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Tannoy タンノイ アンプ内蔵 パワードスピーカー Reveal 402 AIRBOW Reveal 402 Special 音質 比較 スピーカー 新製品 情報 音質 価格 販売 比較 CEC TL5 ベルトドライブ CDトランスポート CDプレーヤー i-pod AIRBOW HD-DAC1 Special marantz カスタムモデル 情報 音質 価格 販売 比較
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Tannoy (タンノイ) Reveal 402 メーカー希望小売価格 \16,500(1本・税別) 取り扱い完了 |
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音質評価 せせらぎ:水の音は柔らかく、鳥の声もきちんと遠近が出る。また、遠くの鳥の声も聞き取れるが、音量の表現も無理なく自然でとても心地よく鳴る。 セレナード:低音は少し膨らみ加減だが、しっかり出る。弦の分離もなかなか良い。楽器の音が色づけされず、素直になるのはさらに良い。 少しおっとりとした音だが、Tannoyらしい雰囲気で音楽を楽しむ事ができた。 モナリザ:ギターの音は甘めだが、高音低音バランスがよく、音の変化にも癖がない。ギタリストのタッチも良く表現される。 ボーカルとギターは綺麗に分離し、細かい表情もきちんと出る。音源の数が少ないソフトでは、ほとんど文句のない音が出る。 500 Miles:ピアノの低音は少し膨らみ、タッチが丸いが不愉快ではない。ボーカルは口元が少し肥大するが、素直で朗々とした声の表現が魅力的。 楽器と声のバランスの良さが、好印象。 雰囲気は少し明るめだが、厳かな「新世界」がもつイメージがきちんと伝わった。 Telephone:イントロ部分の「帯域圧縮」があまり行われていない部分では、それぞれの音は綺麗に分離して聞こえるが、音量が大きくなるサビの部分では、 それぞれの音が混濁し細かい音が聞こえなくなった。 総合評価:アンプとスピーカーを組み合わせたセット「3万円以下/ペア」で購入できるスピーカーとしては、驚異的に音が良い。また、ミニステレオ端子を持つ音響機器との接続であれば、付属している5mのミニステレオケーブルを使うことができ、追加でケーブルなどの購入も不要だから、そのコストパフォーマンスは圧倒的だ。その高音質は、業務用との使用だけではなく、タブレットPCやタワー型PC、あるいはTVなどあらゆるミニステレオ音声出力を備える機器でも遺憾なく発揮されるが、i-Pod Touch(iPhone、i-Pad)との組み合わせが非常に良く、テストしたアンドロイドのスマホやハイレゾ対応の小型再生機器はそれに及ばなかったことを付け加える。 |
AIRBOW (エアボウ) Reveal 402 Special 販売価格 \65,000(ペア・税込)問い合わせはこちらからどうぞ |
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音質評価 せせらぎ:中低音の音の濁り(キャビネットの不要な響き)が減少し、音場の見通しが改善する。高音はスッキリと細かく、良く伸びている。 ノーマル品も相当良かったが、音の細やかさや透明感が向上し、臨場感の再現に深みと余裕が出た。 セレナード:多くの弦楽器が重なって再現されるこの音源では、キャビネットの共鳴音の低減と、高音解像度の向上の効果が大きい。 ざわざわとした暗騒音がなくなり、高音が細かく分離してすきっと伸びる。弦の切ない感じも良く出る。より本格的な音になった。 モナリザ:ギターの音の透明感と色彩の鮮やかさが全然違って聞こえる。ボーカルは膨らみが消えて、細かい表現まで見えるようになった。 S/N感の向上が大きく、楽器やボーカルの細かい表現まできちんと再現出来るようになった。 500 Miles:ピアノの低音の膨らみが解消し、アタックの立ち上がりが早くなり、響きの密度感が向上した。 ボーカルは口元が小さくなり、声の大小の表現幅が大きくなった。力強い声で、朗々と歌っている感じ。 