新製品 NEC HT1000Jの紹介

NEC ビューテクノロジー社から、コントラスト比3000:1を達成した驚異のホームシアター高画質プロジェクター「HT1000J」が発売されました。

NEC HT1000J

方式

DLP

レンズ

手動ズーム、手動フォーカス

解像度

1024×768

明るさ

1000ANSI

重量

3.2kg

価格

598,000円 2003/6発売

価格とデザインは同社のデータプロジェクター・LT260に似て、家庭用というイメージはありません。

しかし外観は素っ気なくても、投影された画像はまさにシアターユースを研究し尽くしたプロジェクターのものです。

日本で一番早くDLP方式のプロジェクター・NEC LT84Jをホームシアターユースとして紹介したのが「逸品館」と「NEC」のコンビです。

NEC LT84J

商品写真

方式

DLP

レンズ

手動ズーム、手動フォーカス

解像度

800×600

明るさ

700ANSI

重量

2.5kg

価格

798,000円 1999/9発売

84Jは、当時としては小型で液晶プロジェクターと較べて画質は透明度が高く、発色/コントラストが抜群で非常に綺麗だった反面、家庭用として作られていないため、ファンノイズが大きい・カラーフリッカー(色のちらつき)が顕著・光が漏れるなどの問題点もありました。

我々は、次世代の家庭用(ホームシアター)向けプロジェクターとして「DLP方式」の優位性を疑うことはありませんでしたが、時悪く日本をおそったバブル崩壊の波に飲み込まれ「NECから家庭用DLPプロジェクターを発売する」という夢は叶いませんでした。NECの「家庭向けプロジェクター研究部門」は解散し、一部の研究者は「PLUS−VISION」に籍を移して「Piano(HE3100)」を開発しました。

そういう経緯があって「Piano(HE3100)」は、逸品館のリクエスト「外観をお洒落に」・「女性でも可愛いと感じるスタイルと豊富なボディーカラー」・「本体やリモコンのボタンの数を少なく」・「シネマライクな本格的な画質を実現」に非常に近い商品として世に出たのです。

一方、NECに残った研究者もその後地道に研究を続け84Jの発売から約5年を経て、ついに「HT1000J」という本格的な家庭用DLPプロジェクターを登場させるに至りました。当時から今まで、彼らの熱意は途切れることなく燃え続けていたのです。

 同販売価格帯 XV-Z9000との比較を通じてHT1000Jの性能を検証する

HT1000Jに使用されているパネルの精細度は1024×768・アスペクト比4:3のワイドパネルではありません。それは、DLPの心臓部(DMD素子)を独占生産/供給しているTI(テキサツ・インストゥルメンツ)社が、主にパソコンユーズの4:3のパネルを中心に展開しているため、画質に優れる最新のデバイスにワイド仕様のDMD素子が用意されていなかったためです。

しかし、NECや同じパネルを採用しているOPTOMAの説明によれば、この精細度のパネルでも画質的には全く問題ないと言うことです。

それが本当かどうか? 値下がりして同価格帯となった1028×720のワイドパネル搭載のSHARP XV−Z9000とその性能を比較してみました。

仕様の比較

カタログスペック

メーカー/製品名

SHARP XV-Z9000

NEC HT1000J

発売日

200110

20036

パネルサイズ

0.8型 アスペクト比16:9

0.7型 アスペクト比4:3

解像度

ワイドXGA 1280×720

XGA 1024×768

光源

250W NSHランプ

220W DCランプ

コントラスト比

1100:1

3000:1

明るさ

800ANSIルーメン
エコモード(
600ANSI

1000ANSIルーメン
エコモード(
800ANSI

画面サイズ

40300

30200

投射距離

1.616.5m

0.97.6m

ズーム比

1.35
レンズシフト機能

1.2
マニュアルアイリス機能

映像入力端子

D端子

D-sub15pin

コンポーネント/RGB RCA×5

コンポジットRCR×1

S-ビデオ

DVD-D

D-sub15pin

コンポーネントRCA×3

コンポジットRCR×1

S-ビデオ

消費電力

345W

290W

外形寸法(幅×奥行×高さ)

