SSD、CPUを搭載する、リニア電源付きファンレスモデル。

音質評価の動画

試聴条件と環境

それぞれのPCをサーバーとして使い、有線LANでEsoteric N-05XDと接続。サーバーソフトは、DELA N100-S20のみインストール済みのサーバーソフト(Twonky Server 8.5)を使い、その他はRoon Coreの最新バージョン(Roon 2.0)で接続しました。

試聴は、TAD Referenceシステム、C600/M700/R1-TXを使って再生した音を聞いて(空気録音)で行っています。

サーバー聞き比べの動画

クラシックを聞いてみた

ジャズを聞いてみた

ポップスを聞いてみた

邦楽を聞いてみた

ネットワーク・オーディオは、便利で安い

DACは入力された「デジタルデーター」を「アナログ信号」に変換して出力するオーディオ・プレーヤーです。CDがオーディオの主役だった頃は、DACには「CDトランスポーター(CDT)」やDATなどを繋いでいました。それがネットワーク・オーディオの普及と共に、PCやNASなどのPCをプラットフォームとする「デジタル・トランスポーター」に変わりつつあります。そのようなデジタルデーターのプレーヤー(デジタルデーターを出力する機器)を「デジタル・トランスポーター(DTP)」と呼ぶことにします。

年配のオーディオマニアは、操作や接続が「難儀」なDTPを嫌う傾向があります。それは私も理解できますが、DACをネットワークに接続すれば、聞くことのできる音楽は飛躍的に増え、聞くためのコスト(ミュージック・チャージ)も、ディスクを購入するよりも飛躍的に「安く」なります。

特定のディスク(曲)を聞き続けるならともかく、様々な音楽を楽しみたいとお考えなら、「ネットワーク・オーディオ」にも目を向けて欲しいと思います。

ネットワーク・オーディオやハイレゾは、CDよりも音が良いわけではない

CDプレーヤーが発売された当時は「価格によってデジタルデーターの品質は変わらない」ことから、安いCDプレーヤーと高価なCDプレーヤーに音質差は無いという「流説」が流れました。それから40年たった今、誰もそんなことを信じる人はいないにもかかわらず、ネットワーク・オーディオの世界では「DTPは出力するデーターが正しいからCDよりも音が良い」という間違った情報や、ハイレゾはCDよりも音が良いという流説が再び流れています。しかし、これらの情報はすべて「間違って」います。また、これらの主張は、廉価なCDプレーヤーと高額なCDプレーヤーに「音の差がない」という誤った主張の繰り返しに過ぎないことに注意して下さい。

デジタルとアナログに大きな違いはない

デジタル・オーディオ・プレーヤーの音質は「スペック」だけでは決まりません。むしろそれをどう使いこなすか?あるいは、DACから出力された微細な電気信号をどのようにロスなく増幅するか?その方がずっと大切です。レコードは、使用するプレーヤー、カートリッジ、フォノアンプで音質が大きく変わることはよく知られています。また、アナログの世界では価格と音質は、ある程度比例することが知られていますが、デジタルもこれとまったく変わりません。プレーヤーはCDメカニズム、カートリッジはピックアップとそれを制御するサーボ回路、フォノアンプはDACの出力を増幅するプリアンプに相当し、アナログと同じようにデジタル機器も、その価格と音質は比例します。逆にスペックと音質には、有効な関連性はありません。

そもそも「スペック」という数値や測定方法は、装置を売りたい「メーカー(企業側)」が作り出した「広告のための指標」にすぎず、技術的・学術的にほとんど意味がありません。当然、オーディオ機器の音質をそれによって推し量ることは不可能です。

CDは進歩を続けている

1980年に発売されてから約40年の長い期間改良が続けられてきた「CDプレーヤー」のフォーマットは「PCM:44.1kHz/16bit」という、今から考えれば非常に「小さな入れ物」にすぎません。けれど、その「僅かなデーター」から「最高の音を引き出すための開発」は、休むことなく続けられています。

