レコードプレーヤーの音質改善テクニック

レーコードの演奏になくてはならないレコードプレーヤー。買い換えても音は良くなりますが、少し手を加えるだけでもかなりの音質改善が期待できます。

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設置

レコードプレーヤーは、しっかりした台の上に「きちんと水平」に設置して下さい。レコードを設置する台(ステージ)は、床からの振動が伝わらないように配慮されていることが理想です。埃に弱いので「ダストカーバー」を使うことをお薦めします。

設置するステージの上に「インシュレーターボード」を使用することは、プレーヤーの音質向上に欠かせません。各メーカーから発売されている「オーディオボード」をお試し下さい。ボードの設置だけでなく、さらに脚の下に小型のインシュレーター(ビッグ・ウェーブ・カーボンインシュレーターや逸品館オリジナルの木製インシュレーターなど)を設置するのも大きな効果があります。

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カートリッジの取り付け

カートリッジを取り付ける「ネジ」・「リード線」などは、音質にかなり影響を与えます。気に入ったものを慎重に選んで下さい。
カートリッジとアームの取付部分を「インシュレート(写真上)」することで、透明度や音の広がりを向上させることが可能です。製品としては「セイシン」などから発売されていますが、クリプトンの「ミスティックホワイト」を小さく切ってカートリッジとアームの間に挟んでも良い結果が得られます。

カートリッジ本体に「フェルトなどを張り付け(写真下)」て、針先で生じている音を「カートリッジ本体に届かないように遮音」すると、同様に透明度、きめ細やかさなどが向上します。使用するのは、ウール100%のフェルトで「裏側に粘着テープが付いているもの」をはさみなどで適当なサイズに切って使用して下さい。このようなフェルトは日曜大工店で入手できます。

レコードを演奏しているときに「音質がやや鈍い」・「明瞭度が低下している」・「高域が詰まっている」と感じられたら、カートリッジの針先が摩耗し寿命に近づいています。早めにカートリッジを交換して下さい。

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ターンテーブルシート

レコードプレーヤーのテストをするとき、私はまずレコード盤と直接触れ「音質に大きな影響」を与えるターンテーブルシートをチェックします。シートに「慎重な配慮」が感じられるレコードプレーヤーなら、ほぼ例外なく音質も信頼できるからです。

ターンテーブルシートに求められる特性は「オーディオ機器のインシュレーター」に求められるものと同じです。必要なのは「レコード盤をしっかり支える強度=硬さ」を持っていること、「プラッターの振動をレコードに使えないこと」の二つです。

広く使われている「ゴム製のターンテーブルシート」は、音が詰まったり、広がりが抑制されたり、低音が濁ったり、最良とは言えないものが多く、交換することでレコードプレーヤーの音質を大幅に改善することが出来ます。私が好んで使用しているのは、「RINGMAT」という紙とコルクで作られたシートと「AUDIO−QUEST」から発売されていたソルボセイン製の厚みのあるシートです。価格はどちらも実売で八千円前後でしたが、残念ながら生産が終了し現在は販売していません。

アフターマーケットのターンテーブルシートは、数千円から数万円まで様々な製品が発売されていますが、私が使っているものに比べると音が悪かったり、価格があまりにも高すぎてお薦めできる製品が少ないのが現状です。

また、東京防音のソルボセイン製のターンテーブルシートや海外製品の生ゴムを使った製品(名称は失念)などは、厚みがありすぎて「不足のターンテーブルシートより明らかに音が悪くなる」場合がありますから注意して下さい。

入手可能なら「鹿皮」・「豚皮」などを使った、薄手のターンテーブルシートは変な癖もなく、ゴム製品に比べるとしっとりと自然な音質なのでお薦めです。カートリッジの取付で使った「ミスティックホワイト」を適当な大きさに切って、ターンテーブルシートに使うと、音のきめ細やかさ透明度などが大きく向上します。

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アームの調整

トーンアームにカートリッジを取り付けるときには、次の点に注意して下さい。
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トーンアームの高さ
トーンアームの高さは針をレコードに落とした状態で「水平」が理想が基本です。後ろ下がりだと「低域より」に、後ろ上がりだと「高域より」のバランスになりますが、よほど狂っていなければ(アームの角度で数度程度)そんなに神経質にならなくても大丈夫です。
実際には、カートリッジとの相性により「適切な角度」が変わります。「聴きながら調整」してください。調整幅は水平を基準にアーム根本で3〜5o程度の範囲は越えないようにして下さい。3号館のプレーヤーでは、ターンテブル・シートとのマッチングを考慮して「やや後ろ下がり」の調整になっています。