475×397×178mm

260×120.5×319mm

質量

9.5kg

3.2kg

外観とリモコン

サイズは体積比/重量比3.5倍とXV-Z9000はかなり大きい。
コンパクトな事に越したことありませんが、
大きい方が所有感は、満たされるかもしれません。

右側がSHARP。バックライトが点くので暗い中で使うにはこちらが大変便利です。

メニュー画面

XV−Z9000 HT1000J

SHARPらしくカラフルで視覚的に分かりやすくなっています。   メニュー画面は5年以上前から変わらずやや古さを感じます。

これだけを見るとHT1000Jはデータプロジェクターから進化していないようにも思えます。  

ランプ

XV−Z9000 HT1000J

本体の大きいXV-Z9000はランプも大きいのに、本体もランプも小さいHT1000Jが明るくなっています。  

その他の仕様

HT1000J

正面への光漏れはかなり抑えてありますが、サイドからの光漏れは多少あります。  

ランプを小型で明るくすると発熱が多くなるため、いきおいファンノイズが大きくなるのですが、PLUSのピアノ並みの静かさを達成しているのは流石。NECの努力が伺えます。  

本体側ですべての操作が可能

上段の黒い端子は4個は各映像入力端子に付随する音声入力端子(本体に2w2wスピーカー内蔵)左上にPCカードスロット。  

画質の比較

画質の比較は、株式会社メディックス DVD Monitor CHECK DISC」・税込み3,670円を使用して調整の後行いました。(生産完了しました)

放送/業務機器ビデオモニターと同じブルーオンリーで色の濃さと色合い合わせます。(プロジェクターにその機能が無いのでブルーフィルターを付属)簡単に精度の高い調整が可能!その他本格的な調整・確認が手軽に行えます。初めてプロジェクターを買われる方に特にもぜひお奨めします。  

SHARP XV-Z9000の画像

NEC HT1000Jの画像

XV-Z9000は黄緑とピンク/赤とブルー等の境目が干渉しているのがわかります。HT1000Jは干渉は殆ど無く非常に優秀です。
(画像の歪みは、プロジェクターの投影位置によるものでプロジェクターに問題があるわけではありません)

ブライトネス(明るさ)調整とコントラスト(ピクチャー)の調整

上段11段階/下段32ステップの階調のグレースケールになっています。
デジカメの画像では両方共少し白が飛んで明るめに写ってしまっていますが、これも簡単に調整できます。

モノスコパターン

XV-Z9000HT1000Jの灰色部との濃さの違いは、実際に投影されている明るさの違いです。
HT1000J
が明るい。(デジカメで同じ露出での撮影)

モノスコパターン中央部の拡大画像

クサビの境がどこまで確認できるかで解像度がわかります。DVDからの出力なので差が出ないと思いましたが、XV-Z9000はパネルの画素数が多いためか解像度が若干高いのが確認できました。

スクリーンは、OSのワイド90インチのピュアマットIIDVDプレーヤーは、マランツDV-8400での調整値です。
部屋の環境、機器のコンディション等で若干の違いはあるでしょう。

XV-Z9000は、決して暗いモデルではありませんがコントラスト比が高く、明るいHT1000Jのほうが全般的にクッキリと華やかな印象です。プロジェクターの画素数の差は画質にほとんど現れませんでした。

DVDデモディスク画像

コントラスト比の違いが、赤色の濃さと白文字の白さにはっきりとした違いになって現れます。

XV-Z9000の方が暗いのですが質感は良く見えます。肌の色合いはHT1000Jが自然な感じです。

HT1000Jは明るく見通しは良いが奥行感はXV-Z9000が良く出ています。

同じ露出で撮影したので、実際はXV-Z9000ももう少し明るく見えています。
明るいプロジェクターは、カラーバランスが緑にシフトし発色が悪くなる傾向がありますが
HT-1000Jは自然なバランスで再現しています。

微妙な色の違いはHT1000Jの方が良く判ります。

D-VHS・ハイビジョンデモ画像

ビデオ画像は、流石TVを意識した絵作りがなされたHT1000の圧勝です。

上の建物写真の拡大画像
写真の画像では分かりにくいですが、細かい描写はXV-Z9000がやはり有利です。
HT1000J
の方は縦の黒い骨組みが太くなっています。