新世界:導入部分の低音の解像度感(見通しの良さ)が格段にアップし、高い音から低い音まで濁らずに聞こえるようになった。 音場の濁りが減ったことで楽器の音が混濁せず、弦の数がグッと増えて聞こえる。ハーモニーも美しく、ソフトの録音の良さがハッキリと出た。 Telephone:イントロ部分の「帯域圧縮」があまり行われていない部分では、透明感が向上し弦楽器が「ハープ」だと特定できるようになった。 音量の大きな部分では、混濁が減少し、低音の膨らみと、リズムセクションの遅れがかなり解消した。 総合評価:無駄な響きが減り、S/N感と透明感が大きく改善している。高音の細やかさ、中低音の力感が増し、音楽の躍動感エネルギー感が大きくなっている。 ノーマルモデルの弱点が見事に解消し、さらなる高性能モデルへと生まれ変わっている。 |
AIRBOW (エアボウ) Reveal 402 Special コンプリート・パッケージ 販売価格 \80,000(ペア・税込) お問い合わせはこちらから |
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音質評価 せせらぎ:ケーブルの交換で高音の質感が大きく向上、水の動きがより細かくリアルになった。 電源ケーブル交換の効果も加わり、中低音の力感や量感が大きく向上している。2K映像が4K映像になったような違いが感じられた。 セレナード:低音は質感と分離感が大きく向上、S/N感も改善しホールで演奏されてる感じが伝わるようになった。 弦の音が柔らかくなり、色彩感も向上、コントラバスの旋律がきちんと聞こえるようになり、音楽にゆとりと余裕が出た。 モナリザ:ギターの音が大幅に改善。良い楽器の音が聞こえるようになった。ギタリストのタッチも細かく聞き取れる。 ボーカルは、密度が向上ししっとりした自然な艶が出た。聞き惚れるほどよい音でこのソフトがスィートに鳴った。 500 Miles:ピアノの音がスッと出て心地よい。低音の響きも良くなった。ボーカルとの分離感も改善している。 付属のケーブルは単体で聴くとわからなかったが、AIRBOWケーブルと比べると中低音が遅れ音が濁っていた。 新世界:音に芯が出て、力強い。S/Nが向上し、ホールトーン(エコー)が最後の消えるところまで感じられるようになった。 Telephone:イントロ部分の「ハープ」でハーピストの指の動きが見えるようになった。ガガの声は一段と冴え渡り、素晴らしくパワフル。 音量の大きな部分の混濁はさらに減少し、リズムセクションとボーカルに一体感が出た。 総合評価:どこか一部分が改善するのではなく、あらゆる方向に確実な改善を感じられる。結果として、音の良さと音楽の表現力(躍動感)に磨きがかかった。 |
AIRBOW (エアボウ) Reveal
402 Special コンプリート・パッケージ 販売価格
\80,000(ペア・税込) お問い合わせはこちら |
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音質評価 せせらぎ:高音がしっかり伸びて、音の芯が強くなり、実在感が高まった。水の量が多くなり、せせらぎが大河のようになった。 セレナード:中低音の濁りがほぼ完全に解消し、あらゆる音が濁らず、混ざらない。弦楽器の音圧感を身体で感じる。低音も驚くほどよい。 弦楽団の複雑なハーモニーが見えるように細かく、クリアに再現される。 モナリザ:低音の力強さ、量感の改善がすごい。ギターの胴鳴りが出るようになった。弦も張りが出て、音が美しい。 ボーカルは上々が細かく、きめ細かく、声が美しい。 500 Miles:ピアノの音質感がまるで違っている。密度が高く、引き締まった響きが美しい。 ボーカルにはプロらしい力強さと、繊細さが同時に出た。 相当レベルの高い音で、細部まできちんと再現される。 Telephone:イントロ部分の磨き込まれた響き、透明な空間の緊張感が再現される。大音量部もぶれることなく、まっすぐに音楽が再現された。 総合評価:AIRBOW DAC-1 Specialの助けもあるが、ケーブル込み8万円のスピーカーの音ではない。相当「高い」音が出た。 |
AIRBOW (エアボウ) Reveal
402 Special コンプリート・パッケージ 販売価格