ハイレゾやスーパーハイレゾという「新しい言葉」にかくれてしまっていますが、CDには「オーバーサンプリング」という技術が、発売当時から搭載されています。現在、数万円で販売されているCDプレーヤーではCDの44.1kHz/16bitが、サンプリング周波数方向に8倍(705.6kHz)、量子化ビット方向に256倍の24bitまでアップコンバートされて再生されます。さらに高級CDプレーヤーでは、サンプリング周波数が16倍(705.6kHz)、量子化ビットが65,536倍の32bitにまでアップコンバートされます。Esotericやmarantzの高級CDプレーヤー(DAC)では、CDのPCMデーターが最大22.5MHzのDSDデーターにリアルタイム変換されて再生されます。

これに対し、TADの最新CDプレーヤーのオーバーサンプリングは、僅か2倍(88.2kHz)・24bitに留まりますし、使われるDACの素子も10年近く前に開発されたICでしかありません。それでも最新モデルのD1000TXは、最新技術を満載する「Grandioso K1X」と比較してまったく引けを取らない音質を実現しているだけではなく、音のきめ細やかさ、デリケートな変化の再現性では、それを上回ります。

TAD D1000TXを詳しく見る。

最近実現した「スーパーハイレゾ」では、最大「PCM:1536kHz/32bit」という「大きな入れ物」に比べると、CDは僅か「230万分の1」という矮小な入れ物に過ぎません。しかし、高級CDプレーヤーの音質は、最高のハイレゾを超えられます。これがオーディオの不思議なところです。

オーディオに「絶対」は、絶対にない

オーディオの世界に絶対にないのは「絶対」という言葉です。オーディオを深く知れば知るほど、それを痛感します。しかし、PCを信奉する一部の人たちは「数字(スペック)しか信じられない」ようです。デジタル接続ケーブルは「伝送できるデーターが変わらないから音の差は無い」と断言したり、「ハイレゾは数字が大きくなるほど音が良くなる」と断言したり、声を張り上げて間違った主張を続けています。音質の善し悪しがよくわからないのですから当然の結果です。

これに対してオーディオ・メーカーは、私と同じようにその経験から「数字(スペック)は単なる指標に過ぎない」と考えています。彼らが信じるのは「音が良くなる」と言う結果だけです。それを確信するためには、高価な測定器ではなく、高度な試聴システムが必要です。しっかりしたオーディオ・メーカーには、必ず「本格的な試聴室」が備わります。そういう環境で「音質を判断」できるからこそ、スペックと音質には強い関連性がないと確信することができますし、だからこそ良い音の製品が作れるのです。

「オーディオ機器の音質は様々な要因によって変化する」のであって「絶対に良い、絶対に正しい」という技術や理論は、絶対に存在しないのが現時点での真実です(それも明日には変わるかも知れませんが)。

スペックや数字、絶対という言葉を前面に押し出して「大声で宣伝するメーカーやその製品」をあまり信じないことをおすすめいたします。

デジタルの音の良さとは?

私はAIRBOWの開発を通じて、デジタルとアナログの音質への関わりについて十分な経験を積んできました。またAIRBOWミュージックPCとの関わりの中で、PCの音質についてのノウハウもある程度蓄積できたと感じています。その経験からデジタル・オーディオ機器の音質は、「デジタル領域」と「アナログ領域」の双方が密接に関わりながらも、それぞれの領域での音の振る舞い(音の変化)のパターンがかなり違っていることも分かってきました。

「デジタル領域」とは、音楽が完全に「データー形式」で扱われる部分です。この領域では「データーが同一なら音質は変わらない(変化しにくい)」ように感じます。リッピングに使う読み取り装置の違い、HDDとSSDの違い、デジタル機器同士を接続するケーブルの違い、コネクターの品質などは「アナログ領域」よりも音質に大きく反映されないように思います。

「デジタル領域」で音質への影響が大きいのは、通信(処理)速度のように感じます。経験上、速度は速いほうが音質に有利なようですが、それは、速度に比例してデータ処理の時間が短くなると「ジッター(時間的なデーターの揺らぎ)」が小さくなるためだと考えられます。OSや再生アプリで音が変わるのも「処理プロセスが同一(プログラムが同じ)なら、「処理速度が早い(レイテンシーが小さい)」方が、音質には有利に働くようです。

これに対して、DACにデジタルデーターを出力するデジタル機器の「アナログ回路の品質」や「接続するケーブルの品質」は、音質により大きく、ダイレクトに反映されるように思います(DACを接続するデジタル機器/DTPです)。その理由は次のように考えられます。

