【2024年】逸品館おすすめスピーカー27+2モデル聴き比べ「その4:フロアスタンド型 エントリーモデル(~約15万円)」
目次
はじめに
このグループは、ペア約15万円までで購入できる"フロアスタンド型 エントリーモデル" 4モデルとなります。
エントリーモデルのブックシェルフ型と同じく"輸送コスト(イニシャルコスト)"が製造原価の多くの割合を占めるこのクラスでは、価格がそのまま音質に反映やすく、また量産によるコスト低減のためモデルごとに専用設計を行うことが難しいなどの理由により、ブックシェルフ同様に"当たりはずれ"も大きくなる傾向がみられます。このクラスのスピーカーのご購入時には、カタログやネットの情報に踊らされず、実際に聞いてみることが大切です。
▼ 試聴概要と機種説明・2024年 逸品館おすすめスピーカー27+2 モデル聴き比べ「その4」
聴き比べスピーカー一覧
フロアスタンド型 【1】エントリーモデル(予算約15万円以内)
今回は次の4モデルを選び、AIRBOW - Model 40n Replayを使って聴き比べました。
(※メーカー順。YouTube投稿順とは異なります。)
タイプ・価格帯別 スピーカー聴き比べリスト
■ブックシェルフ型
■フロアスタンド(トールボーイ)型
【1】エントリーモデル
※当ページ
(予算約15万円以内)
【2】ハイエンドモデル
※準備中
(予算約50万円以内)
- DALI - OPTICON6 MK2
- FOCAL - Theva No.2
- FOCAL - Aria Evo X No.2
■製品紹介
JBL(ジェービーエル)
◇ STAGE 260F
(1本/フロアスタンドスピーカー)

メーカー希望小売価格 62,000円(1本・税別)
◇ STAGE 280F
(1本/フロアスタンドスピーカー)

メーカー希望小売価格 75,000円(1本・税別)
Polk Audio(ポークオーディオ)
◇ ES55
(1本/フロアスタンドスピーカー)

メーカー希望小売価格 58,000円(税別)
◇ ES60
(1本/フロアスタンドスピーカー)

メーカー希望小売価格 75,000円(税別)
その他の使用機材
今回の聴き比べは、逸品館・3号館のメイン試聴室で行いました。
試聴環境、スピーカー以外の製品は下記の表をご確認ください。
| ミュージックサーバー | CHUWI - Lake Box N100(AIRBOW - IDC-RMP12※生産完了 使用) |
|---|---|
| アンプ | AIRBOW - Model 40n Replay(電源ケーブル:AIRBOW - CPSC-KDK/2.0m 使用) |
| スピーカーケーブル | AIRBOW - SPK-300 |
|---|---|
| オーディオボード (スピーカー用) | AIRBOW - WFB-4449HD(生産完了品) |
試聴テスト使用楽曲








試聴テスト本文
JBL(ジェービーエル)
▼ STAGE 260F
▼ STAGE 280F
| 評価:STAGE 260F / 280F | |
|---|---|
| 同時に試聴したPolk Audio - ESシリーズ 2モデルとの大きな違いは、Polk Audioが2WAYなのに対しJBLは3WAYの構成をとることです。 大口径のウーファーの一つには、低域のみが割り振られ中低域はPolk Audio ESシリーズよりも明らかに透明感が高く、音場がすっきりとまとまります。 もう一つの大口径ユニットは、高域も低域もカットされ"中低域"のみに割り振られます。 複数のユニットの音が重なるPolk Audioとは異なり、専用"スコーカー"が使われるJBLは、中低域の濁りもPolk Audioよりも少なく、明瞭度と透明度の改善を実現しています。 STAGE 260F / 280Fの関係は、STAGE 240と250の関係に似ています。260Fは問題ないのですが、280Fは、ユニットの口径が大きすぎる(20cm)ためか、スコーカーとホーンのつなぎ目あたりにややエネルギーの段差(ディップ)が感じられます。 また、Polk AudioやDALIに比べて、STAGE シリーズが採用するホーン型ユニットは高域の音色がやや薄く、音楽表現が浅くなりがちなのも共通点です。 このサイズの低価格スピーカーをお選びになるのなら、DALI - OBERON 9や、Polk Audio - R700が良いと思いますが、クリアな中低域を望まれるなら、260F / 280Fという選択も悪くないと思います。 |
Polk Audio(ポークオーディオ)
▼ ES55
▼ ES60
| 評価:ES55 / ES60 | |
|---|---|
| ブックシェルフ型のES20では、やや中抜け(ドンシャリ)の傾向が感じられましたが、ウーファーが増えたことでその傾向が緩和され、ES55は色彩感や中域の密度感が上昇しました。しかし、ウーファーが2つのES55ではまだ中域の厚みが足りず、ウーファーが3つのES60でやっとちょうどよいバランスになりました。 ES55は、高域の伸びやかさや低域方向への伸びは申し分ないのですが、中高域に若干濁りが感じられます。また、それが原因で低域の輪郭が甘くなりがちです。悪くない音ですが、やや中庸なイメージが消えません。価格を考えると仕方ないのでしょうが、もう少しすっきりとした音で鳴ってくれればと思いました。 ES60は、ウーファーが3つになったことで濁りが大きくなると思ったのですが、実際にはその逆でした。高域は、伸びやかさだけではなく、繊細さや分離の良さでもES55をはっきり凌ぎます。低域も超大型スピーカーと聞き違えるぐらいよく出ますが、さすがに密度感では高額品にかなわず、やや膨らむ印象があります。しかし、この価格でこれだけパワフルで量感ある音が出せるスピーカーは他にはないでしょう。 |