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オーバーハング
カートリッジは、トーンアームをプラッターの中心(レコードの穴の部分)に合わせたとき、針先が穴よりも少し外側になるように取り付けます。この「穴から外側にずれる距離」を「オーバーハング」といいます。オーバーハングの値(量)は、アームによって決まっていますので、アームやレコードプレーヤーの説明書を参考に決めて下さい。値が分からない場合は、大体「12〜15o」程度にしておけばよいでしょう。
「オーバーハング」が狂っていると、カートリッジがレコードの「内周〜外周で適切な角度」を維持できなくなり、歪みを発生しますがさほど神経質になる必要はありません。「大体」もしくは「目分量」で十分です。

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インサイドフォース・キャンセラー
レコードの内周付近で起きる「針滑り/針飛び」を防止するため、ほとんどのアームには「インサイドフォース・キャンセラー」が付いています。値は「針圧と同一」にするように説明されていますが、インサイドフォース・キャンセラーの構造によっては「その負荷がアームの抵抗」となって自由な動きを阻害することがあります。
経験的には「TORENS」のように「ダイヤルで調整するタイプのインサイドフォース・キャンセラー」が音を悪くする場合が多く、インサイドフォース・キャンセラーの値は「針圧の半分」程度で良い場合が多いようです。思い切って「ゼロ」にしても音質が伸びやかに、躍動的になる場合がありますが、針飛びが発生したり、左右の音圧が変わってしまうことがありますのでご注意下さい。
しかし、「SME」や「NOTTHINGHAM」のように「ウエイトで調整するタイプのインサイドフォース・キャンセラー」は音質への影響が少ないい上に、ゼロにした場合には「内周で針飛びが発生」することがあります。場合によっては、大切なレコードを傷つける場合がありますから、事前に「傷が付いても良いレコードで確認なさる」ことをお薦めします。
インサイドフォース・キャンセラーの量は、音質に大きな影響を与えます。音を確かめながら、十分に調整を行って下さい。

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針圧
針圧は、カートリッジの「適正針圧」に合わせるのが妥当ですが、実際には「適正針圧の範囲内で聴きながら最も良いポイントを探る」事が必要です。適正針圧を調整するときには、カートリッジのダンパーの動きが良くなってから行います。調整前に、まずレコードを片面演奏して下さい。
針圧が重すぎると、音質も重々しくなり躍動感や軽快感が殺がれます。軽すぎると、音質が軽薄になりエネルギー感が希薄になります。「自然に音楽が体に入っている」ポイントが適正針圧です。
適正針圧は、「温度によってカートリッジのダンパーゴムの硬度が変化する(寒いと硬くなる)」ため、季節によって値が変わります。(夏より冬が若干重くなります)
また、同じ種類のカートリッジでも「個体差」がありますから、同モデルのカートリッジでも個体によって、適正針圧の値は異なります。非常に精密に針圧をはかれるゲージが発売されていますが、私はもっぱら耳で聞いて針圧を決めるので、そういう精密ゲージの必要性は感じられません。

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レコードの摩耗

大切なレコードを痛めないために「針圧の軽いカートリッジ」にこだわる方がいらっしゃいますが、それは余り意味がありません。1〜5グラム程度の針圧であれば、レコードは痛みませんのでご安心下さい。逆に針圧の軽すぎるカートリッジは、「針飛び」を起こしやすく、レコードに傷を付けてしまうので注意が必要です。

もし、皆さんが懸念なさるように針がレコードを削るなら「レコードは早期に摩耗し数回〜10回程度の演奏で溝がすり切れてしまう」でしょう。溝がすり切れないのは「レコードに可塑性(歪んで元に戻る性質)」があるためです。針先はレコードの溝を攻撃的に削るのではなく「レコード盤は針先の圧力によって変形」し、その表面を針先が滑るようにトレースしています。針先が通過した後レコードは、再び元の形状に戻ります。このような理想的な状態では「レコードの摩耗」は発生しないと言われています。

レコードが摩耗するのは「レコード表面に硬いちりやほこりが付いていて、それがヤスリのような働きをしてレコードを削る」場合、あるいは「変形した溝が完全に元に戻る(数時間あるいは一日程度掛かると言われています)前に何度も繰り返し演奏する」場合などに限られます。針先とレコードを常にクリーンな状態に保てば、大切なレコードも高価なカートリッジもどちらもほとんど痛みませんのでご安心下さい。