上の置物写真の拡大画像
建物同様、細かいディテールはXV-Z9000が上です。
コントラストがきちんと取れているHT1000の発色の良さが伺えます。

比較で見ると明るさで有利なHT1000Jの方が白色がより白く映り、健康的な顔色で再現されています。

HT1000Jのマニュアルアイリス調整機能

HT1000Jの大きな特徴でもある、アイリス(絞り)機構
コントラスト調整を光学的に行なう『アイリスレバー』で画像を画質を効率よくコントロールできます。

アイリスが一番開いている状態。

アイリスを一番絞った状態。

上二つの映画画像・絞った方が深みが有り落ち着いた感じになりました。

絞ると、コントラストのキツさが抑えられ見やすい印象になります。

絞ると暗部の表現が豊かになり、映画のシーン同様、落ち着いた印象です。

これらを見る限り、明るいと見栄えのする絵にはなりますが、明るいだけでは質感の低下につながる様です。ある程度部屋を暗く出来る環境では必要以上の明るさは要らないのが良く判ります。そこそこ明るい部屋で使うデータ用プロジェクターとは方向性が違うのもそのためです。

 

まとめ

メディックスのDVDモニターチェックディスク

簡単で正確に標準設定ができるため、調整の苦労が大幅に軽減されました。

このチェックディスクを使えば、誰でも同じように「基本的な画質調整」が客観的にできるようになります。

副次的な効果として、調整が客観的になるためと、メーカーの工場設定値の違いが補正されるため、
各製品の個性を実用に即した状態でより明確に把握することができました。

 

XV-Z9000

価格がこなれた現在の売価は魅力的です。

HT1000Jのようなハイコントラスト(3000:1)とのプロジェクターの差は、数値ほどではありません。DVDに記録されているコントラストの最大差は8ビット(256:1)でしかありません。それをスケーリングによってさらに細かくするのですが、計算上10ビット(1024:1)程度のコントラス比を超えていれば十分なはずです。実際に今までの経験でも、コントラスト比が500:1〜700:1を超えれば、画質の明瞭度にはカタログスペックほどの差は現れず、回路などを含めたトータルの性能差を見ないことには、実際の画質は判断できないと言うことがわかってきました。HT1000Jとの差は、「ない」と言えば嘘になりますが、画像をご覧頂いてもわかるように、カタログスペックほどの差はありません。

ハイビジョン(720p)の高精細画像は、1280×720のワイドパネルを使っているだけあって、HT1000Jよりきめ細かいのが印象的でした。ハイビジョン画質にこだわれるならばワイドXGAパネルは必需品です。

今回の比較では明るさに決定的な違いがあり、撮影した画像は暗い画像のイメージになりましたが、部屋をある程度暗くして見る限りは不満はまったく感じさせません。

本体サイズの大きさが問題にならない方、ハイビジョンを中心にプロジェクターをお使いになるお客様にはXV−Z9000などの1280×720のワイドパネルが搭載された製品をお薦めいたします。

 

HT1000J

外観からの印象はデータプロジェクターのままでちょっとした違和感を感じましたが、絵を見てビックリ!明るい画像=発色低下のイメージを大きく覆した高画質プロジェクターでした。

シアタープロジェクターは、「明るすぎるとだめだ」と良く言われます。それは、明るくなると「白飛び」・「黒浮き」・「彩度低下」などの問題が起きて、「画質が白っぽく、色が薄く」なってしまうためでした。
しかし、HT1000Jは、3000:1というハイコントラストが効いて、明るくなっても悪くなった部分がほとんど感じられません。それよりも、明るくなったことで「絵の力(パワー・躍動感)」が非常に大きく、見ていて楽しい製品に仕上がっています。

Pianoが「フィルムライク」な画質に仕上がっているのに対し、HT1000Jは「TVライク」な画質になっています。HT1000Jの開発者との話でも、「HT1000Jの絵作りは、ブラウン管を意識した」という言葉が良く出てきました。
実際の投射画像も、プロジェクターとは思えないほど「明るく・コントラストの高い・ヌケの良い画質」が実現されています。
初期設定値そのままで使っても「誰でもかなり綺麗な絵が見られる」でしょう。そこに大企業NECとしての「製品に込める想い」が感じられました。

性能を追い込みすぎず、80%の絶妙なバランスでまとめられており、ソフトの粗を出すことなく、誰もが違和感なく「綺麗だ」と感じさせる画質が実現されています。個人的には、インテリジェンスを感じる非常に好ましい製品でした。

アイリスコントロールを使えば、見るソフトに合わせて画質をTV調からシネマ調に微調整が可能な点もよく考えられています。

ただリモコンやメニューは他のプロジェクターを考えると2世代前の代物で、ここは改善してほしいポイントです。

 

 

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