【音質・画質をアップする、使いこなし技】2. スピーカーセッティング技(スピーカースタンド)

スピーカーをセッティングしよう

■スピーカースタンド

小型スピーカー

上の図は、スピーカーをスタンドに置いた場合と、そうでない時の低音の広がり方のモデルです。

左のモデルでは、スピーカーから出た音はストレスなく全方向に広がります。
右のように平面の上にスピーカーを置くと低音が平面に沿って進み、後方へ回り込まなくなります。
スピーカーの後ろ側に抜けるべき低音が抜けないと、「低音楽器の音がぼやけて膨らむ」、「前後方向の音の広がりが損なわれる」、「音が濁る」などの問題が発生します。
スピーカーは周囲の反射の影響を強く受けるだけではなく、平面の上に直接置くと音の出方(特に低音)が変わってしまうので、必ず平面から離しましょう。

 小型のインシュレーターでスピーカーを持ち上げるのが、お手軽です。
インシュレーターをどこに置けばよいかはこちらをご覧ください


Kripton
SD-5

Acoustics Design AD-35a
小型キューブ状のインシュレーターは安くて便利です。
4個使うとがたつきが出る場合は、前に2個、後1個の3点支持でお使いください。
ウェルフロートボードを使うと、スピーカーと置き台(棚板)の振動干渉が完全に遮断できるので、音が広がり、ストレスが消えます。使うと分かる、すごい効果です。一本足のスタンドを使うと、音の広がりに優れた開放的な音がしますが、スタンドの強度が低いと、音像がぼやけることがあります。低音はふわりと出ます。響きの良い木製スタンドを使うと、楽器の音や声が良くなります。上図スタンドのように、スタンドが密でスピーカーの下が適度に塞がれると低音が出ます。
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中型~大型スピーカー

スピーカーの高さは、「ツィーターと耳の高さを合わせる」のが基本だとされています。

しかし、ソファーなどに座った場合の耳の位置に合わせるとスピーカーの高さが低くなりすぎて、床や天井などからの反射の悪影響を受けるので、スピーカーはツィーターの高さが床面から1m付近になるように設置しましょう。

フロア型スピーカーを床面にベタ置きすると、低音が床に伝わってしまうので、下図のようにキューブやブロックなどを使って少し浮したほうが音の広がりや空間の透明感が改善できます。しかし、スピーカーを床から離すと「低音の量」が少なくなりますから、低音の量感を増したい場合は、好みでベタ置きしても良いと思います。

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AIRBOW サイズ可変スピーカースタンド