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カートリッジの寿命

カートリッジの寿命もレコード同様「レコード表面がクリーンな状態に保たれている」場合には、摩耗が起こらず思いの外長寿命ですが、カンチレバーを支えているダンパーは、ゴム製で硬化しやすく、保存しておくとどんどん硬くなる場合がありますから、使わないカートリッジでも時々演奏することで寿命を延ばすことが出来ます。

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モノラルとステレオの違いには要注意

LPレコードには1970年以前にプレスされた「モノラル」と、それ以降の「ステレオ」の2種類があります。「モノラル(1ch)」がレコードの溝に対し左右の動きで音声を記録(1溝・1トラック)するのに対し「ステレオ(2ch)」ではレコードの左右の溝にそれぞれの音声を記録(1溝・2トラック)します。
当然、その信号を取り出す「カートリッジの針先」もモノラルとステレオでは「構造が異なっている」ため、それぞれ専用のカートリッジを使用しなければ、音が悪く、最悪の場合には「レコードを痛めて」しまいますから、モノラルレコードの再生には「必ずモノラル専用カートリッジ」をお使い下さい。

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カートリッジのコレクション(非売品)

逸品館にあるカートリッジのコレクションです。逸品館では、あらゆる商品の選定を「雑誌が誉めたから」・「聴いてみてたまたま良かったから」というような安易な理由では行いません。
常に手元に置いてある「このような豊富な基準資材」をフルに活用し、新旧様々な製品を比較することでお薦め品(カートリッジ)を選出さしています。それが、逸品館のお薦め品なら安心という理由の一つです。(画像はクリックすると拡大します)
※プレーヤーの装着して展示中のカートリッジの画像はありません。(展示しているのはSPU(現行モデル)、SPU(モノラル)、EINSTEIN/TUBAFON、GOLDRING/ERICA、などです)

写真左から

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GOLDRING・1012GX

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ORTOFON・MC20/Super2

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ORTOFON・MC20/S

1012GXは、MMカートリッジの代表選手シュアーよりも音が柔らかく色彩感が濃い。
ORTOFONは、新型のMC20SよりもSuper2の方が好きだ。

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SHURE・M44G

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SHURE・V15Vx

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SHURE・V15/TYPE3

名機の誉れ高い[TYPE3]は、さすがにシュアー製品の中で最も癖が少なくバランスがよい。
廉価モデルのM44GとトップモデルのV15Vxの音質の違いは、私にはほとんど分からない。シュアーなら一番安い製品で十分。

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EMT・TMD(MONO)

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EMT・TSD/金ラベル

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EMT・TSD/銀ラベル

現在のSPUが初代と比べるとずいぶん変わってしまったのに比べ、EMTは比較的ビンテッジの音質を留めている。このモデルの発電部分(シェルを除いたカートリッジ部分)をモディファイして作られた製品も多い。(ROKSAN・EINSTEINなど)

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SHURE・V15/TYPE3

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SHURE・M75-6/TYPE2

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SHURE・M91ED

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ELAC/STS344

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PICKRING/V-15/AM-3

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ORTOFON・SPU

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ORTOFON・SPU/SL15

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ORTOFON・/M15

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GLACE?・不明

このSPUの音を聴いてしまうと・・・ORTOFON/SPUが「如何に凄かった」がよくわかる。この時代のヨーロッパのメーカーの音楽/知性/文化が如何に優れていたかわかる。同時に今のSPUの価値は、大幅に薄れてしまう。なぜなら・・・今のSPUは日本製品なのだから。

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DECCA・Mark5

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DECCA・C4E

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DECCA・Mark3

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DECCA・Mark2

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GRACE・不明

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IKEDA/9C

IKEDAのカートリッジには、DECCAと同じくカンチレバーがない。カンチレバーという無駄に共振物がないこれらのカートリッジは、非常にストレートで癖のない音を再現する。IKEDAは、ややモノトーンでモニター的に聞こえるが、DECCAには舶来製品らしい「色艶」がある。

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EMPIRE・1000ZE

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EMPIRE・999VE

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EMPIRE・不明

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B&O・SP15

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B&O・SP12

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ADC・XLM

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ADC・10E/MK4

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ADC・不明

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ADC・不明

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PHILIPS・412

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GRACE・不明

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DENON・DL103/初期モデル

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SATIN・M11E

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FAIRCHILD・SM2

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GRACE・MODEL/FC

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FIDELITY-RESEARCH・FR5

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TECHNICS・260C

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SATIN・MODEL14

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FIDELITY-RESEARCH・FR1/MK2

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DENON・DL107

 

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