\80,000(ペア・税込) お問い合わせはこちら CEC(シー・イー・シー)TL5 メーカー希望小売価格 \120,000(税込) お問い合わせはこちら |
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音質評価 せせらぎ:再生される音がとても自然で暖かく、オーディオで聴いているというストレスがまったく感じられない、驚くほど開放的な音。 セレナード:低音の量感がさらに増し、弦の音が一層鮮やかさを増す。高音の響きがとても美しく、弦楽器の切ない様子が実に良く出る。 演奏がゆっくりと、丁寧に聞こえ、説得力がある。 500 Miles:ギターとボーカルの抑揚が非常に大きくなり、生演奏と違和感のない音が出る。ギターの切れ味が向上し、細かい部分までクッキリと出る。 CDをSACDに変えたくらいの差がある。 新世界:スピーカーの存在感が完全に消えて、目の前にホールが出現する。まるでコンサートそのものを聴いているような鳴り方をする。 素晴らしくドラマティックで、素晴らしく自然な音。 Telephone:透明感と滑らかさ、きめ細やかさがさらに増加する。もはやコンプレッサーで「音が悪くなっている」という感じがなく、 総合評価:CEC TL5とAIRBOW HD-DAC1 Specialのマッチングが素晴らしく、セットで30万円を下回るプレーヤーの音とは思えないほど細やかで、滑らかで暖かく、生演奏を彷彿とさせるような音が出る。また、それをきちんと再現出来るAIRBOW Reveal 402 Special Complete Packageの実力も驚くほど高い。 |
試聴後感想
今回のテストは、録音-マスタリング-再生というオーディオのプロセスそのものに踏み込んで「音質」を考えてみました。またそれを、私なりにできるだけわかりやすく(時間の都合で、今はこれくらいが限度なのでご勘弁ください)説明しようと試みました。
しかし、その内容が少なからず「世間の常識と相容れない部分」があることは承知しています。どちらが正しいのか?また、それがどのように伝わるかには確信が持てませんが、メーカー、雑誌、評論家、そしてそれを信じるマニアの間で作り上げられ、信じ続けられていた「オーディオ」の限界が見えてきていると思います。また、それがオーディオ市場の先細りの大きな原因となっています。
オーディオ機器でより楽しく、より感動的な音で音楽を聴く。映画を見る。その目的を達成するために、Tannoy Reveal 402はこれまでの常識では計り知れない価値を持っています。このスピーカーは素晴らしく音が良く、そして驚くほど安い。それは間違いありません。
次にそれをカスタマイズ(改良)したAIRBOW Reveal 402 Specialは、その弱点を見事に払拭しています。音が細かくなり、透明感が向上し、低音高音の伸びやかさ、パワー感も改善されていますが、Tannoyらしいウェルバランス感覚はまったく崩れていません。価格こそ2倍以上高額になっていますが、Reveal 402を開梱し、予備テストを行い、ほぼ完全に分解し、電気系の部品をすべて交換、さらに吸音材の最適化、本体制振の実施、慎重な再組立を経て「製品化」されていることを考えれば、1本あたりの費用「1.8万円」という工賃は十分に納得していただけると思います。スペシャルモデルとして、特別な製品を所有しているという満足度感を味わっていただけると思います。
このAIRBOW Reveal 402 Specialを使った「ケーブル音質比較」では、ケーブルの交換で確実に音質が変化すること、またAIRBOWにあわせて作られたこのケーブルが、確実に性能を向上する事が伝わると思います。
次にスピーカーをAIRBOW Reveal 402 コンプリート・パッケージに固定し、i-Pod Touchを「付属ケーブル(今回はあえてAudioquestの高級ケーブルは使っていません)」をAIRBOW HD-DAC1 Specialに接続して「DAC」の高音質化による音質改善効果を確かめました。スピーカーを変えなくても、プレーヤー(再生機器)を変えることで、高音や音の細やかさだけではなく、低音の力感も改善できることがおわかりになると思います。