デジタルの論理回路はすべて「アナログ回路」の上で動いています。DACへデジタル信号を出力するPDTのアナログ回路がお粗な場合、データー出力時の「データー出力の時間的な揺らぎ」が大きくなります。また、矩形波でやり取りされるデジタルデーターの波形の「角(立ち上がり)」が鈍くなります。さらに波形のオーバーシュートなどのノイズの発生も大きくなります(詳しくはこちら)。回路やその電源から発生する「高周波ノイズ」の影響も無視できませんが、音質に影響の大きい「ジッター」を低減するためには、良質なアナログ回路が必要です。

この考え方を歯車に変えてイメージします。歯車の枚数が多いと(処理速度が速いと)ギア鳴り(ノイズ)は、小さくなります。しかし、歯車が大きくてもその精度が高ければ(アナログ回路が高性能であれば)、ギア鳴り(ノイズ)は、小さくなります。ノイズ(ジッター)が音を悪くしていると考えれば、超高精度で大きな歯車を持つ=CDプレーヤーの音が、歯車の精度が悪い超高速なプレーヤー(廉価なハイレゾ機)よりも良いことを納得できるはずです。

インバーター電源とリニア電源、バッテリーの音質

パソコンの電源は、ほぼ100%インバーター(スイッチング)方式です。効率が高く、小型化が可能で低コストなインバーター電源は、DC電源を必要とする装置のほとんどに使われています。しかし、スイッチング時に発生する「ノイズ」により、オーディオには不向きだとされています。これに対して、高周波ノイズを発生しないリニア電源が音質的に優位だとされていますが、リニア電源は「瞬時電源供給能力」がインバーター電源に比べ「圧倒的に低い」という問題点はなおざりです。インバータ電源で問題なのは「スイッチングノイズの発生」であり、これさえ解決すればリニア電源はあらゆる意味でインバーター電源に太刀打ちできないのです。

インバーター電源は世代と共にノイズが小さくなり、最近では高級オーディオ機器にもインバーター電源が積極的に採用されています。特に動作周波数が高く、動作電圧の低いデジタル回路には、瞬時電流供給能力に優れるインバーター電源が圧倒的に有利です。それでも「リニア電源」が良いとされるのは、一般的な電源の世界では、オーディオ機器ほどのローノイズが不必要で、そのようなインバーター電源が存在しないからです。PCに使われるインバーター電源は、オーディオが求めるローノイズを実現できていません。単純にローノイズを実現するなら、リニア電源が有利です。しかし、逆に言わせてもらうならば、インバーター電源を十分にローノイズがする技術があれば、大きく、重く、高価なリニア電源は不必要です。そういうローノイズのインバーター電源が存在しないのは、リニア電源に比べ設計がとても難しいからです。

ACから完全に遮断できるという理由で「ノイズがない」とされているバッテリーは、化学反応によって電気を生み出すため、リニア電源と同じように「瞬時電源供給能力が低い」という欠点があります。「鉛蓄電池」の音が悪いのは、化学反応の遅さと鉛という物質の音が原因です。バッテリー(電源)に音楽信号は流れないと考えられているようですが、音楽信号に比例して電源が要求される以上、バッテリーも常に「音楽信号によって共振している」と考えるべきです。そのためバッテリーの共振の音が悪ければ、再生される音が悪くなります。鉛バッテリーを使うと再生される音は、暗く重くなり音楽が弾みにくくなる傾向があります。

それに対して原料が違うリチウム電池は、やや高域にキツさやざらつきを感じることがあっても、鉛バッテリーやニッカドとは比較にならないスッキリと高域の抜けた元気の良いはつらつとした音質を発揮します。バッテリーで動作するオーディオ機器は、リチウム電池が電源が良さそうに思います。

理想のオーディオ用電源

理想のオーディオ用電源は、高い瞬時電源供給能力とローノイズの両立が求められます。AIRBOWがLittle Planet、Luna、Teraのために開発し、現在AIRBOWミュージックPC用に再開発したインバーター電源(IDC-RMPシリーズ)は100kHzで動作し、リニア電源とは比べものにならない高い瞬時電源供給能力を実現しています。

さらにスイッチング素子を「トランジスター」ではなく、スイッチング時にノイズを発生しない「過飽和コイル」を使うことで、インバーター電源で不可避だったノイズを消す事に成功しました。

