【スピーカーの位置調整に挑戦しよう】2. 逸品館式スピーカー位置調整法

逸品館式スピーカー位置調整法

スピーカーの設置場所の決定

スピーカーを部屋の長手方向に置くか、短手方向に置くかを決めます。

スピーカーの音が良くなる位置を探します。

下のような位置が理想的です。

1. 低音の濁らない大まかな設置場所を探す。
2. その場所内で、左右の音色がほとんど同じになる位置を見つける。
3. レーザーセッターで、スピーカーの位置関係を2等辺三角形にする。
(A=B・角度も完全に合わせる)
※スピーカーの間にTVを置いている場合には、スピーカーをテレビの画面より後ろにしたほうが、音が良い場合が多い。
※レーザーセッターを置いた所より後ろ側(楕円の部分)がリスニングエリアになる。
(スピーカーはかなり内振りになります)
※部屋の使い勝手はやや悪くなるが、スピーカーは部屋の壁に対して平行にしない方が音はよい。
(点線を壁に対して斜めにする)
※スピーカーを動かさずに、TVを壁に近づけたり、離したりすることでも、かなり音が変わる。
スピーカーとTVの関係、TVと壁の関係をトライ&エラーで追い込んでゆくと、必ずスピーカーの圧迫感や存在感が完全に消える位置が見つかる。
(良い位置が見つからなければ、吸音・反射パネルを使う)
※ スピーカーから対向する壁までの距離(C・D)は、できるだけ長く取る方が好ましい。

お薦めのスピーカー設置場所

8~15畳のリビングでの理想的なスピーカーの設置位置を考えました。
ただし、これらの設置法は「あくまでも理想的」なものですから、部屋の状況や使い勝手、美観に応じて「さまざまな設置場所」を探ってください。
基本的な考え方として、

「音が広がり易いようにスピーカーの方向を決める(天井が傾いている場合には、天井の低い方にスピーカーを設置します)」
「ガラスや吸音措置の取られていない壁には、できるだけスピーカーを近づけない」
「スピーカーの内振り角度は、大きい方が音は広がりやすい(音場空間が大きくなる)」
「レーザーセッターはリスニングポイントの前に置く」

などが重要なポイントになります。
この設置は「レーザーセッター」の使用を前提としていますので、レーザーセッターをご使用にならない場合、想定した音質にならないことがあります。

同じように思えても、左右のスピーカーの音 (音の広がりも含めて)は大きく違っている
部屋を縦に使う場合
① 部屋の壁からレーザーセッターの位置まで(A)は、部屋の全長の1/3~1/2にする。
(可能な限り1/2を越えない)
② 2等辺三角形の底辺(B)は、部屋に対して5度以上度傾ける。
(できるだけ、傾けた方が良い)
③ スピーカーの設置幅(C)は、1.5m~2.5m程度とする。
(特別な場合を除き3mは越さない)
④ 部屋に窓や扉などのガラスや板の大きな平面がある場合には、三角形の頂点を「反射体」から遠ざかるようにレーザーセッターを設置する。
部屋を横に使う場合
① 部屋の壁からレーザーセッターの位置まで(A)は、部屋の全長の1/2~3/5にする。
(スピーカーを対面の壁から遠ざける角度に置く)
② 2等辺三角形の底辺(B)は、部屋に対して数度傾ける。
(必ずしも、傾けなくてもよい)
③ スピーカーの設置幅(C)は、1.5m~2.5m程度とする。
(特別な場合を除き3mは越さない)
④ 部屋に窓や扉などのガラスや板の大きな平面がある場合には、三角形の頂点を「反射体」から遠ざかるようにレーザーセッターを設置する。
変形の部屋の場合① 部屋の壁からレーザーセッターの位置まで(A)は、部屋の全長の1/3~3/5にする。
(3/5を越えても構わない)
② 2等辺三角形の底辺(B)は、部屋に対して5度以上傾ける。
(必ず傾ける)
③ スピーカーの設置幅(C)は、1.5m~2.5m程度とする。
(特別な場合を除き3mは越さない)
④ 三角形の頂点が「必ず部屋の広い方を向く」ようにレーザーセッターを設置する。
(狭くなる方向に音を出すと音が著しく悪くなる場合があります)