最後にデジタルリソースとしてのi-Pod Touchをベルトドライブ・メカニズムを採用するCDトランスポーター「CEC TL5」に変更しました。オーディオの世界で「トランスポーターの音質」は「DACの音質」に比べて軽視されがちです。しかし、現実にはDACよりもトランスポーターが音質に対する影響が大きく、トランスポーターをないがしろにして高音質は語れないのです。
では、なぜベルトドライブ・メカニズムの音質が優れているかをご説明しましょう。そのためには「なぜトランスポーターで音質が変化するか」を考えなければなりません。私は「ドライブ部のサーボ電流の変化」がアナログ回路(主に電源)を経由して、デジタル回路にも影響を与えていると考えています。つまりデジタル領域での回路の動きが、アナログ回路に影響して音を変えていると考えています。しかし、デジタル回路や接続ケーブルでなぜあれほど大きく音が変わるかは、どのメーカーもその原因を掴んでいません。
電源に注目して「トランスポーターの音質」を考えた場合、重要なのが「瞬間消費電力」です。ディスクにモーターが直接繋がっているダイレクトドライブ・メカニズムでは、モーターがディスクの慣性力の影響を直接受けています。しかも、モーターは連続して滑らかに回転しているのではありません。電流が流れるとモーターは急激に加速し、電流が切れると急激に減速し、時計の針のように「ステッピング」の動きを行います。この時モーターを制御する電源回路には急激な「矩形状の電流振動」が発生します。この急激な電流の変動が、アナログ回路に影響を与えないはずがありません。
これに対し、ベルトドライブ・メカニズムはゴムベルトが使われたプーリーを介してディスクを回転させます。プーリーのテコ原理でモーターのトルクは増幅されるため、モーターを小さくできます。また、ベルトがディスクとモーターの振動を吸収するため、ダイレクトドライブ・メカニズムのように「いきなりスイッチをON-OFFする」ような急激な電流振動が発生しません。電源回路の電流を急峻に変化させないベルトドライブ・メカニズムは、アナログ回路に負担をかけません。それがデジタル特有の「とげとげしさ」や「かたさ」を緩和しているのだと考えます。
このベルトドライブ・メカニズムと正反対(対局)にあるのが、EsotericのVRDSメカです。VRDSではディスクの慣性力をあげるため「重量のあるターンテーブル」を使います。当然モーターは大型化し、電源への要求も大きくなります。巨大なトルクを発生するためのモーターを制御するための電源の変動は、ベルトドライブ・メカニズムとは比べものにならないくらい大きく、瞬時では100倍以上の大きな電流変動が回路にかかるでしょう。それに対応するためEsotericのCDプレーヤーは電源回路がどんどん巨大化しています。そして重く、高価になっています。
逆転の発想を現実にしたベルトドライブ・メカニズムを採用するTL5は、Esotericの製品よりも遙かに軽く、遙かに低価格で、よりスムースな音質を実現します。また、デザインが一新されたCECの最新モデルTL5を始めとして、現在発売されているすべてのCEC製品は100%日本で設計・生産されいますので外観の質感も高く高品質で壊れることがありません。そして、この価格 12万円(税別)を実現しているのは、正しい企業努力とオーディオファンの期待に応えようとする努力の賜です。こういう真面目なオーディオメーカーは、もっと注目されるべきです。安いからと言って、看過するべきではありません。
Tannoy Reveal 402という低価格で驚くほど高音質なスピーカーのテストを行っていると「安くても良い物があるんだ!」という気持ちが高ぶり、思わす声が荒く(主張が強く)なってしまいましたが、音楽から得られる感動に「いたずらな価格を付けて欲しくない」という思い、「安くて旨いそれが大阪」という思いは、変わらない逸品館のポリシーとしてしっかり保って行きたいと思います。良い物に出会えた喜び、それを介在できた喜びは、素晴らしい音楽に触れるたびに輝きを増して行くのですから。
2015年6月 逸品館代表 清原裕介
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