AIRBOWのインバーター電源は高速で動作し、ノイズを一切発生しない(測定限界値以下)世界で唯一の理想的なオーディオ電源なのです。

デジタルでできること、アナログでできること

高音質のデジタル・オーディオ機器を作るには、デジタルでできること、とアナログでできること、を明確に理解し、両立させることが必要です。AIRBOWは、ミュージックPCというジャンルで「デジタルの音質」を追求しましたが、製品の説明が難しい、通常のオーディオ機器では不要な定期的なメンテナンスが必要などの理由で、一般に普及させることはできませんでした。にもかかわらず、製品訴求の中で「デジタル優位」という印象を強く与えてしまったことは反省しています。オーディオの音は「DTP」だけで決まらないからです。デジタルにはできることとその限界があり、アナログにもできることとその限界があります。良い音を追求するには、価格も含めた双方のバランスが大切です。

オーディオの音決めは料理と同じで、技術者の「センス」が重要

もし、オーディオ機器の音質が「測定」できるのであれば、最高の測定技術とそれを反映できる技術を持つメーカーが常に「最高音質」の製品を作ることができます。その理想に最も近いのは「大企業」ですが、彼らが作るオーディオ機器が最高だとは限りません。オーディオ機器は「家電製品」であると同時に「楽器」でもあります。測定限界値以下の,小さな「響き」や「共振」が音質に大きく影響を与えます。しかし、それらの「歪み」が常に「悪い」わけではありません。歪みの多い「真空管」が未だに「オーディオの世界のみで使われている」のは、それが発生する「歪み」が音を良くするからです。

音楽の雰囲気や感動を伝えるためには「音質一本槍」でなく、「総合的な音決め」が大切です。PCのメーカーでは「Apple製品」の音が良いと言われていましたが、それは事実です。Macだけではなく、iPhoneやiPadも侮りがたい音質を発揮します。Air Playという通信技術も素晴らしい「音質」にまとめられています。それは「Apple」という会社が「音作り」を心得ているからでしょう。だからと言って、Appleの全製品が信用できるわけではありませんが。

単純に「歪みを減らす」ことが高音質を実現しないところに、オーディオの面白さと難しさがあります。技術的な関連が希薄な「デジタルとアナログ」の両方の知識が求められるデジタル・オーディオ(DTP)の音決めは、デジタルとアナログに精通し、良い音を「聞き分けられる耳」を持つ技術者のセンスが必要です。いくら技術に詳しくても、音楽を聞く「センス」を持ち合わせない技術者に良い音の機器は作れないからです。オーディオ機器の音を推し量りたいなら、音決めをした技術者に音楽の質問をすると良いでしょう。昔からオーディオ機器に「開発者の名前」が与えられてきたのは、料理と同じように開発する人のセンスが重要とされてきたからです。

今後のAIRBOW(逸品館)の方針

初期のPCの音質は、CDに及ぶものではありませんでした。しかし、圧倒的なデジタル技術の進歩により、最近の廉価なPCの音質は飛躍的に向上しています。また、オーディオ機器側のインターフェイスも進歩し、汎用PCとの接続でも十分な高音質が実現できるようになってきました。

また、ミュージックPCの価格が当初よりも大幅に値上がりしてしまったことを考慮すると、確かにPCの音質は重要ですが、ミュージックPCよりもDACなどのオーディオ機器に対価を投じる方がシステム全体としての音は、確実に良くなります。

さらに「特別なミュージックPCを使わなければ、良い音が揮できない」という誤解を解消するためにも、今までのAIRBOW製品がそうであったように、みなさまの日常に寄り添う形の「特別なPCを使うことなく実現できる高音質のご提案」をより積極的に行います。

今回は、その第一弾として「2万円強のWindows11マシン+AIRBOWインバーター電源」と「DELA 音楽専用サーバー N100-S20」、「AIRBOW ミュージックPC」の音質を「Esoteric N-05XD」を使って聞き比べました。

一部の情報に偏ることなく、また情報に縛られることなく、オーディオと音楽を「より自由に楽しんでいただければ」、きっと音楽家も幸せに思うはずです。

2022年10月 逸品館代表 清原 裕介

   

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